一閃

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*第14話「一閃」 基地の引越しはまだ続いていた。 現在は機材の運び入れが主になっており、大空魔竜がそれを担当している。 そして少しでもたくさんビルドベースから運び出すために 大空魔竜はパート3、ガイキングの胴体やスティンガー、サーペントもビルドベースへと預け 日本とオーシャンシティを片道補給で行き来可能な機体に護衛を任せていた。 だが、それはビルドベースに駐留する地球防衛軍の要の戦力(大空魔竜)が失われている事に他ならない。 グランドコンボイが数人のサイバトロンを連れてセイバートロンに戻り政務を行っている事もあり、 依然強力ではあるものの地球防衛軍の戦力は最大限ではなかった。 そして当たり前のようにそのような隙は狙われる…… 仕掛けられたものが発見されたのは奇妙な出来事がおき始めてから。 作業員の中に体調を崩すものが増え始めたのだった。 すぐに調査が行われ、原因が判明した。 地下に特殊な放射線を発生させるハニワ幻人が埋められていたのだ。 だがスキャンセンサーを使っても場所はともかく具体的な形がはっきりしない。 さらに下手に掘ってしまうと何が起きるかわからない。 そのため作業は地道に進められる事になった。 数日後。 向こう側のサイバトロン戦士のランボルは1人で地下を掘り進んでいた。 ハニワ幻人を掘り出す作業が始まったのは良いもののある程度まで近づいたところで放射線の濃度が急速に上昇。 人間には長くは耐えられないほどになってしまった結果、一応平気であるTFのランボルが掘り進む事になったのだ。 一応何人かは外で手助けをしているが、まともな削岩装置を持っているのはランボルしかいなかった。 近づけすらしない中、何も出来ないメンバーが特にやる事も無いままいると警報がなる。 降り注ぐビームと共に攻撃を仕掛けてきたのはファントムペイン。 ハニワ幻人発掘に参加していないメンバーが迎撃に当たる事になる。 今回のファントムペインの攻撃の理由は2つ。 外部からの支援を受け、連邦の意のままにならない可能性のある地球防衛軍の戦力を「削る」事。 そしてもう1つは新しく見つかったハニワ幻人の回収だ。 数日前に見つかったハニワ幻人の情報は既に連邦の中にも流れていた。 その致死量の放射線を放ち、秘匿性の高いハニワ幻人は戦闘ではなく非戦闘員への攻撃に非常に有用であり プラント、および火星へ攻撃を仕掛けるために欲しがられた。 しかしアロウズは大規模に動かせるものの、防衛軍と同じ連邦の組織であり外面的に問題がある。 そこで表向きは連邦ではない、ただのテロ組織であるファントムペインが使われる事になった。 無論、テロ組織に擬態させるためにガンダムだけでなくカタロンのように旧式のMSも攻撃に参加している。 こうして発掘班を庇いながらの戦闘が始まった。 相手側の名前ありパイロットはネオ、スティング、アウル、ステラの4人。 MSはネオ用のウィンダムが1機にガンダムが3機、あとはジェガンやアンフ、ヘリオンなどだ。 戦力としては普段戦っている相手からすればそこまでたいしたことは無い。 だが、今回は大空魔竜とその護衛機が配達に行っていることも加え、こちら側のサイバトロンはセイバートロン星へ行っており さらにハニワ幻人対策で少ない人手も取られている。 その上、ビルドベースからの指示を受けられない事を考えれば厳しい戦いだった。 一方、掘り出されたハニワ幻人も問題だった。 地中で見つかったものの、見えないバリアが貼られていて手を出すことが出来ないのだ。 一応フォースフィールドで地上に押し出す事には成功したものの、攻撃が通らないのでどうしようもない。 そして最後の手段として名乗りを上げたのはイオラオスだった。 テレポートの超能力を持つイオラオスならばバリアそのものをすり抜けて通る事が出来る。 しかしバリア越しでも強い放射線の濃度を考えれば、その中は想像が付く。 「だが、生身の君では…」 それを考えたコンボイ司令官の言葉をイオラオスはさえぎり 「私はこの命を姫様に預けています。その姫様からこの部隊の役に立てと命じられたのであれば命をかけることに不服はありません」 そういいきったイオラオスはオーガンを駆り、跳躍する。 ネオのウィンダムはコアロボットに乗った三月と戦いを繰り広げていた。 機体性能はウィンダムの方が劣る。 しかしその技量差は歴然であり、追い詰められていた。 流石にネオに他のメンバーを攻撃させる余裕はなく、釘付けには出来ているのだが反撃の隙を三月に掴む事はできなかった。 イオラオスがその身を挺して取り出したハニワ幻人をコンボイ司令官が掴む。 「ランボル、ジェットパックを貸せ!」 ここで爆発させれば汚染の可能性があるという懸念から、上空で爆破しようと言うのだ。 「あ、いえ……」「良いから貸せ!」 渋るランボルから強引に奪い取ったジェットパックを使いコンボイは大空を舞う。 しかし、それを不振に思ったスティングが戦っていたF91を置き、コンボイを追う。 アビスガンダムと戦う一樹。 コアロボットの操縦はまだ慣れていないものの動きはスムーズだ。 戦いも防戦一方ではないものの、圧倒されてはいない。 だが一樹がカオスの動きに気をとられ、動きが鈍る。 その隙を見逃されるはずはなかった。 しかし、次の瞬間、三月のコアロボットが動く。 ネオのウィンダムに右腕を落とされながらもアビスを打ち抜く三月。 そして… カオスの攻撃を受け、コンボイは墜落した。 墜落中にもハニワ幻人に一撃を加えたのだが… 先ほど周りを覆っていたバリアと同じく光が出るだけで何の傷も付いていなかった。 「ほあー!」 雄たけびを上げながら墜落するコンボイ司令官。 「コンボイ司令官が落ちてくる!」 誰かが声を上げ、その数秒後にコンボイは地面に墜落し、ゴロゴロ転がった。 「リーさん!」「了解だ、ダイヤ!」 ガイキングの右腕、パンチャーグラインド部分が地面に落ち。 その部分に尻尾を縮めたサーペントが合体する。 「バスター…ガイキング!」 そして合体を見届けたミッチーがジーグパーツをまず射出、そしてマッハドリルを3セット撃ち出す。 パーツはジーグに合体、ハニワ幻人を拾い上げたジーグは脚部を捨て、背中と足のマグネモジョイントにマッハドリルを装備。 そのまま上空へと上がっていく。 最後のマッハドリルをバスターガイキングが掴み、同じく上空へ向かう。 ハニワ幻人を抱えているとは言え4本のマッハドリルの推力で先に到達したジーグはハニワ幻人を放り出す。 ジーグはあとはもう少しマッハドリルで上昇した後に、ガイキングに拾われる予定になっている。 そしてジーグが背中のマッハドリルを外した頃にガイキングが到着した。 「これでおしまいだ!サーペントバスター!」 こうして予定通りにバスターガイキングはハニワ幻人を撃破。 あとは近くまで来ているスティンガーと合体、スカイバスターガイキングになった後にジーグを回収する予定だった。 「ダイヤ、準備しろ!」 ピュリアの声がガイキングに届く。 既にスティンガーは合体準備にかかっていた。 それを受けたダイヤはガイキングを合体させるが… そこでダイヤの身体にこれまでに無いほどの力がかかり、ガイキングのコクピットが暗転する。 そしてその次の瞬間にはガイキングはスカイガイキングになっていたものの、サーペントが脱落していた。 近くまで自分で来ていたジーグは拾い上げられたものの、大気圏外からの速度を殺すので精一杯のスカイガイキングにサーペントを追いかける余裕は無い。 そんな状況を下で受け取ったイオラオスが起き上がる。 先ほどの影響で身体に負荷はかかっているものの、まだ無理を押せば動く事は出来る。 オーガンの背中にある増幅器を起動させ、イオラオスは集中し、サーペントの元へと向かった。 こうして全てに決着が付いた。 アビスガンダムを撃破されパイロットのアウルを失った事は流石にファントムペインとしても大きな損失であり 撤退の判断をつけざるを得なかった。 そしてハニワ幻人は無事バスターガイキングが撃破。 墜落してしまったサーペントはイオラオスによって無事助けられ、イオラオスもビルドベースへと即座に運ばれた。 ガイキングから降りた勢いでリーのところへ向かうダイヤ。 「リーさん!」 ダイヤの剣幕に戸惑うリー。 「俺を鍛えてくれ!」 戸惑うリーに追撃をかけるダイヤ。 「俺、あれで実感したんだ。まだまだ俺は未熟だって。だからリーさんに迷惑もかけた。頼む、俺を鍛えてくれ!」 そんなダイヤを見てリーはしぶしぶながらも受け入れるのだった。 先ほどの光景が一樹の目に甦る。 気が付けばアビスガンダムのビームトライデントがコクピットを串刺しにするところまで迫り そのまま目の前で崩れ去った光景を。 自分が死に掛けて命を助けられたという実感は一樹にはなかった。 あるのはただ、自分を助けるためなら三月はあんなにもあっさりと人を撃てるのだという圧倒的な実感だけだった。 プラントの宇宙港。 そこで整備を受けるミネルバの格納庫で一際異彩を放つ巨体。 それはキルナから持ち込まれた装甲巨神だった。 ミネルバが運用するプラント、そしてCVのMSではサイズの上でも出力の上でも 地球防衛軍が運用しているガイキングに対抗することは難しい。 そのための切り札として用意されたものがキルナの装甲巨神だった。 謎の異星の動力炉、Zハートを使用する装甲巨神ならば十分に対抗することも可能だ。 地球防衛軍に単独で対抗でき、なおかつその他の戦局では切り札として運用されるミネルバ。 もうじき投入するために調整を急がせろ、と言うのがデュランダルからの直々の指示だった。 タリアはそれをキルナから来た作業員に伝えるが、もう1つデュランダルからは指示があった。 「もう一つの勢力の代表が来る、格納庫で迎えて欲しい」と言うものだ。 そしてその相手を待つタリアの前に降り立ったのは …スタースクリーム。 [[前へ>イリーガル・ガイ]] [[フローチャートに戻る>フローチャート]] [[次へ>大空への飛翔(仮)]] チェックポイント 初登場キャラクター G1ランボル ハニワ幻人 今回登場のは7話登場のツブテ。 ですが、個体として活躍するわけじゃないので名前は出しませんでした。 謎バリアは話の都合上出したものですが、ヒミカの呪術によるものです(断言)。 ランボル ちょこっとした原作ネタ。 ランボルの特徴は穴掘り・ジェットパック・基地潜入の3点なのでその部分で目立たせてみました。 アウル戦死 原作を見ていても特にアウル死亡による状況の変化はなかったので今回の白羽の矢に。 戦闘で人が死なないデュアルの登場人物の三月の手によるものですが この後の一樹との関係とかで出番を作れるんじゃないかなあと バスターガイキング 炎の力が足りない、というのはオリジナル要素。 ただバスターガイキングの件でリーさんに弟子入りするというのはKでもあったドメガの話が元になっています。 ミネルバ スタースクリームは口八丁でデュランダルに取り入って、結構な戦力になるミネルバを動かそうと企み中。 まあ数話でへまをして追い出されるとは思いますが。
*第14話「一閃」 基地の引越しはまだ続いていた。 現在は機材の運び入れが主になっており、大空魔竜がそれを担当している。 そして少しでもたくさんビルドベースから運び出すために 大空魔竜はパート3、ガイキングの胴体やスティンガー、サーペントもビルドベースへと預け 日本とオーシャンシティを片道補給で行き来可能な機体に護衛を任せていた。 だが、それはビルドベースに駐留する地球防衛軍の要の戦力(大空魔竜)が失われている事に他ならない。 グランドコンボイが数人のサイバトロンを連れてセイバートロンに戻り政務を行っている事もあり、 依然強力ではあるものの地球防衛軍の戦力は最大限ではなかった。 そして当たり前のようにそのような隙は狙われる…… 仕掛けられたものが発見されたのは奇妙な出来事がおき始めてから。 作業員の中に体調を崩すものが増え始めたのだった。 すぐに調査が行われ、原因が判明した。 地下に特殊な放射線を発生させるハニワ幻人が埋められていたのだ。 だがスキャンセンサーを使っても場所はともかく具体的な形がはっきりしない。 さらに下手に掘ってしまうと何が起きるかわからない。 そのため作業は地道に進められる事になった。 数日後。 向こう側のサイバトロン戦士のランボルは1人で地下を掘り進んでいた。 ハニワ幻人を掘り出す作業が始まったのは良いもののある程度まで近づいたところで放射線の濃度が急速に上昇。 人間には長くは耐えられないほどになってしまった結果、一応平気であるTFのランボルが掘り進む事になったのだ。 一応何人かは外で手助けをしているが、まともな削岩装置を持っているのはランボルしかいなかった。 近づけすらしない中、何も出来ないメンバーが特にやる事も無いままいると警報がなる。 降り注ぐビームと共に攻撃を仕掛けてきたのはファントムペイン。 ハニワ幻人発掘に参加していないメンバーが迎撃に当たる事になる。 今回のファントムペインの攻撃の理由は2つ。 外部からの支援を受け、連邦の意のままにならない可能性のある地球防衛軍の戦力を「削る」事。 そしてもう1つは新しく見つかったハニワ幻人の回収だ。 数日前に見つかったハニワ幻人の情報は既に連邦の中にも流れていた。 その致死量の放射線を放ち、秘匿性の高いハニワ幻人は戦闘ではなく非戦闘員への攻撃に非常に有用であり プラント、および火星へ攻撃を仕掛けるために欲しがられた。 しかしアロウズは大規模に動かせるものの、防衛軍と同じ連邦の組織であり外面的に問題がある。 そこで表向きは連邦ではない、ただのテロ組織であるファントムペインが使われる事になった。 無論、テロ組織に擬態させるためにガンダムだけでなくカタロンのように旧式のMSも攻撃に参加している。 こうして発掘班を庇いながらの戦闘が始まった。 相手側の名前ありパイロットはネオ、スティング、アウル、ステラの4人。 MSはネオ用のウィンダムが1機にガンダムが3機、あとはジェガンやアンフ、ヘリオンなどだ。 戦力としては普段戦っている相手からすればそこまでたいしたことは無い。 だが、今回は大空魔竜とその護衛機が配達に行っていることも加え、こちら側のサイバトロンはセイバートロン星へ行っており さらにハニワ幻人対策で少ない人手も取られている。 その上、ビルドベースからの指示を受けられない事を考えれば厳しい戦いだった。 一方、掘り出されたハニワ幻人も問題だった。 地中で見つかったものの、見えないバリアが貼られていて手を出すことが出来ないのだ。 一応フォースフィールドで地上に押し出す事には成功したものの、攻撃が通らないのでどうしようもない。 そして最後の手段として名乗りを上げたのはイオラオスだった。 テレポートの超能力を持つイオラオスならばバリアそのものをすり抜けて通る事が出来る。 しかしバリア越しでも強い放射線の濃度を考えれば、その中は想像が付く。 「だが、生身の君では…」 それを考えたコンボイ司令官の言葉をイオラオスはさえぎり 「私はこの命を姫様に預けています。その姫様からこの部隊の役に立てと命じられたのであれば命をかけることに不服はありません」 そういいきったイオラオスはオーガンを駆り、跳躍する。 ネオのウィンダムはコアロボットに乗った三月と戦いを繰り広げていた。 機体性能はウィンダムの方が劣る。 しかしその技量差は歴然であり、追い詰められていた。 流石にネオに他のメンバーを攻撃させる余裕はなく、釘付けには出来ているのだが反撃の隙を三月に掴む事はできなかった。 イオラオスがその身を挺して取り出したハニワ幻人をコンボイ司令官が掴む。 「ランボル、ジェットパックを貸せ!」 ここで爆発させれば汚染の可能性があるという懸念から、上空で爆破しようと言うのだ。 「あ、いえ……」「良いから貸せ!」 渋るランボルから強引に奪い取ったジェットパックを使いコンボイは大空を舞う。 しかし、それを不振に思ったスティングが戦っていたF91を置き、コンボイを追う。 アビスガンダムと戦う一樹。 コアロボットの操縦はまだ慣れていないものの動きはスムーズだ。 戦いも防戦一方ではないものの、圧倒されてはいない。 だが一樹がカオスの動きに気をとられ、動きが鈍る。 その隙を見逃されるはずはなかった。 しかし、次の瞬間、三月のコアロボットが動く。 ネオのウィンダムに右腕を落とされながらもアビスを打ち抜く三月。 そして… カオスの攻撃を受け、コンボイは墜落した。 墜落中にもハニワ幻人に一撃を加えたのだが… 先ほど周りを覆っていたバリアと同じく光が出るだけで何の傷も付いていなかった。 「ほあー!」 雄たけびを上げながら墜落するコンボイ司令官。 「コンボイ司令官が落ちてくる!」 誰かが声を上げ、その数秒後にコンボイは地面に墜落し、ゴロゴロ転がった。 「リーさん!」「了解だ、ダイヤ!」 ガイキングの右腕、パンチャーグラインド部分が地面に落ち。 その部分に尻尾を縮めたサーペントが合体する。 「バスター…ガイキング!」 そして合体を見届けたミッチーがジーグパーツをまず射出、そしてマッハドリルを3セット撃ち出す。 パーツはジーグに合体、ハニワ幻人を拾い上げたジーグは脚部を捨て、背中と足のマグネモジョイントにマッハドリルを装備。 そのまま上空へと上がっていく。 最後のマッハドリルをバスターガイキングが掴み、同じく上空へ向かう。 ハニワ幻人を抱えているとは言え4本のマッハドリルの推力で先に到達したジーグはハニワ幻人を放り出す。 ジーグはあとはもう少しマッハドリルで上昇した後に、ガイキングに拾われる予定になっている。 そしてジーグが背中のマッハドリルを外した頃にガイキングが到着した。 「これでおしまいだ!サーペントバスター!」 こうして予定通りにバスターガイキングはハニワ幻人を撃破。 あとは近くまで来ているスティンガーと合体、スカイバスターガイキングになった後にジーグを回収する予定だった。 「ダイヤ、準備しろ!」 ピュリアの声がガイキングに届く。 既にスティンガーは合体準備にかかっていた。 それを受けたダイヤはガイキングを合体させるが… そこでダイヤの身体にこれまでに無いほどの力がかかり、ガイキングのコクピットが暗転する。 そしてその次の瞬間にはガイキングはスカイガイキングになっていたものの、サーペントが脱落していた。 近くまで自分で来ていたジーグは拾い上げられたものの、大気圏外からの速度を殺すので精一杯のスカイガイキングにサーペントを追いかける余裕は無い。 そんな状況を下で受け取ったイオラオスが起き上がる。 先ほどの影響で身体に負荷はかかっているものの、まだ無理を押せば動く事は出来る。 オーガンの背中にある増幅器を起動させ、イオラオスは集中し、サーペントの元へと向かった。 こうして全てに決着が付いた。 アビスガンダムを撃破されパイロットのアウルを失った事は流石にファントムペインとしても大きな損失であり 撤退の判断をつけざるを得なかった。 そしてハニワ幻人は無事バスターガイキングが撃破。 墜落してしまったサーペントはイオラオスによって無事助けられ、イオラオスもビルドベースへと即座に運ばれた。 ガイキングから降りた勢いでリーのところへ向かうダイヤ。 「リーさん!」 ダイヤの剣幕に戸惑うリー。 「俺を鍛えてくれ!」 戸惑うリーに追撃をかけるダイヤ。 「俺、あれで実感したんだ。まだまだ俺は未熟だって。だからリーさんに迷惑もかけた。頼む、俺を鍛えてくれ!」 そんなダイヤを見てリーはしぶしぶながらも受け入れるのだった。 先ほどの光景が一樹の目に甦る。 気が付けばアビスガンダムのビームトライデントがコクピットを串刺しにするところまで迫り そのまま目の前で崩れ去った光景を。 自分が死に掛けて命を助けられたという実感は一樹にはなかった。 あるのはただ、自分を助けるためなら三月はあんなにもあっさりと人を撃てるのだという圧倒的な実感だけだった。 プラントの宇宙港。 そこで整備を受けるミネルバの格納庫で一際異彩を放つ巨体。 それはキルナから持ち込まれた装甲巨神だった。 ミネルバが運用するプラント、そしてCVのMSではサイズの上でも出力の上でも 地球防衛軍が運用しているガイキングに対抗することは難しい。 そのための切り札として用意されたものがキルナの装甲巨神だった。 謎の異星の動力炉、Zハートを使用する装甲巨神ならば十分に対抗することも可能だ。 地球防衛軍に単独で対抗でき、なおかつその他の戦局では切り札として運用されるミネルバ。 もうじき投入するために調整を急がせろ、と言うのがデュランダルからの直々の指示だった。 タリアはそれをキルナから来た作業員に伝えるが、もう1つデュランダルからは指示があった。 「もう一つの勢力の代表が来る、格納庫で迎えて欲しい」と言うものだ。 そしてその相手を待つタリアの前に降り立ったのは …スタースクリーム。 [[前へ>イリーガル・ガイ]] [[フローチャートに戻る>フローチャート]] [[次へ>スクランブルシティ発動!!]] チェックポイント 初登場キャラクター G1ランボル ハニワ幻人 今回登場のは7話登場のツブテ。 ですが、個体として活躍するわけじゃないので名前は出しませんでした。 謎バリアは話の都合上出したものですが、ヒミカの呪術によるものです(断言)。 ランボル ちょこっとした原作ネタ。 ランボルの特徴は穴掘り・ジェットパック・基地潜入の3点なのでその部分で目立たせてみました。 アウル戦死 原作を見ていても特にアウル死亡による状況の変化はなかったので今回の白羽の矢に。 戦闘で人が死なないデュアルの登場人物の三月の手によるものですが この後の一樹との関係とかで出番を作れるんじゃないかなあと バスターガイキング 炎の力が足りない、というのはオリジナル要素。 ただバスターガイキングの件でリーさんに弟子入りするというのはKでもあったドメガの話が元になっています。 ミネルバ スタースクリームは口八丁でデュランダルに取り入って、結構な戦力になるミネルバを動かそうと企み中。 まあ数話でへまをして追い出されるとは思いますが。

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