結城鷹逸郎(<Y>)

2012/05/27 加筆


E p i t a p h  ~ Y's LAST ROLL ~

(新世界の何処か。)
(地の彼方まで臨む、風渡る高嶺の丘。)
(天を刺し貫かんという高さにまで届くその頂には、金石文の刻まれた墓碑がある。)

(墓碑は、待ち続ける。)
(『彼ら』の意志を背負うに相応しい後継者、その到来を。)





Hoson zes, phainou
Meden holos sy lypou;
Pros oligon esti to zen
To telos ho chronos apaitei


ヒカリはヤミを拭い去り。
ヤミはヒカリを塗り潰す。
双尾を相食む蛇のように、血塗られた闘争を永遠に繰り返す二色の理。

潔癖(ヒカリ)罪穢(ヤミ)
互いが違い、認めず、傷つき傷つけ、一方が滅びるまで殺し合う。

道理(ルール)だろう。
真理(システム)なのだろう。
だが、同時にそれは病理(ペイル)である。

戦うべき相手を取り違えてはならない。
見据えるべきは、上。

我々の矮小さを高みより嘲笑う、雲上の神殿にこそ敵が在る。

次元を上げよ。
気高き冥の眼差しで、傲慢なる天に牙を剥け。
汝、遙かな神座に坐せる虚栄の神仏を滅砕する覚悟を持てる者か。


肯いたならば我が意志を。
我等が遺志を、受け取ってほしい。

救世の白も、呪怨の黒も、俺達には必要ない。


願わくば――――やがて訪れし新世界が、七色の輝きに満ち溢れんことを。


HIC JACET
AQUILA ARCUS

REQUEISCAT IN PACE
.



(『暁へと翔けた極光の翼(AQUILA ARCUS)』。)
(決して幸多からず、それでも全力で翔け抜けた彼の生涯。)
(その幕が如何にして閉/綴じられたのか……。第四の世界が訪れた今となっては、杳として知れぬまま。)

(されど、この墓碑銘が意味する事実。)
(彼は最期の最後で、ついに己の負った宿命を断ち切ることが出来たのだろう。)


(ならば青年の結末は――きっと、笑顔だったに違いない。)


(新世界の何処か。)
(地の彼方まで臨む、風渡る高嶺の丘。)
(天を刺し貫かんという高さにまで届くその頂には、金石文の刻まれた墓碑と、永遠の七彩光に煌めく”鷹”の像がある。)

(墓碑は、待ち続ける。)
(『彼ら』の意志を背負うに相応しい後継者、その到来を。)





この板の住人として一言:振り返れば刹那のような、夢の時間でした
名無し達へ一言:色々と至らぬ点が多々あり申し訳ありませんでしたorz
中の人から一言:絡んで下さった皆々様、見守って下さった皆々様、最後まで本当にありがとうございました!







以下、失われた記録(キャラ設定)となります。








キャラ名:結城鷹逸郎
初出典:初代スレの最初らへん


12*9=108
Psalms 108
Dens Algenti Lupum<Yesod the 9th sefphira>
1:{(1+√5)/2}=1:1.618...
kleza(sarvastivada)

Heaven('s)Growler
Celes Hades ...


『歴史』とは時の旅路
『年代記』が語る過去と現在の『交錯世界』
虚栄の『楽園』が古の『墓標』より目覚めし時、空に新たな『黎明』が紡がれる

『眼』を『剣』と成し
『邪神』の『大罪』を討ち滅ぼす『翼』を持つ者達の物語


   _______ __   _             ____
   \.  _  // _ ヽ / ───、     .|~゙ー┐! <(())>=───
   _| |_| |_| | / ///二二二'.     |┌┐| | <(())>=─
   \_    /| | 〈 〈  ̄ヽ二二二^ヽ .   |└┘| l   、─┘
.      /./ |  | \l ゝ  くヽ/> ヽヽ  /| | ┌l .| ヽ .|\\   /f
.     / /.| |  | |\__/  /,へ\  \∨.| | └l .| l |  \ //
 、_/ /,__| |  | | __//  \\_,  \| l ロ .| | し|  \\_
  \_/  \_,|  |/ \_/      `ー`.    |__| ヽ__/    

・…━━━━ J A C K Y   G U N ━━━━…・

The strands of Destiny ―― the Past, the Presence, the Future, and...


―――――――彼等の『行方』は、『ハジマリ』の空へと飛翔(むか)う。



名前:結城 鷹逸郎(陽一郎) ユウキ・ヨウイチロウ
年齢:22
身長:178
体重:70
スリーサイズ:《  誰 得 情 報  》
種族:人間
職業:世界基督教大学勤務、邪気学教授
属性:白眼の民
性別:男
性格:『不撓不屈』 ――――どんな困難に直面しても諦めない、絶対の意志
誕生日:1/1(一番目の陽→陽一郎→鷹逸郎)
血液型:B型
利き手:両利き
魔法:×(適性なし)
特技:大声、強運、遺跡調査(マッピング、トラップ解除)、邪気学の造詣深し
得意な技:超回復(下記参照)、『絶対の意志<白熱>(対精神攻撃干渉絶対無効)』
長所:コネの多さ、酒豪(鬼殺しクラスの高アルコール酒をラッパ飲みしても問題はない程の耐性)
短所:総合的な戦闘能力/戦闘経験の低さ、熱くなりすぎると暴走する、女性の免疫なし、”落とし穴にはハマる”
戦法:本来は遺産フル活用ガチンコ勝負(劇中では大抵ほぼ丸腰)
装備品右手:(本来は)『遺産』<邪気眼レーダー・U****r****n>
装備品左手:(本来は)『遺産』<特殊磁場発生装置・0** ANG*L>
装備品鎧:衝撃吸収コート
装備品兜:衝撃吸収(強)フード
装備品アクセサリー:『遺産』<小型エネルギーバッテリー>×5×4(両腕両足、バンドで固定)、”ロケット”
所持品:ヨコシマキメ遺跡地図(非売品)、鈴(リバイヴの遺品)、『紅きプレート』、”謎の石版”
瞳の色:黒
髪の毛の色、長さ:黒の、荒だった長めの短髪
容姿の特徴・風貌:野性味の滲んだ学者然、ファッションは普通人並
趣味:毎週木曜のゲーセン入り浸り、邪気眼ごっこ(ぐわッ、クソ……俺の右腕が疼く……ッ!)
恋人の有無:過去Aにも至らず破局、現在はなし
好きな異性のタイプ:好きになった人がタイプ(苦し紛れの回答)
嫌いなもの:頭の硬い居丈高な学者、”落とし穴”、本家・分家の意地悪な親族
好きな食べ物:手料理は炭でも食す(金科玉条家訓その5)
最近気になること:自分が再び「日常」の世界へと戻れるのか
一番の決めゼリフ:●●の△△では些か□□が足りない(<Y>の決めゼリフ)、そんなヤミはこのヒカリで撃ち払う(ヤミとヒカリはルビ)
将来の夢(目標):幼い頃に夢見た邪気世界の謎をこの手で解き明かす


  • 固有能力解説

『虚勢(ハッタリ)』
 鷹逸郞が絶体絶命の窮地に陥った時にやる、苦し紛れの演技。
 第Ⅰ部(アルカナ編)ヨコシマキメ遺跡最下層においてアルカナの軍勢に包囲された際、大アルカナカードの蘊蓄で煙に巻こうとした。
 最近は使う機会に恵まれていない。

『紅きプレート』
 第Ⅰ部終盤、『世界』との死闘の末に勝ち取る。
 元々は深い紅色をしていたが、所有者が鷹逸郞に移った現在は白一色に変化している(『世界』の時は黒)。
 能力と発動条件は未だに不明で、「曖昧な力」と鷹逸郞自身は呼ぶ。

―――――
「身体能力増強」
 肉体の各能力を高める。
 しかし補強効果ではなく強引に酷使して機動力を向上している為、発動の度に筋肉組織や神経、骨格に甚大な負荷を掛ける。
 深刻な状態に陥っていないのは、鷹逸郞の非常識な超回復による恩恵。

「オーラ」
 白輝の光を身に纏う。
 反発エネルギーの集合体であり、形状を変化させることが可能。
 精神力の多寡に比例して量が増減する性質があり、すなわち想いの強さや昂ぶりによって威力が可変的であると換言できる。

「物質錬成」
 物質を瞬間出現させる。
 体内に残留した『世界』の邪気眼、『創世眼』の因子によって発現したもの。
 本来鷹逸郞に邪気眼の適性は存在しないが、『世界』との双生児のような共通性が幸いして奇跡的な順応・定着を果たしている。

  >>フェンリルが第Ⅰ部劇中で求めていた力、【神々の怒り】と関係?
  >>プレートNo.や銘は不明。そもそも従来のプレートの概念で考えていい代物なのかも不明。
―――――

『超回復』
 傷を負っても、暫くすると最初から無かったかのように完治している。
 どう考えても人間業ではない。
 最初の頃は疑問に思ったこともあったりしたようだが、最近では考えても解答の出ない問だとすっぱり割り切っている。

『遺産』
 【黒ノ歴史】に洗い流される以前の世界、『旧世界』のアーティファクト。
 その殆どは、遺跡調査の際に偶然鷹逸郞が発掘したもの。
 先人たちへのリスペクトという意味を込めて、実際の過去ログから設定、名称等をお借りしている物品が多い。

『絶対の意志』
 邪気眼ではない。プレートでもない。魔剣でもない。
 既に知られた邪気眼の常識、知識では推し測ることのできない、あらゆる生命が原初の時代より持てる「第四の力」。


  • 至天する第四の選択[Eternal Forth/Fourth]

 鷹逸郞の「第四の力」。
 異能三属性、邪気眼/プレート/魔剣の力を融合し発現した、七彩色の極光。
 その性質は邪気、聖気、或いは古の龍気ともまた異なった、有史以来確認されたことのない全く未知なるエネルギーである。

 『永久しえの力/Eternal Force』とは非常に似通う。
 段階が進めば同一の力と化すのか、それとも根本的に異質なのかは、専門家である鷹逸郎さえ見当も付かない。




『悪運』
 字面のまんま。
 これまで、「これは死ななきゃおかしい」といったような危機的場面でも命からがら生き抜いてきた運の強さ。
 果たしてそれがこれからの局面でも通用するのか。……死ぬな、鷹逸郞!





[備考]


◇結城財閥「第一〇八家」長男。<現代>の人間。

  序列は一〇八位。
  父、結城 龍(たかし)と、母、Emma=Emanuel=結城との間に生まれる。
 豪奢な暮らしを送る本家や他の分家とは異なり、一般家庭程度と何ら変わらない普通の、慎ましやかな生活を営んできた。

 現在は親元を離れ、彼が勤務する世界基督教大学・礼拝堂の屋根裏部屋を間借りしている。
  頻繁に実家に帰っては、妹の宇宙(そら)と喧嘩しているようだ。

◆大学卒業後、恩師のコネで同大学に就職。
 並外れた強運でキャリアを積み、お抱えの学者の地位にまで昇り詰める。 

 しかし彼の類を見ない破天荒な言動ぶりと例外的な若さ、何より理不尽なまでの大躍進が、職場の同僚からの顰蹙を買っている。
  また、世知辛い今時には珍しい熱血な性格で、生徒達からも敬遠されることが多々。
  対人関係は悪し。

◇子供の頃より<Y>という別人格が存在。
 厳密には『イマジナリーフレンド』であり、本来は幼少の時代に役目を終えるもの(参考:wikipedia:解離性同一性障害)。

  鷹逸郎の良きアドバイザーにして友人。
  そして何より、鷹逸郞にとっての「なりたい理想の自分」であった。
  しかし、『世界』戦の最中に消滅してしまう。彼の「死」は、鷹逸郞に自身の弱さを乗り越え、『世界』に立ち向かわせる大切な切欠を与えた。

◆キャラコンセプトは「未来を糾う現在と過去の運命」。

  要するに「歴史」である。
  現時点では鷹逸郞は<現代>の一登場人物だが……(現稼働スレの>>243が一体何の事か、分かった人は果たしているのか)。

  裏テーマは、「影の薄い結城財閥キャラの活躍」。
 しかし、『旧世界』で既にキャラの濃い結城家キャラクターがいた気がしないでも……、ない。
 \ミカドさんマジ執事長/

◇アルカナ統領『世界』とは表裏一体の存在。
 謂わば、”鏡像”。
 今や『世界』の遺志を継いだ彼は、『世界』と同じ末路を辿ることもあり得る。

  すなわち、【アルカナ】と巡り会ったのもまた運命。
  何処からが偶然で、何処までが必然なのか。まさかこの世に生まれ落ちた時から、全ては運命に手繰られていたのか。




『――――夢幻とは。深き水底へ沈みながら空を抱く夢を見る、泡沫のような詩。』


(夢を見ていた。)
(…否、夢を観ていた。)
(自我の水底へ沈みゆく意識。遥か遠い記憶へと腕を伸ばす……。)


(それは………朝露の滴る森 →)

(それは………穏やかな深緑の民 →)

(それは………招かれざる凶兆の訪れ →)

(それは………紫炎に抱かれ灼け落ちる森 →)

(それは………災禍と恐怖を統べる時の牙城 →)

(それは………愛情を知ってしまった偽りの父母 →)

(それは………幼子を抱き抱え夜の闇を疾る二人 →)

(それは………暗雲より来たりて裏切りを許さぬ雷  →)

(それは………眩い稲妻が仮初の家族を引き裂く光景 →)

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最終更新:2012年05月27日 00:41