「笑顔(終幕)」(2008/08/16 (土) 19:56:59) の最新版変更点
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**笑顔(終幕)◆wivGPSoRoE
■
少女が最後に震わせた大気が、夜風にさらわれていく。
柊つかさの顔には柔らかな笑みがあった。やり遂げたというような、安らかな微笑が浮かんでいた。
そう、彼女は守り抜いたのだ。命の限りをつくして想い人を守りきったのだ。
――それに比べて、なんと己の不甲斐ないことか。
ヒナギクの嗚咽が響く中、拳を握り締め、覚悟は立ち尽くしていた。
川田が、つかさの遺骸を抱いて立ち上がった。
「ヒナギクさん、葉隠、悪いが……」
覚悟は黙って首を振った。
すまん、というように頭を下げ、川田は何処かへと消えていく。
独りで埋葬をすませたいという川田の気持ちは、痛いほど分かる。
(俺の……せいだ)
覚悟の腕の筋肉が盛り上がり、奥歯が砕けんばかりに噛み締められる。
葉隠覚悟は苦悩する。
――何故守れなかった。
"それは分からん。拉致するだけなら奇襲で事足りる。 ラオウを拉致してきたからと言ってラオウ以上の戦闘力があるとは言えん"
夕刻、さかしらに自分がつかさ達に言った言葉を思い出した瞬間、憤激の炎が全身を焼き焦がした。
(何たる浅はかさ! 何たる愚鈍!)
奇襲をかけてきた時点で、あの女は全ての準備を終えていた。
ガスをつかった先ほどの仕掛け。
幸いにもすぐに店のとびだしたゆえ、二人とも無事ですんだが、一歩対応を謝れば、ヒナギクと己のどちらかが死んでいた。
そして、爆音によって殺し合いに加担する者達が寄ってくるやもしれぬから、それ以上の追跡を諦めねばならなかった。
戦う前から自分はあの女に負けていたのだ。
何故あの女が全ての準備を終える前に気付けなかったのか。何故、周囲を探索しておかなかったのか。
(俺は、零に頼りすぎていたのか……?)
零がいれば、その場にいて周囲を探索できたはず。
まだ零が近くにいる気分でいたのか。知らず知らずのうちに、心のどこかでまだ零に頼っていたのか。
覚悟の顔に刻まれた皺が陰影を増した。
(それよりまず、何より……)
――何故あの時、あの場で、女を倒してしまわなかったのか。
それが己にはできたというのに。そうすればつかさは、死ななかったというのに。
遺言ではなく友を守ると決意したなら、何故あの時女を倒してしまわなかったのか。
(半端ものがっっ!!)
心の何処かで、友の無事を確保した後で遺言を果たそう、とでも思っていたのか。
――馬鹿奴!
それはいつだ? いつの話だ?
それまでにあの女が、何人、他の参加者を手にかけるかもしれぬというのに。
あの女が手にかけるのは、いまだ見つからぬコナン少年かもしれぬ、吉良吉影かもしれぬ
それなのに何故、討ってしまわなかったのか。
覚悟の思考はいわば繰言であった。
いくら覚悟であろうと、視力が及ばない範囲は見えないし、斗貴子の隠密行動は覚悟の関知能力を上回っていた。
一度目の遭遇の際、斗貴子を追ったとしても、斗貴子が逃げに徹すればそれなりの手間と労力を要したであろう。
そうなれば、つかさ達は駅に辿り着き、参加者が利用する可能性の高い駅という施設に、
覚悟を待つためにとどまり続けなければならなくっただろう。
そしてその間に、殺し合いに加担する強者がつかさ達に襲い掛からなかったという保証は、無い。
――分かっている。
覚悟の頭の冷静な部分が告げるその程度の内容は、覚悟とて分かっている。
あの時、それらを考慮した上で、まっすぐに駅へと向かう道を選択したのだから。
けれど悔恨の風は消えない。傷の女への、そして己への怒りの炎は消えない。
思考の陰にあったであろう、ルイズの遺言も仲間を守ることもどちらも果たしたいという浅ましい思いが、どうしても許せない――
「ありがとう」
振り返った覚悟の瞳に映ったのは、真っ赤な目をしたヒナギクの姿。
「つかさは、覚悟君に感謝してたわ……。それじゃ、不満?」
「ヒナギクさん……」
ヒナギクが苦しげに笑った。
本当につらそうに顔をゆがめ、握りこぶしでぐいぐいと目をこすりながら、
「覚悟君、自分を責めるのは、後にしましょう。
今は、それより先にやらなきゃならいことがあるもの……。違うかしら?」
ヒナギクとて、自分を責めていることに関しては、覚悟に引けを取らないはずだ。
けれど彼女は、つかさの最後の言葉を無駄にしないために、泣かないのだ。
(ヒナギクさんの、言うとおりだ)
覚悟は無言で首肯した。
後悔は後でいくらでもすればよい。
死んでから、あの世で再会した時に、土下座でも切腹でもして詫びればいい。
「さて、どれから手をつけたものかしらね……」
ヒナギクが独白じみた言葉を吐き出した。
「あの女を見つけて、つかさの仇を討ちたいのは、やまやまだけど……」
ヒナギクの声が震えた。
赤髪が逆立ち、殺意がヒナギクの体から噴出して陽炎のように、ゆらゆらとゆらめく。
その光景を見てみぬふりをしつつ、
「俺は……。つかささんのお姉さんの行方を確認したい。その方がきっとつかささんが――」
「喜ぶわね。きっと……」
殺気を消し、寂しげな笑みをヒナギクが浮かべる。
「とはいえ、全ては川田の意見を聞いてからだ。俺は、川田の意見を尊重したい」
ヒナギクが無言で同意を示した。
(もし、川田が復讐を望むのなら……)
――その復讐、望む所。
もはや、覚悟の心の中から女を救いたいという気持ちは、消え去っていた。
友を奪われた怒りの炎は零式ですら消せぬ。消す気も無い。
乱れた心で因果が撃てぬのら、拳で粉砕してやるだけのこと。
「あっ……」
ヒナギクが短く声を上げた。
(川田……)
川田が、こちらに向かって歩いてくる。
その手の中に、先ほどまで在った少女の姿は無い。
ただ、その右手につかさが身につけていたリボンが、握られているだけだ。
「川田君……」
沈痛な表情でヒナギクが口を開く。
「言える立場じゃないのかもしれないけど……わたし、つかさに一言お別れを言いいたいわ……。
その……。お墓の場所を――」
まあ待て、というように川田は片手を挙げ、
「葉隠、お前の持ってる大砲を見せてくれ。チェックしておきてえ……」
一瞬の沈黙の後、
「分かった」
覚悟は川田に、立てかけてあったハルコンネンを手渡した。
ハルコンネンの重量に川田は顔をしかめつつも、
「弾もだ」
促されるままに、覚悟はディパックから弾丸を次々と取り出し、川田に渡していく。
弾丸の受け渡しが終わると、川田は二人から離れ、自分とつかさのディパックをひっくり返し始めた。
(……川田?)
疑問という名の水滴が、心の水面に落ちるのを覚悟は感じた。
別に川田の行動を、咎めるつもりは無い。
つかさの残した持ち物を使うのは、川田が相応しいだろうと思う。
仇を討つために、自身の戦力の拡充を図るのも大事だ。
「なるほどな……。こうすりゃ、肩に担げるようになるのか……。便利にできてやがる」
川田の呟きが風に乗って聞えてくる。
何かが。何かが……引っかかる。
川田が、つかさのディパックから何かを引っ張り出した。
――なんだ、あれは?
荒廃した世界にすむ覚悟にとって、川田が取り出したジェット・スケボーは未知の物だった。
「川田……君?」
ヒナギクの口調にも、不可解さが多量に混じっている。
覚悟の心の水面にできた波紋の数が、その大きさと数を増していく。
川田が振り返った。
「ヒナギクさん」
平坦な、平坦すぎる声だった。
「何かしら?」
「つかささんの墓の場所なんだけどな……。悪いが、教えられねえ」
空気が張り詰め始めるのを覚悟は感じた。
「……どうして?」
喘ぐようにヒナギクが尋ねる。
「土に埋めて、損傷が酷くなっちまったら――」
川田の手が素早く翻った。
「川田!?」
「川田君!?」
覚悟とヒナギクの声が響き渡った。
「生き返られなくなるかもしれないだろ?」
ウージーの銃口を覚悟に向けながら、川田章吾は、二人に向かってそう告げた。
■
「……川田……馬鹿な真似は、よせ……」
しばらくたってから、覚悟はようやくそれだけを、喉の奥から搾り出した。
「馬鹿な真似、なんだろうがな……」
自嘲気味に川田が笑う。
「これしか方法がないから、仕方ねえさ」
「川田君……あなた……。
こんなことをやる奴らが、本気で願いなんかかなえると、思ってるの?」
信じられないというように目を見開きながら、ヒナギクが問いを発する。
「俺がこうして生き返っているという事実がある。
あの爺さん達が、人を生き返らせる力を持ってるのは、間違いない。後はまあ――」
肩をすくめるような動作をし、
「体が欲しけりゃ全部やる。俺の命と引き換えにしてもいい、とでも頼めば、悪魔だって情の一つも見せるかもしれねえ」
「そんなわけ――」
声を荒げて反論しようとしたヒナギクが、やにわに、その行為を中断した。
ややあって、
「まさっ……。命と引きかえって……。川田君、あなた……」
正解だというように、川田が頷く。
「あの爺さん達にとってデメリットが無い願いだ。聞いてくれる可能性は、低くないと思う」
――そういうことか。
覚悟はようやく、川田の言葉の意味を悟る。
老人達の目的は、殺し合いを経験した魂の収集と強者の選発。
この殺し合いが最後まで続いた場合、59の死者と1人の生者という構図になる。
おそらくこの時点で強化外骨格に収まる魂は59。
つまり、強化外骨格に必要な魂の数は59ということ。
ならば、1人分を抜いても、1人分を補給してやれば足りる。
最後の1人に何をさせるつもりなのかは分からないが、強者を選び抜くことが目的なら、おそらく狙いはその肉体。
そしてその肉体だけが必要なのだとすれば……。
「60人全員の死体が必要だって言うかもしれないじゃない!」
「それも考えたが……。仕方ねえ。
人を生き返らせるためのリスクだ、そのくらいは負うべきだろ?」
「ていうか、それ、以前に……」
口を何度か開け閉めし、首を左右に振った後、ヒナギクは意を決したように眦を吊り上げた。
「どうせ、川田君ことだから考えてるんでしょうけど……。それでも言わせてもらうわ!!
川田君……。あなた、こんなことをしてつかさが喜ぶと思うわけ!? つかさが悲しむとは思わないの!?」
「死人は喜びも悲しみもしないぜ、ヒナギクさん。そいつは、一度死んだ俺が一番よく知ってる」
激発寸前のヒナギクとは対照的に、川田の言動はどこまでも淡々としていた。
「幸いっていっていいかどうか分からないが、つかささんの世界は、ヒナギクさんの世界ほどぶっ飛んでないらしいからな……。
おそらく、俺の世界と同じようなもんだろう。死んだ人間に意志が残るなんて、そんな奇跡はなさそうだ」
「いい加減にしてっ!!」
ヒナギクは絶叫した。
「自分だけが悲しんでると思わないで!! 私だって悲しいわ!
つかさが生き返ることができたら、どんなに素晴らしいかって思うわ! 覚悟君だってそうよ!
でも、どんなに状況が酷くても、理不尽でも、やっちゃいけないことってあるでしょっ!? どうしてそれが! どうして、それが……」
ヒナギクの目から涙が溢れ出した。
すると川田は顔をわずかに歪ませながら、ポケットから何かを取り出し、ヒナギクに向かって放った。
ゆるやかな放物線を描いたそれは、ヒナギクの手の中に納まった。
ヒナギクの顔色が変わる。
それは、川田が本郷から託された、村雨良のメモリーキューブ。
「それは、ヒナギクさんが、持っててくれ。俺にはもう、持つ資格がなくなっちまった」
「何よ……それ……」
ヒナギクの足から力が抜けた。
「言ったじゃない! 本郷さんの頼みをやり遂げる覚悟はできてるって! あれは嘘だったの!?」
「……悪いな、ヒナギクさん。優先順位ってやつさ。
本郷さんにも悪いとは思うんだが……。ハハっ……。地獄であったら土下座でもしないといけねえな」
「ふざけないで……。こんなもの……。押し付けないでよ……。
どうして、つかさも、川田君も、自分でやろうとし、な……」
もう後は言葉にならなかった。
泣きながら地面に座り込むヒナギクに代わり、覚悟が一歩前に出た。
「川田……。お前が、悪鬼の側に回るというのなら、俺は、お前を……」
覚悟の耳に、ため息が聞えた。
「お前やヒナギクさんとはやり合いたくねえが……。仕方ねえか」
覚悟の胸に灼熱が生まれた。
「何故だ? あれほど、この状況に、そしてあの老人に怒りを燃やしていたお前が何故!?
何故、お前が……」
思慮深く、情にも厚い、川田章吾。
便りになる仲間であり、この世界で出来た友の一人。
「つかささんを殺した女は、お前と同じく、この世界で理不尽に殺された想い人を生き返せようとして、凶行に走った。
理不尽な悪鬼の侵略によってつかささんを奪われたお前が、同じ悪鬼になってどうする!!
奪われる痛みを、苦しみを、誰よりも知っているお前がっ!!」
叫びながらも、覚悟は自分の心の壁に、絶望が這い上がるのを感じていた。
――とどかない。
あの女の時と同じだ。哀しみに満ちた心には、言葉など――無力。
絶望に打ちのめされながらも、覚悟は必死で言葉を紡ごうとする。
「川田っ! 聞いてくれ――」
「すまねえな、葉隠」
川田と己の間に千尺の崖が開いたように、覚悟は感じた。
すぐ側に姿が見えているのに、遥か遠くにいるように感じられる。
「葉隠……。出会ったのがこんな世界じゃなく、つかささんやヒナギクさんが生きてるような、平和で暖かい世界だったら、
俺はお前達といい友達でいたいと心底、思ったろうぜ……。いや、今もそう、思ってる……」
ふいに、川田の表情が崩れた。
激しい苦しみと悲しみが瞳に光彩となってあらわれ、顔に刻まれた皺が苦悩の深さを示す。
「俺もだ!」
覚悟が、
「私もよ!」
ヒナギクが、思いよ届けとばかりに必死でいいつのる。
川田の持つウージーの銃口が、震えた。
「ありがとよ……。けどな……」
川田が片手で自分の胸を指差した。
「俺のつたない脳が、もう、決めちまったんだ。
つかさは、俺を守ってくれた。あんな風になりながら、こんな俺を……。
もう死んじまってる、帰る場所もなくしちまってる俺をっ! だから俺は、この命を彼女のために使う!
つかさのの命は、俺が取り戻す! つかさは必ず、彼女が生きるのにふさわしい世界に帰す!!」
「川田……頼むっ……」
血を吐くような覚悟の叫びに、川田の唇が震えた。
「なあ、葉隠……俺は、思うんだが……」
川田が笑みを浮かべた。深い悲しみを秘めた笑みを。
川田の持つウージーの震えが――止まった。
「つくづく、人間ってのは……因果な生き物だぜ」
心に吹き上がった激情に突き動かされ、覚悟は地を蹴った。
ほとんど同時に、ウージーの銃口がヒナギクの方に向き、覚悟の注意がそちらに逸れる。
その瞬間、川田の体が爆発的に加速した。
「なっ!?」
驚きの声を上げる覚悟の視線の先、川田の背中が見る見るうちに遠ざかっていく。
速い。覚悟の走力でも追いつけない
「川田君っ!!」
ヒナギクが叫ぶ。
川田は振り返らない。
「――っっ!!」
言葉にならぬ叫びと共に、覚悟は手を伸ばした。
伸ばした手は、ただ、虚空を掴んだだけだった。
心を繋いだ友は、闇の中へと――消えていった。
&color(red){【柊つかさ@らき☆すた:死亡確認】}
&color(red){【残り24人】}
【E-4 駅付近/1日目 真夜中】
【桂ヒナギク@ハヤテのごとく!】
[状態] 顔と手に軽い火傷と軽い裂傷。事態の急変に混乱。
[装備] ボウガン@北斗の拳
[道具] 支給品一式。ボウガンの矢18@北斗の拳 、核鉄(バルキリースカート)@武装錬金 ZXのメモリーキューブ@仮面ライダーSPIRITS、
[思考・状況]
基本:ハヤテ達との合流
1:???
[備考]
※参戦時期はサンデーコミックス9巻の最終話からです
※桂ヒナギクのデイパック(不明支給品1~3品)は【H-4 林】のどこかに落ちています
※ロードローラー@ジョジョの奇妙な冒険と捕獲網@グラップラー刃牙は【H-4 林】に落ちています
※核鉄に治癒効果があることは覚悟から聞きました
※バルキリースカートが扱えるようになりました。しかし精密かつ高速な動きは出来ません。
空中から地上に叩きつける戦い方をするつもりですが、足にかなりの負担がかかります。
【葉隠覚悟@覚悟のススメ】
[状態]:全身に火傷(治療済み) 胸に火傷、腹部に軽い裂傷
胴体部分に銃撃によるダメージ(治療済み) 頭部にダメージ、
両腕の骨にひびあり、事態の急変に混乱。
[装備]:滝のライダースーツ@仮面ライダーSPIRITS(ヘルメットは破壊、背中部分に亀裂あり)
[道具]: 大阪名物ハリセンちょっぷ
[思考]
基本:牙無き人の剣となる。この戦いの首謀者を必ず倒し、彼らの持つ強化外骨格を破壊する。
1:???
【備考】
※神社、寺のどちらかに強化外骨格があるかもしれないと考えています。
※2人の主催者の目的に関する考察
主催者の目的は、
①殺し合いで何らかの「経験」をした魂の収集、
②最強の人間の選発、
の両方が目的。
強化外骨格は魂を一時的に保管しておくために用意された。
強化外骨格が零や霞と同じ作りならば、魂を込めても機能しない。
※2人の首輪に関する考察及び知識
首輪には発信機と盗聴器が取り付けられている。
首2には、魔法などでも解除できないように仕掛けがなされている
※2人の強化外骨格に関する考察。
霊を呼ぶには『場』が必要。
よって神社か寺に強化外骨格が隠されているのではないかと推論
※三村とかがみについて
三村の吹き込んだ留守禄の内容を共有しています。
かがみと三村に対してはニュートラルなら姿勢です。
とにかくトラブルがあって、三村がかがみを恨んでいると事実がある、
とだけ認識しています。
【川田章吾@BATTLE ROYALE】
[状態] 健康
[装備] マイクロウージー(9ミリパラベラム弾13/32)、予備マガジン5、ジッポーライター、バードコール@BATTLE ROYALE
[道具] 支給品一式×3、チョココロネ(残り5つ)@らき☆すた ターボエンジン付きスケボー@名探偵コナン 、
文化包丁、救急箱、裁縫道具(針や糸など)
ツールセット、ステンレス製の鍋、ガスコンロ、缶詰やレトルトといった食料品。
薬局で手に入れた薬(救急箱に入っていない物を補充&予備)
マイルドセブン(四本消費) ツールナイフ つかさのリボン
ディパック(柊つかさに支給されていたもの)、ホーリーの制服@スクライド、
ハルコンネン(爆裂鉄鋼焼夷弾、残弾5発、劣化ウラン弾、残弾6発)@HELLSING
[思考・状況]
基本行動方針:最後の独りになってつかさを生き返らせる。
1:覚悟たちから遠ざかる。
2:覚悟やヒナギクとはなるべく闘いたくない。
参戦時期:原作で死亡した直後
[備考]
※桐山や杉村たちも自分と同じく原作世界死後からの参戦だと思っています
※首輪は川田が以前解除したものとは別のものです
【備考】
※つかさの遺体を、駅近くの肉屋の冷凍庫に保管しました。
※神社、寺のどちらかに強化外骨格があるかもしれないと考えています。
※川田の主催者の目的に関する考察
主催者の目的は、
①殺し合いで何らかの「経験」をした魂の収集、
②最強の人間の選発、
の両方が目的。
強化外骨格は魂を一時的に保管しておくために用意された。
強化外骨格が零や霞と同じ作りならば、魂を込めても機能しない。
※川田の首輪に関する考察及び知識
首輪には発信機と盗聴器が取り付けられている。
首輪には、魔法などでも解除できないように仕掛けがなされている
※川田の強化外骨格に関する考察。
霊を呼ぶには『場』が必要。
よって神社か寺に強化外骨格が隠されているのではないかと推論
※三村とかがみについて
三村の吹き込んだ留守禄の内容を共有しています。
かがみと三村に対してはニュートラルなら姿勢です。
とにかくトラブルがあって、三村がかがみを恨んでいると事実がある、
とだけ認識しています。
|200:[[姉]]|[[投下順>第151話~第200話]]|202:[[何をしても勝利を]]|
|200:[[姉]]|[[時系列順>第4回放送までの本編SS]]|202:[[何をしても勝利を]]|
|187:[[『巨星落つ』]]|範馬勇次郎|214:[[The show must go on]]|
|198:[[われらのとるべき道は平常心で死にゆくことでなく非常心にて生きぬくことである]]|赤木しげる|208:[[君にこの言葉が届きますように]]|
|198:[[われらのとるべき道は平常心で死にゆくことでなく非常心にて生きぬくことである]]|葉隠覚悟|207:[[弟]]|
|198:[[われらのとるべき道は平常心で死にゆくことでなく非常心にて生きぬくことである]]|川田章吾|203:[[Crazy Diamonds~歪んだ輝きふたつ~]]|
|198:[[われらのとるべき道は平常心で死にゆくことでなく非常心にて生きぬくことである]]|桂ヒナギク|207:[[弟]]|
|198:[[われらのとるべき道は平常心で死にゆくことでなく非常心にて生きぬくことである]]|&color(red){柊つかさ}|&color(red){死亡}|
|198:[[われらのとるべき道は平常心で死にゆくことでなく非常心にて生きぬくことである]]|津村斗貴子|203:[[Crazy Diamonds~歪んだ輝きふたつ~]]|
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少女が最後に震わせた大気が、夜風にさらわれていく。
柊つかさの顔には柔らかな笑みがあった。やり遂げたというような、安らかな微笑が浮かんでいた。
そう、彼女は守り抜いたのだ。命の限りをつくして想い人を守りきったのだ。
――それに比べて、なんと己の不甲斐ないことか。
ヒナギクの嗚咽が響く中、拳を握り締め、覚悟は立ち尽くしていた。
川田が、つかさの遺骸を抱いて立ち上がった。
「ヒナギクさん、葉隠、悪いが……」
覚悟は黙って首を振った。
すまん、というように頭を下げ、川田は何処かへと消えていく。
独りで埋葬をすませたいという川田の気持ちは、痛いほど分かる。
(俺の……せいだ)
覚悟の腕の筋肉が盛り上がり、奥歯が砕けんばかりに噛み締められる。
葉隠覚悟は苦悩する。
――何故守れなかった。
"それは分からん。拉致するだけなら奇襲で事足りる。 ラオウを拉致してきたからと言ってラオウ以上の戦闘力があるとは言えん"
夕刻、さかしらに自分がつかさ達に言った言葉を思い出した瞬間、憤激の炎が全身を焼き焦がした。
(何たる浅はかさ! 何たる愚鈍!)
奇襲をかけてきた時点で、あの女は全ての準備を終えていた。
ガスをつかった先ほどの仕掛け。
幸いにもすぐに店のとびだしたゆえ、二人とも無事ですんだが、一歩対応を謝れば、ヒナギクと己のどちらかが死んでいた。
そして、爆音によって殺し合いに加担する者達が寄ってくるやもしれぬから、それ以上の追跡を諦めねばならなかった。
戦う前から自分はあの女に負けていたのだ。
何故あの女が全ての準備を終える前に気付けなかったのか。何故、周囲を探索しておかなかったのか。
(俺は、零に頼りすぎていたのか……?)
零がいれば、その場にいて周囲を探索できたはず。
まだ零が近くにいる気分でいたのか。知らず知らずのうちに、心のどこかでまだ零に頼っていたのか。
覚悟の顔に刻まれた皺が陰影を増した。
(それよりまず、何より……)
――何故あの時、あの場で、女を倒してしまわなかったのか。
それが己にはできたというのに。そうすればつかさは、死ななかったというのに。
遺言ではなく友を守ると決意したなら、何故あの時女を倒してしまわなかったのか。
(半端ものがっっ!!)
心の何処かで、友の無事を確保した後で遺言を果たそう、とでも思っていたのか。
――馬鹿奴!
それはいつだ? いつの話だ?
それまでにあの女が、何人、他の参加者を手にかけるかもしれぬというのに。
あの女が手にかけるのは、いまだ見つからぬコナン少年かもしれぬ、吉良吉影かもしれぬ
それなのに何故、討ってしまわなかったのか。
覚悟の思考はいわば繰言であった。
いくら覚悟であろうと、視力が及ばない範囲は見えないし、斗貴子の隠密行動は覚悟の関知能力を上回っていた。
一度目の遭遇の際、斗貴子を追ったとしても、斗貴子が逃げに徹すればそれなりの手間と労力を要したであろう。
そうなれば、つかさ達は駅に辿り着き、参加者が利用する可能性の高い駅という施設に、
覚悟を待つためにとどまり続けなければならなくっただろう。
そしてその間に、殺し合いに加担する強者がつかさ達に襲い掛からなかったという保証は、無い。
――分かっている。
覚悟の頭の冷静な部分が告げるその程度の内容は、覚悟とて分かっている。
あの時、それらを考慮した上で、まっすぐに駅へと向かう道を選択したのだから。
けれど悔恨の風は消えない。傷の女への、そして己への怒りの炎は消えない。
思考の陰にあったであろう、ルイズの遺言も仲間を守ることもどちらも果たしたいという浅ましい思いが、どうしても許せない――
「ありがとう」
振り返った覚悟の瞳に映ったのは、真っ赤な目をしたヒナギクの姿。
「つかさは、覚悟君に感謝してたわ……。それじゃ、不満?」
「ヒナギクさん……」
ヒナギクが苦しげに笑った。
本当につらそうに顔をゆがめ、握りこぶしでぐいぐいと目をこすりながら、
「覚悟君、自分を責めるのは、後にしましょう。
今は、それより先にやらなきゃならいことがあるもの……。違うかしら?」
ヒナギクとて、自分を責めていることに関しては、覚悟に引けを取らないはずだ。
けれど彼女は、つかさの最後の言葉を無駄にしないために、泣かないのだ。
(ヒナギクさんの、言うとおりだ)
覚悟は無言で首肯した。
後悔は後でいくらでもすればよい。
死んでから、あの世で再会した時に、土下座でも切腹でもして詫びればいい。
「さて、どれから手をつけたものかしらね……」
ヒナギクが独白じみた言葉を吐き出した。
「あの女を見つけて、つかさの仇を討ちたいのは、やまやまだけど……」
ヒナギクの声が震えた。
赤髪が逆立ち、殺意がヒナギクの体から噴出して陽炎のように、ゆらゆらとゆらめく。
その光景を見てみぬふりをしつつ、
「俺は……。つかささんのお姉さんの行方を確認したい。その方がきっとつかささんが――」
「喜ぶわね。きっと……」
殺気を消し、寂しげな笑みをヒナギクが浮かべる。
「とはいえ、全ては川田の意見を聞いてからだ。俺は、川田の意見を尊重したい」
ヒナギクが無言で同意を示した。
(もし、川田が復讐を望むのなら……)
――その復讐、望む所。
もはや、覚悟の心の中から女を救いたいという気持ちは、消え去っていた。
友を奪われた怒りの炎は零式ですら消せぬ。消す気も無い。
乱れた心で因果が撃てぬのら、拳で粉砕してやるだけのこと。
「あっ……」
ヒナギクが短く声を上げた。
(川田……)
川田が、こちらに向かって歩いてくる。
その手の中に、先ほどまで在った少女の姿は無い。
ただ、その右手につかさが身につけていたリボンが、握られているだけだ。
「川田君……」
沈痛な表情でヒナギクが口を開く。
「言える立場じゃないのかもしれないけど……わたし、つかさに一言お別れを言いいたいわ……。
その……。お墓の場所を――」
まあ待て、というように川田は片手を挙げ、
「葉隠、お前の持ってる大砲を見せてくれ。チェックしておきてえ……」
一瞬の沈黙の後、
「分かった」
覚悟は川田に、立てかけてあったハルコンネンを手渡した。
ハルコンネンの重量に川田は顔をしかめつつも、
「弾もだ」
促されるままに、覚悟はディパックから弾丸を次々と取り出し、川田に渡していく。
弾丸の受け渡しが終わると、川田は二人から離れ、自分とつかさのディパックをひっくり返し始めた。
(……川田?)
疑問という名の水滴が、心の水面に落ちるのを覚悟は感じた。
別に川田の行動を、咎めるつもりは無い。
つかさの残した持ち物を使うのは、川田が相応しいだろうと思う。
仇を討つために、自身の戦力の拡充を図るのも大事だ。
「なるほどな……。こうすりゃ、肩に担げるようになるのか……。便利にできてやがる」
川田の呟きが風に乗って聞えてくる。
何かが。何かが……引っかかる。
川田が、つかさのディパックから何かを引っ張り出した。
――なんだ、あれは?
荒廃した世界にすむ覚悟にとって、川田が取り出したジェット・スケボーは未知の物だった。
「川田……君?」
ヒナギクの口調にも、不可解さが多量に混じっている。
覚悟の心の水面にできた波紋の数が、その大きさと数を増していく。
川田が振り返った。
「ヒナギクさん」
平坦な、平坦すぎる声だった。
「何かしら?」
「つかささんの墓の場所なんだけどな……。悪いが、教えられねえ」
空気が張り詰め始めるのを覚悟は感じた。
「……どうして?」
喘ぐようにヒナギクが尋ねる。
「土に埋めて、損傷が酷くなっちまったら――」
川田の手が素早く翻った。
「川田!?」
「川田君!?」
覚悟とヒナギクの声が響き渡った。
「生き返られなくなるかもしれないだろ?」
ウージーの銃口を覚悟に向けながら、川田章吾は、二人に向かってそう告げた。
■
「……川田……馬鹿な真似は、よせ……」
しばらくたってから、覚悟はようやくそれだけを、喉の奥から搾り出した。
「馬鹿な真似、なんだろうがな……」
自嘲気味に川田が笑う。
「これしか方法がないから、仕方ねえさ」
「川田君……あなた……。
こんなことをやる奴らが、本気で願いなんかかなえると、思ってるの?」
信じられないというように目を見開きながら、ヒナギクが問いを発する。
「俺がこうして生き返っているという事実がある。
あの爺さん達が、人を生き返らせる力を持ってるのは、間違いない。後はまあ――」
肩をすくめるような動作をし、
「体が欲しけりゃ全部やる。俺の命と引き換えにしてもいい、とでも頼めば、悪魔だって情の一つも見せるかもしれねえ」
「そんなわけ――」
声を荒げて反論しようとしたヒナギクが、やにわに、その行為を中断した。
ややあって、
「まさっ……。命と引きかえって……。川田君、あなた……」
正解だというように、川田が頷く。
「あの爺さん達にとってデメリットが無い願いだ。聞いてくれる可能性は、低くないと思う」
――そういうことか。
覚悟はようやく、川田の言葉の意味を悟る。
老人達の目的は、殺し合いを経験した魂の収集と強者の選発。
この殺し合いが最後まで続いた場合、59の死者と1人の生者という構図になる。
おそらくこの時点で強化外骨格に収まる魂は59。
つまり、強化外骨格に必要な魂の数は59ということ。
ならば、1人分を抜いても、1人分を補給してやれば足りる。
最後の1人に何をさせるつもりなのかは分からないが、強者を選び抜くことが目的なら、おそらく狙いはその肉体。
そしてその肉体だけが必要なのだとすれば……。
「60人全員の死体が必要だって言うかもしれないじゃない!」
「それも考えたが……。仕方ねえ。
人を生き返らせるためのリスクだ、そのくらいは負うべきだろ?」
「ていうか、それ、以前に……」
口を何度か開け閉めし、首を左右に振った後、ヒナギクは意を決したように眦を吊り上げた。
「どうせ、川田君ことだから考えてるんでしょうけど……。それでも言わせてもらうわ!!
川田君……。あなた、こんなことをしてつかさが喜ぶと思うわけ!? つかさが悲しむとは思わないの!?」
「死人は喜びも悲しみもしないぜ、ヒナギクさん。そいつは、一度死んだ俺が一番よく知ってる」
激発寸前のヒナギクとは対照的に、川田の言動はどこまでも淡々としていた。
「幸いっていっていいかどうか分からないが、つかささんの世界は、ヒナギクさんの世界ほどぶっ飛んでないらしいからな……。
おそらく、俺の世界と同じようなもんだろう。死んだ人間に意志が残るなんて、そんな奇跡はなさそうだ」
「いい加減にしてっ!!」
ヒナギクは絶叫した。
「自分だけが悲しんでると思わないで!! 私だって悲しいわ!
つかさが生き返ることができたら、どんなに素晴らしいかって思うわ! 覚悟君だってそうよ!
でも、どんなに状況が酷くても、理不尽でも、やっちゃいけないことってあるでしょっ!? どうしてそれが! どうして、それが……」
ヒナギクの目から涙が溢れ出した。
すると川田は顔をわずかに歪ませながら、ポケットから何かを取り出し、ヒナギクに向かって放った。
ゆるやかな放物線を描いたそれは、ヒナギクの手の中に納まった。
ヒナギクの顔色が変わる。
それは、川田が本郷から託された、村雨良のメモリーキューブ。
「それは、ヒナギクさんが、持っててくれ。俺にはもう、持つ資格がなくなっちまった」
「何よ……それ……」
ヒナギクの足から力が抜けた。
「言ったじゃない! 本郷さんの頼みをやり遂げる覚悟はできてるって! あれは嘘だったの!?」
「……悪いな、ヒナギクさん。優先順位ってやつさ。
本郷さんにも悪いとは思うんだが……。ハハっ……。地獄であったら土下座でもしないといけねえな」
「ふざけないで……。こんなもの……。押し付けないでよ……。
どうして、つかさも、川田君も、自分でやろうとし、な……」
もう後は言葉にならなかった。
泣きながら地面に座り込むヒナギクに代わり、覚悟が一歩前に出た。
「川田……。お前が、悪鬼の側に回るというのなら、俺は、お前を……」
覚悟の耳に、ため息が聞えた。
「お前やヒナギクさんとはやり合いたくねえが……。仕方ねえか」
覚悟の胸に灼熱が生まれた。
「何故だ? あれほど、この状況に、そしてあの老人に怒りを燃やしていたお前が何故!?
何故、お前が……」
思慮深く、情にも厚い、川田章吾。
便りになる仲間であり、この世界で出来た友の一人。
「つかささんを殺した女は、お前と同じく、この世界で理不尽に殺された想い人を生き返せようとして、凶行に走った。
理不尽な悪鬼の侵略によってつかささんを奪われたお前が、同じ悪鬼になってどうする!!
奪われる痛みを、苦しみを、誰よりも知っているお前がっ!!」
叫びながらも、覚悟は自分の心の壁に、絶望が這い上がるのを感じていた。
――とどかない。
あの女の時と同じだ。哀しみに満ちた心には、言葉など――無力。
絶望に打ちのめされながらも、覚悟は必死で言葉を紡ごうとする。
「川田っ! 聞いてくれ――」
「すまねえな、葉隠」
川田と己の間に千尺の崖が開いたように、覚悟は感じた。
すぐ側に姿が見えているのに、遥か遠くにいるように感じられる。
「葉隠……。出会ったのがこんな世界じゃなく、つかささんやヒナギクさんが生きてるような、平和で暖かい世界だったら、
俺はお前達といい友達でいたいと心底、思ったろうぜ……。いや、今もそう、思ってる……」
ふいに、川田の表情が崩れた。
激しい苦しみと悲しみが瞳に光彩となってあらわれ、顔に刻まれた皺が苦悩の深さを示す。
「俺もだ!」
覚悟が、
「私もよ!」
ヒナギクが、思いよ届けとばかりに必死でいいつのる。
川田の持つウージーの銃口が、震えた。
「ありがとよ……。けどな……」
川田が片手で自分の胸を指差した。
「俺のつたない脳が、もう、決めちまったんだ。
つかさは、俺を守ってくれた。あんな風になりながら、こんな俺を……。
もう死んじまってる、帰る場所もなくしちまってる俺をっ! だから俺は、この命を彼女のために使う!
つかさのの命は、俺が取り戻す! つかさは必ず、彼女が生きるのにふさわしい世界に帰す!!」
「川田……頼むっ……」
血を吐くような覚悟の叫びに、川田の唇が震えた。
「なあ、葉隠……俺は、思うんだが……」
川田が笑みを浮かべた。深い悲しみを秘めた笑みを。
川田の持つウージーの震えが――止まった。
「つくづく、人間ってのは……因果な生き物だぜ」
心に吹き上がった激情に突き動かされ、覚悟は地を蹴った。
ほとんど同時に、ウージーの銃口がヒナギクの方に向き、覚悟の注意がそちらに逸れる。
その瞬間、川田の体が爆発的に加速した。
「なっ!?」
驚きの声を上げる覚悟の視線の先、川田の背中が見る見るうちに遠ざかっていく。
速い。覚悟の走力でも追いつけない
「川田君っ!!」
ヒナギクが叫ぶ。
川田は振り返らない。
「――っっ!!」
言葉にならぬ叫びと共に、覚悟は手を伸ばした。
伸ばした手は、ただ、虚空を掴んだだけだった。
心を繋いだ友は、闇の中へと――消えていった。
&color(red){【柊つかさ@らき☆すた:死亡確認】}
&color(red){【残り24人】}
【E-4 駅付近/1日目 真夜中】
【桂ヒナギク@ハヤテのごとく!】
[状態] 顔と手に軽い火傷と軽い裂傷。事態の急変に混乱。
[装備] ボウガン@北斗の拳
[道具] 支給品一式。ボウガンの矢18@北斗の拳 、核鉄(バルキリースカート)@武装錬金 ZXのメモリーキューブ@仮面ライダーSPIRITS、
[思考・状況]
基本:ハヤテ達との合流
1:???
[備考]
※参戦時期はサンデーコミックス9巻の最終話からです
※桂ヒナギクのデイパック(不明支給品1~3品)は【H-4 林】のどこかに落ちています
※ロードローラー@ジョジョの奇妙な冒険と捕獲網@グラップラー刃牙は【H-4 林】に落ちています
※核鉄に治癒効果があることは覚悟から聞きました
※バルキリースカートが扱えるようになりました。しかし精密かつ高速な動きは出来ません。
空中から地上に叩きつける戦い方をするつもりですが、足にかなりの負担がかかります。
【葉隠覚悟@覚悟のススメ】
[状態]:全身に火傷(治療済み) 胸に火傷、腹部に軽い裂傷
胴体部分に銃撃によるダメージ(治療済み) 頭部にダメージ、
両腕の骨にひびあり、事態の急変に混乱。
[装備]:滝のライダースーツ@仮面ライダーSPIRITS(ヘルメットは破壊、背中部分に亀裂あり)
[道具]: 大阪名物ハリセンちょっぷ
[思考]
基本:牙無き人の剣となる。この戦いの首謀者を必ず倒し、彼らの持つ強化外骨格を破壊する。
1:???
【備考】
※神社、寺のどちらかに強化外骨格があるかもしれないと考えています。
※2人の主催者の目的に関する考察
主催者の目的は、
①殺し合いで何らかの「経験」をした魂の収集、
②最強の人間の選発、
の両方が目的。
強化外骨格は魂を一時的に保管しておくために用意された。
強化外骨格が零や霞と同じ作りならば、魂を込めても機能しない。
※2人の首輪に関する考察及び知識
首輪には発信機と盗聴器が取り付けられている。
首2には、魔法などでも解除できないように仕掛けがなされている
※2人の強化外骨格に関する考察。
霊を呼ぶには『場』が必要。
よって神社か寺に強化外骨格が隠されているのではないかと推論
※三村とかがみについて
三村の吹き込んだ留守禄の内容を共有しています。
かがみと三村に対してはニュートラルなら姿勢です。
とにかくトラブルがあって、三村がかがみを恨んでいると事実がある、
とだけ認識しています。
【川田章吾@BATTLE ROYALE】
[状態] 健康
[装備] マイクロウージー(9ミリパラベラム弾13/32)、予備マガジン5、ジッポーライター、バードコール@BATTLE ROYALE
[道具] 支給品一式×3、チョココロネ(残り5つ)@らき☆すた ターボエンジン付きスケボー@名探偵コナン 、
文化包丁、救急箱、裁縫道具(針や糸など)
ツールセット、ステンレス製の鍋、ガスコンロ、缶詰やレトルトといった食料品。
薬局で手に入れた薬(救急箱に入っていない物を補充&予備)
マイルドセブン(四本消費) ツールナイフ つかさのリボン
ディパック(柊つかさに支給されていたもの)、ホーリーの制服@スクライド、
ハルコンネン(爆裂鉄鋼焼夷弾、残弾5発、劣化ウラン弾、残弾6発)@HELLSING
[思考・状況]
基本行動方針:最後の独りになってつかさを生き返らせる。
1:覚悟たちから遠ざかる。
2:覚悟やヒナギクとはなるべく闘いたくない。
参戦時期:原作で死亡した直後
[備考]
※桐山や杉村たちも自分と同じく原作世界死後からの参戦だと思っています
※首輪は川田が以前解除したものとは別のものです
【備考】
※つかさの遺体を、駅近くの肉屋の冷凍庫に保管しました。
※神社、寺のどちらかに強化外骨格があるかもしれないと考えています。
※川田の主催者の目的に関する考察
主催者の目的は、
①殺し合いで何らかの「経験」をした魂の収集、
②最強の人間の選発、
の両方が目的。
強化外骨格は魂を一時的に保管しておくために用意された。
強化外骨格が零や霞と同じ作りならば、魂を込めても機能しない。
※川田の首輪に関する考察及び知識
首輪には発信機と盗聴器が取り付けられている。
首輪には、魔法などでも解除できないように仕掛けがなされている
※川田の強化外骨格に関する考察。
霊を呼ぶには『場』が必要。
よって神社か寺に強化外骨格が隠されているのではないかと推論
※三村とかがみについて
三村の吹き込んだ留守禄の内容を共有しています。
かがみと三村に対してはニュートラルなら姿勢です。
とにかくトラブルがあって、三村がかがみを恨んでいると事実がある、
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