とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

Part017

最終更新:

匿名ユーザー

- view
だれでも歓迎! 編集



第17話 幻想殺し(5)


前々から思っていたけどさ、私は役者の能力はないわね。
正直笑い出したくなる。相手の手の内をすべて知り尽くしているのに
知らないふりをする可笑しさに、大声で笑い出しそうだ。
だけど、いまは我慢だ。しっぽを捕まえても私を狙う組織の意図が
分からなければ
泳がした意味がない。

私は口元の筋肉を引き締め、目のまえの海原光貴のふりをした魔術師に
愛想笑いを振りまく。プライスレスの常盤台スマイルと完璧なお嬢さま仕草
で応対する。

美琴:おはようございます。海原さん
海原:御坂さんおはようございます。
美琴:お誘いいただきありがとうございます。ですが、今仕事中ですので、
   お断りさせていただきたいのですが。
海原:そうですか?ではご都合のよいお時間をお伺いしたいのですが?
美琴:そうですね。平日は、毎日仕事がありますので、なかなか難しいですが
   明日10時ならいいですよ。パエリアのおいしい喫茶店でいいですよ。
海原:それはよかった。では・・
美琴:あ・・そうそう、この携帯ストラップいかがです?かわいいでしょ。
   カエルのマスコットで。つけていただけるとうれしいですね。   
海原:あ・・わかりました。では

 海原はサマースーツのポケットから、携帯を取り出し、取り付けた。
 その後は私は海原と携帯番号の交換を行う。
美琴:ありがとうございます。では明日10時に場所は携帯に送りください。
   ところでメキシコはいかかですか?
海原:アステカとかマヤなら多少は知っていますが。
   ティオティワカンの太陽のピラミッドは行ったことがあります。 
美琴:ずいぶんお詳しいですね。
   明日アステカ文明でもお話ししましょうか?
海原:ええ・・
美琴:あら・・お顔色悪いですけど、どうかなさいました?
海原:御坂さん・・何を知っています?

  (美琴は、海原の雰囲気が変わったことに気が付いた。)
美琴:アンタが海原光貴ではないことは知っているわよ。
海原:さすがですね。いつ気がつきました?
美琴:答えらえないわね。で・・どうするつもり?
海原:知られた以上は・・
美琴:やめません?私が気がついている時点であなたはゲームセットですよ。
海原:それでも・・組織の
美琴:それ以上しゃべらないほうがあなたのためですよ。
   私は何も知らない事にしていいですよ。ただし本物の海原光貴は
   釈放してください。
海原:確かに、貴方にはかなわないでしょう。ですが、・・  
美琴:私を始末したいと? 戦争でも起こす気ですか?
   私はこれでもこの町ではそれなりに重要な人物ですよ。
海原:仕方ありません。御坂さんは本当は好きでした。残念です。では・・

  (バリ・・顔が剝がれる。別の褐色の容貌が露出する。)

美琴:そうですか、その剣があなたの術式のカギなんですね。
   で・・どうなさいます?
海原:切れ味を試しますか?では・・
      ・・・ズバ・・・
海原:え?
  (海原は、周りを見渡したが美琴がいるはずの場所に美琴はいなかった
            ただ自動車が1台破壊されているだけだった)

美琴:はいアンタの後ろにいるのは誰でしょう?
  (海原は慌てて後ろを振り向くがそこにも美琴はいない)

美琴:遅いわよ。じゃ悪い少し寝てくれない。
  (ズバティ
      ・・弱めの電撃で海原は気絶した。)

さあてと、少し静かな場所で尋問しますか。
美琴は気絶した男を肩にかつぎ、約3km離れた多摩川の河川敷へ約1分で
磁力で移動する。


 ・・30分後・・・

美琴 :気がつきましたか?
偽海原:御坂さんですか・・そうですか私はなすすべもなく負けましたか。
美琴 :エエ でも2・3質問に答えていただければ、無傷でお返ししますよ。
    エアロ・メヒコのファーストクラスでメキシコ・シテイまでね。
偽海原:はあ暗殺者が同情されちゃおしまいですね。
    で・・なんです?
美琴 :目的はなんです。御坂美琴暗殺の?
偽海原:はあ・・それ聞きます?貴女のような聡明な方が?
美琴 :アンタの口から聞きたいわね。
偽海原:2007年12月31日・・が理由です。
美琴 :抽象的でわからないわね。もう少しはっきり言ってくれない?
偽海原:はは・・全部わかっているくせに?ある意味さすがですね。
    超荷電粒子砲発射実験 それから世界は変わったんですよ。
    すべての魔術師にとってあらゆる攻撃を跳ね返し、あらゆる防御を突き破る
    あなたの存在は深刻な脅威です。
美琴 :それだけでは理由としては弱いわね。本当のトリガーは何?
    私を殺せばただでは済まないわよ。
偽海原:私ね、御坂美琴さん貴女が大好きなんです。本当に。
    でも、貴女は知ってしまった。幻想殺し、禁書目録 しかもその力に触れてその原理
    すら理解しつつある。貴女は危険すぎる。それが我々の組織の判断です。
美琴 :なるほど・・。いいわ・・解放するわよ。
偽海原:今度失敗しても、これで私達の組織の攻撃はやみません。むしろ貴女を危険と
    判断し、それこそ組織の総力を上げてあなたを攻撃するでしょう。
    また下っ端の私が攻撃を命じられるでしょ。
美琴 ;私を殺せるなんて幻想を持っているなら何度でもぶち壊すわよ。
    アンタをそんなくそったれ運命から救いだしてやる。
偽海原:信じていいですか?
美琴 :私とアンタには戦う理由はない。だから何度でもアンタを救う。約束する。
偽海原:最悪な答えだ・・で私はどうします。
美琴 :とりあえず私の研究所へ送ります。近日中に根回ししますから、ご安心ください。  
私は所長へ電話し、顛末を報告する。


海原を促し、先を急ぐ。
海原さん少し急ぎますので、背中に乗ってください。
大の男を背中にひょいとかつぐ。
3分後には10km離れた研究所へ到着し、海原光貴を収容する。

もろもろの手続きと作業を終え、急ぎ電子決裁を終え、
11時50分に上条の学寮へ戻る。流れ作業のように莫大な作業を終えるが息ひとつ乱さない。
この程度の作業は常に死の危険と隣り合わせの彼女にとっては日常作業にしかすぎない。

美琴:当麻君戻ったわよ。
当麻:さすが・・10分前行動だね。美琴
美琴:それでできた?
当麻:うーんやっぱりわかんないとこはある。
美琴:いいわ。今はそれでいいわよ。ひとつひとつわかればいいのよ。
当麻:でも・・美琴はなんでそこまで?いくら月詠先生の依頼だからって?
美琴:なんでだろうね。でも私の事嫌い?当麻君は?
当麻:いや・・美琴はかわいいし、熱心に勉強教えてくれるし。
美琴:そう。ありがとう。私は当麻君が大好きなの。だからよ。
当麻:美琴 ありがとう。今の俺は何もできないけどいつかお返しする。
美琴:当麻君は優しいのね。でも今は一緒に勉強しよ。ね。
   じゃ解答用紙をスキャンしてそこのpcに取り込んでね。
   分析ソフトにかけて後で教えてあげる。空欄は解答集を見てそのまま書き写してね。
   今週中に間違いなく終わるわよ。
当麻:本当 美琴には感謝だな。8月から夏休みを満喫できるなんてさ・・
美琴:ふふ最初に焦ったほうがいいのよ。言ったとおりでしょ。
   終わったらね。当麻君、いろいろ行こうね。
当麻:いろいろ?
美琴:ええ。楽しいところへね。
当麻:そうか・・楽しみにしているぞ 美琴。
   それと、美琴 俺の作った昼飯食べないか?
美琴:あら・・当麻君?うれしいわね。ありがとう。
   ああそうそう、これ土曜日の盛夏祭りのチケットね。
   受け取ってくれる?
当麻: 美琴 ありがとう。

当麻て優しいのね。
今のうちに楽しんでね。もう間もなく世界中に連れていて
あげるからね。
楽しみにしなさい。
御坂美琴はスパルタ教育が大好きなのよ。










タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

目安箱バナー