とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

Part002

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匿名ユーザー

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クリスマスの奇跡




第02話


12月19日 14時

当面できうるすべての準備を終え、少し時間の空いた私は、上条当麻の学寮へ急ぐ
常盤台のハンガーから土木工事管理用に制作した、飛行用の駆動鎧を遠隔操作で到着
させ、それを見に纏い、一気に到着する。

前に自分用に作成したAAAをさらに、着脱を容易になおかつ、遠隔操作が可能に
なる改良を加え、パーツごとに軽量化を図り、女性である自分が操作しやすいように
最適化を図る。飛行装置も容易に携帯可能なサイズへ圧縮している。

その飛行装置を駆り、1分ほどでアイツの学寮へ到達する。
背中の飛行装置を畳み
アイツの部屋に到着する。

(ここにはインチキシスターがいたはず)

本来なら、恐らくアイツが庇護し、なおかつアイツを慕う爆食シスターは、私
にとって告白をするうえで一番邪魔な存在だ。
(だけど、・・アイツはあのシスターの庇護をやめることはないだろう)

結局もしも本気で告白を成功させようとするなら、あの妖怪爆食シスターごと、上条
当麻を愛するほかに道がない。

心の中の臆病な自分が、ささやく
(このまま、曖昧な関係を続けて、自己満足を充足させるほうがいいんじゃないの?)
(どうせアイツは、鈍感で誰も選びはしない。私が戦力(主に胸)を充足させるまで
明確にしないほうがいいんじゃない?)

だけど、障害を乗り越えなければ、気が済まない、私のもう一つの声が、声を荒げる。
(時間がアンタの味方なんて、そんな幻想にあなたはすがるの?時は万人に平等なの
よ・・あのインチキシスターだって、戦力が整う日が来るわよ)
(それに・・私は一度死にかけた)

私は腹をくくる。この事件が終わった暁には、アイツの心の本音を聴く。
あのインチキシスターとこの場で決着をつける。

ドアは・・
(鍵かかっていないわね・・)
(嫌な予感がする、まさか・・)
外の世界の三文サスペンスドラマでは死体が転がっている場面だ。

私は最悪の結果も、想定しながら恐る恐るドアを開ける。
「お邪魔します」
(やっぱりね・・いないか)

ひととおり部屋を見渡すが、猫一匹いない。
(ちぇ。空振りか・・)荒らされた形跡もなく、どうやら杞憂だったかもしれない。
(まあ・・あのシスターに捜査情報は期待していなかったけど)

分が悪いな・・。誰もいないアイツの部屋を眺めながら私はつぶやく。

食い散らかされた鍋、机の上に乱雑に重ねられた食器、菓子の袋、そして、乳児のような甘い香りのいかにもあのシスターが寝ているようなベット
ここには、幼い子供が日常起居している佇まいに満ち溢れている。

あの銀ギラシスターは、私の知らないアイツを毎日眺め、まるで小鳥が親鳥から餌をもらう
ように自然に啄み、一緒に寝る。明らかに私は2歩も3歩も親密度の点で周回遅れである
事を自覚する以外にない。

幸い・・アイツが無自覚なのが救いだが、いつの日かあのシスターを女として意識する日が来るだろう。

(そうなれば終わりだわ)
私は、乳臭い幼女の匂いを感じながら、自分の立場の薄さを改めて自覚する。
(もう一刻も猶予はないわね)

私が、決意を新たにしたころ、携帯の着信を感じる。
微弱な電圧の変化を感知できる私は、着信音なしに携帯の着信と誰からの発信かを能力で
検知できる。
(食蜂か・・)

「食蜂?何か分かった?監視カメラの検証はもう少し時間頂戴・・で?なんか
分かった?」
「今回の事件を引き起こした奴がわかったわ」
私は、食蜂の情報収集網に舌を巻く。8月に絶対能力者進化実験で、素早い対処で私の
サイバーテロを阻止し、私を自殺同然の特攻へ追い込んだ男。それを手駒に持つ食蜂の
情報収集力は、一学生の枠を遥かに超える。

だが、食蜂を素直に賞賛する気のない私は、蓋然性のあるカマ掛けで対抗する。
「食蜂早いわね、で木原一族の誰?」
「あらあ、だいたい予期していたの? ポルタガイスト事件て覚えているわよね」
私は、8月に超電磁砲でぶっ飛ばしたある女を脳裏に浮かべる。
私は、苦笑いを浮かべる。結局殺すべき時に殺さないとだめなのか?

「あの時、殺すべきだったわね。木原 ライフライン テレスティーナ」
食蜂がクスクス笑う、表の世界の顔の御坂美琴に殺しなどできないと告げるように。
「御坂さんに殺しは無理でしょ、で因縁の女をどうするつもり?」

「ねえ食蜂、アンチスキルに情報提供して解決できると思う?」
「御坂さんもう答えは分かっているじゃない?多くの事件を結局解決した
御坂さんならね・・、
どうせアンチスキルなんて役に立たないとね」

「そこまで馬鹿にはしていないわよ。相手が悪いだけよ。木原一族は一筋縄には行かない」
「で御坂さんに勝算はあるの?」

「愚問ね。この日の為に土木駆動鎧に偽装して戦力を蓄えてきたのよ」
「私の劣化コピーごときに負けないわ」
毒気を抜かれたように食蜂が私の顔を見つめる。
「御坂さんて結構したたかなのね」
「食蜂ほどじゃないわ」

食蜂が、電話の前で笑い始める。
「そろそろ居場所なんてわかったんじゃないの?」
(こいつさすがに勘はいいわね・・それとも合理的な推論?)

「ええ、今データを送るわ。それと・・これは私の喧嘩、助太刀無用、アンタの
とこの子も含めてね、手だしはいらないわ」
食蜂が乾いた笑いで私に言葉を返す。
「私達食蜂派閥が戦闘できないなんて幻想はぶっ壊すわ」

「アイツの真似・・似てないわね・・」
「でも、頑張りましょう、アイツの為に」
/
/////////////////

15時:とある研究施設

(もしも小賢い人ならこんなリスクは負わないだろうな・・)

私は、自分で突き止めた、アイツの監禁場所を見渡せる超高層ビルの屋上で
センサーを操作しながら、独り言を言う。

自分が普通の女性なら、アイツが行方不明になってことをアンチスキルへ伝えて
終わり、そこで一般人としての義務は終わりだろう?

でも・・人任せにした結果が、アイツの死亡・・という結果に終わるなら
私は生きていけるだろうか?

事件は解決しました。でもアイツは死にました、では私は悔やんでも悔やみきれない。

すでに自分だけの現実を覆いつくすほどアイツへの思いが、浸食している現実。
人任せにはできない。
(そのために、力を蓄えてきたんだから)

美琴から見て科学者という人種は、あのバカ・・もとい上条当麻に比べて、種が
自分の知識で対応できるだけ、対処しやすい相手だ。

その打つ手が、電子とか、既存の工学系なら、自分の生の能力で基本どうでもなる。
木原唯一は、美琴が10日前まで種がわからない、謎の力を駆使していたので敗北
を喫したが、
(わかってしまえば・・どうってこともないのよね)

木原唯一の悪行を調べ上げた時に、奴の手口や研究成果を徹底的調査させてもらった。

駆動鎧、AAA、そんなのならどうでもなる。
だけど、
(一番の問題はアイツが人質に取られていること・・よね)
だから・・建設工事用AAAを活用する。

「さあ始めるわよ」

「手始めにまずは目つぶし」

建設工事用に、開発したリモートセンシング装置で走査した、施設のMAP情報をもとに
あらゆる電子制御機器の制御を奪い、稼働を無理やり停止させる。
駆動鎧、ファイバーオーバー、あらゆる精密機器が火を噴き、回線から火花が飛び散る
相手が、兵器の類で武装する限りは私の脅威になりはしない。

発電能力をベースに、マイクロ波・磁場をベースとしたEMP電磁バルス)で機器
を破壊しつくす。さらに、送電線を砂鉄の嵐で断線し、外部電源を奪い、同時に
無停電装置や自家発電装置、
分電盤の制御をネット経由で奪い、施設を無力化させる。
軍隊なら、猟犬部隊なら準備だけに半日かかる作業を完了まで秒単位で終える。

装置に据え付けの警備装置や、AIMジャマ―、キャパシティーダウン木原が小細工に
使いそうな道具の数々、そんなものは種さえ割れれば・・大したことはない。
( それが有ることを前提に叩きつぶす )

ひととおりセンサーで小細工に用いる機材の破壊を確認し、躯体の解体に焦点を移す。
爆破物で自爆テロをされないようにするためだ。

「さあ時間もないし、一気に行くわよ」
( 原子崩しだっけ?)
恐らくは、第4位の能力をベースとしたと思われる、電子が波動と粒子の性格
を持つことを活用した兵器を壁の解体撤去用にアレンジした遠隔操作の装置
で、監禁された部屋の周囲をはぎとり丸裸にする。

メカと一体化した能力をベースとした電子制御は効率的に同時多数の駆動鎧
の遠隔操作を可能とし、瞬間的な躯体解体工事を能率的に実施する。
能力だけでもない、メカだけでもない、AAAの解析で上積みされた力が
ただの破壊ではない作戦を遂行する。

学び舎の園の多くの建築物を解体撤去した、遠隔操作の駆動鎧がテレスティーナの
立てこもるビル効率的に破壊する。廃材を、磁力で周囲に整頓し、研究所は丸裸
になる。

(もともと全部能力でできたことだけど、組み合わせが大事よね)
多くの駆動鎧を能力で遠隔操作し、効率的に同時作動させることで、1国の軍事力に匹敵
するというレベル5本来の力が具現化する。

10秒ほどで、広大な施設は、上半分が消え、見通しがよくなる。

その圧倒的な力で8月に小技で、追い詰められた女を、追い詰める。
キャパシティーダウンや耐電磁装甲を持つ駆動鎧に私は追い詰められた。
私は心の中で、つぶやく
(考えてみれば、そのおかげで、EMP攻撃や砂鉄の嵐を覚えたのよね・・超電磁砲
を砂鉄コーティングして射程を伸ばすとか工夫したのも・・そのおかげかもね)

(さて・・この糞女を殺せればどれだけ楽か・・砂鉄の剣で頭をミンチにしたいくらいよ)
(だけど それをすれば木原唯一の二の舞になる)

私は、当麻の傍で、動きを停止させられた、犯人と対峙する。
「さっさと上条当麻を解放しなさい。もうアンタの手品はネタバレなのよ」
「おとなしく刑務所で刑期を過ごしていればいいものを無駄な努力ね」

電磁パルスとマイクロ波の照射で、動きを止められた駆動鎧を身に着けた、
テレスティーナが、当麻を腕で抱きながら薄ら笑いを浮かべて悪態をつく。

「テメエは、木原唯一に嵌められて、常盤台をぶっ壊されたそうじゃねえか・・」
「いい気味だな・え?」
(馬鹿・・アンタの奥の手なんて全部分かっているのよ)
「私が、いつまでも木原の手の平の存在なんて幻想はぶち壊すわ・・」
「はあ?」

「マグネティク・デブリ・キャノンだっけ・?アンタ自殺はいいけど、他人を巻き込みの
はよくないわよ」
余裕をかましていた、テレスティーナの顔色が変わる。

「え・・テメエ・・なんでそれを・・」
「アンタのやりそうなことはお見通しなのよ」
「アンタの脳波認証をハッキングで無効にしているわ・・」
テレスティーナは最後の切り札を無効にされ悪態をつく
「糞・・テメエ・・実験動物の分際で邪魔しやがって・・」
「その実験動物に2回も完封されたのは誰かしら?」
「後ろ盾がいない今・・アンタにお似合いは電気椅子よ」

テレスティーナが、精神のバランスを崩したような馬鹿笑いを始める。
「悪党をさっさと殺さねえテメエなんぞ怖くねえんだよ」
テレスティーナは突然、抱きしめていた当麻へ顔を寄せる。
「テメエの大事な物を全部奪ってやる・・」
「さらば・・かみ

だが、テレスティーナがその一言を言う時間を与えられることもなく、
蒼天から巨大な電流の奔走が貫く。駆動鎧から顔を出していた彼女にはそれを
防ぐすべもなく、もろくも崩れ去る。

2週間前同じ状況で私は、木原唯一の魔神偽装に取り乱し、AAAに染まることになったが、
その経験が余裕を持った対処を可能にした。
(馬鹿なやつ、駆動鎧を耐電磁装備にして顔を露出させるなんてさ、電流が全部・・自分の
体表を通過するのにさ・・)

「死なない程度には加減しているわ、しばらく寝なさい」
救急車とアンチスキルを手配し、食蜂に電話を入れる。

食蜂はすでに熱波襲来時にテレスティーナの脱獄を手配した、腐ったアンチスキルとその
後ろ盾を摘発していた。学園都市に幅広い人脈を有する食蜂は、容赦なく犯罪を
暴く。その力量に再度私は衝撃を受ける。
(まあ適材適所よね・・敵に回したら恐ろしいわ)

(とりあえず、これで終わりね・・)
後はアイツさえ回復したら、すべて終わる。

私は背伸びをしてその場を立ち去った。

・・・・・・・・・・・・・
19時 病室

アイツはこの前の木原唯一の常盤台襲撃のさいに、私を除くすべての常盤台生がお世話にになった
あの病院に収容された。
本来なら完全下校時間を過ぎ、帰宅しなければならない時間だが、風紀委員経由で外泊届を
申請し、事なきを得る。

医師の話では睡眠薬の効果が19時くらいで切れるという事なので、リンゴの皮を
むきながら待つ。
決死の覚悟で告白をしようとしたのにぶち壊しにされイライラする。
しばらくして意識を取り戻したのか当麻がもぞもぞしだす。

私は、リンゴの皮むきをやめ、当麻の手を握る。
しばらく当麻は蕭然としていたが、やがて意識が回復したのか
しゃべり始める。

「起きた・・?」
「ああ、美琴か・・助けてくれたのか?」
「ええ」
「心配かけてすまないな」
「いや・・でも本当なんともなくてよかった」
「アイツは、テレスティーナは何者なんだ?」

「私に危険な実験を妨害され、収監された学者よ。刑務所を脱走して私と
学園都市へ復讐するためにアンタを監禁した」
「そうか・・でも・・あの熱波の時も、AAAの起動の時も、そして今日も美琴には助けて
もらっている。ありがとな」

顔色を見る限り、恋愛感情とか、関心のある女の子を見る感情ではないだろう。
結局は、喧嘩友達から始まった、信頼できる友人の一人・・それくらいの
感情だろう。このまま話を続けても結局はいつも繰り返し、何も変わりはしない。

(私にはわかる。 これでは何も変わらない)

上条当麻の平常運転は変わらない。
目の前の乙女の身を焦がす熱い思いなど感じとることなどないだろう。

誰が、恩だけで死線をさまようのだ・・

誰が、友情だけで、命を投げ出すのだ・・

(乙女は愛があるから何があっても身を投げ出すのだ)
だから・・私は行動を変える。
(コイツの感情にもう振り回されない。自分がしたいようにする。)
(今しかないわね・・何かが起こる前に)

私は、自分の思い伝えるべく意識を変える。
「私は、アンタに伝えないといけないことがある」
「これは、素直になれない一人の少女の話よ」

私のただならぬ雰囲気に、上条当麻はうつむきながら目をつぶり
話を聞き始める。

「8月21日にアンタに私と1万人の妹達は救われた・・私はアンタ
・・いや上条さんにかえしきれない恩がある」

私が呼び方を変えたことに気が付いたのか当麻が顔色を変える。
いつもなら、何かとちゃちを入れるのだが雰囲気を察したのか何もいわない。

私は、話を続ける。
「上条さんは目の前の不幸な女の子の一人を助けただけと言うでしょう?」
「でも、・・」

私はあふれ出す莫大な思いに胸を焦がし始める。臆病な自分はその思いを上条
さんへ伝えることができなかった。

「最初は、助けられた恩を返すとか、とても自分では太刀打ちできない
一方通行を叩きのめした上条さんへのあこがれだったかもしれない」

「私は、その感情を理解できなかった。私は理解できないまま、上条さん
へ罰ゲームと称して、デートを強制した。ペア携帯電話を契約させた。」
溢れる思いが、涙腺を満たし、目から涙が滴り落ちる。

「これほど、上条さんを思っているのに、素直になれない自分は
・・一言が言えなかった」
「だから・・もう私は自分を偽らない」
「どんな結果になろうとも自分の気持ちに素直になる」
決然と拳を握り臆病な自分と決別し最後の一言を腹の底からいう。

「わた・・私、御坂美琴は・・8月21日にあなたに助けられたその日から
上条当麻を愛しています」

正直怖かった。告白することで、今の儘のあいまいな関係が、
心地の良い、友人以上恋人の居心地の良い空間が壊れることを恐れていた。
(だけど、・・仮に告白したことで壊れるくらいならそんな関係なんかあきらめたほう
がいい)

上条はうつむいたまま言葉を返さない。

いつものお茶らけた雰囲気は一切見せず、沈思黙考を続ける。
客観的な時間なら10秒くらいだろう。だが、その10秒がとてつもなく長く感じる。
緊張が辺りを包み、ピリピリした感覚が全身を覆う。

やがて・・上条はおもむろに口を開く。
「俺は、御坂程、語彙もないし、うまく伝えることはできないと思う。
だけど、今から言うことは・・俺の気持ちだから聞いてほしい」

「正直・・俺は、御坂は凄いいい奴だと思っているし、頼りになる存在だと思っている」
「それだけでなく、何度も助けてもらった、命の恩人でもある」
「だから・・だからこそ簡単に告白を受けてハイと言えない」
当麻が、感情をうまく伝えられないのか、言い淀む。

「それって、・・どうゆうこと?」
「いや・・どうもうまく言えない。御坂という存在は俺にとってそんなに軽い
存在じゃねえ」

「だから・・、悪い・・御坂少し俺の気持ちを整理させてくれないか?」
否定はされてはいないが、今の返答ですぐには納得できるほど人間はできては
いない。だけど・・まあいい・・気持ちは伝えた。

私は若干顔ひきつらせつつ笑顔で答えを返す。

「ハハハ・・アンタらしいわ・・わかったわ、じゃ・・あとで・・・・」

「後、リンゴ切ったから食べてね」
私は自己嫌悪に陥る。確かにいきなり告白したのは軽率だったかもしれない。
(だけど・・まあいい)
少し様子を見よう。私は気持ちを切り替える。

だが、異変はすでに始まっていた。
(ツ・・鼻血・・・)
「御坂・・鼻血がでているぞ・・ま・・まさか又AAAを使ったのか・・?」
別に逃げる必要もなかったかもしれない、だけど、なぜか見られたくなく気持ち
が私を襲う。

「ごめん・・今は一人にさせて・・・」
自分でもわかっている。AAAの副作用を
でも・・力のない私がアイツに寄り添うには、これを否定されたら
アイツの傍にいられない。
私は、いいようもない負の感情に包まれて逃げ去るように走り出す。

続く









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