地獄へ道連れ

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地獄へ道連れ ◆bnuNxUeVnw



「本当にいいのか……?もし違ったらお前は彼らの信頼を大きく裏切ることになるんだぞ……?」
「これしかないんや。このままじゃ安心して話ができへん。協力するにも脱出するにも100%互いに信頼できるようならなあかん。ここは賭けるときなんや」
カチリ カチリ 運命の輪が回りだす。
今、さいは投げられた…。

ひんやりとした空気が流れ、風が少し強くなり、肌寒くなってきた。空気は澄んでいて木の葉がゆれる音がコーラスのように心地よい眠気を誘う。


「綺麗な月やな、かぐや姫でも降りてきそうな夜や」
「君がそんなロマンチストだとは思わなかったよ」
小さい笑い、静寂。
「冷えるな…」
「せやな、風が出てきたな。風邪をひかないように気ぃつけな」
風が窓をガタガタ揺らす家から服部と吉良が外を眺めながら取りとめも無い会話に一息つく。
「風邪には睡眠が一番だよ。寝る前にあたたかいミルクを飲んだ後に20分ほどのストレッチで体をほぐして床につけば、必ず治る」
「せやけど吉良さんは風邪にかかったことなさようやな」
テーブルを挟んで2人はコーヒーをすすりながら話をする。これから先どうするか。
「それで、なんて言ったかな?情報収集?」
「だいぶ中心から離れてしもうたし、例の顔に傷がある女もどこに行ったか気になる所や。だいぶ休息もとれたことやから、もうそろそろ動きださなあかんと思ってな」
アミバの死で彼が目覚め次第行動するという当初の方針は崩れてしまった。
アミバが倒れている合間に情報交換は終わったし、食事もとり支給品の確認も行った。もっともアミバが残したもう一枚のDISCは手づかずのままだが。そろそろ動き出してもいい時期だと服部は判断したのだ。
「確かに体の傷は癒えただろう。私の体の調子もいい。出血も止まったからね」
そういって弱弱しく微笑みながらない左手首をなでる。
「しかし心の傷は……」
コップを掴んだ手の関節が白くなるほど強く握り、吉良は大きなため息をひとつ吐きうつむく。
彼の言うとおりだった。アミバの死はそれぞれに大きな爪あとをつけることになった。


特に劉鳳の場合は深刻だった。彼はこのゲームで最も死を目の当たりにした男だろう。
自分の力が及ばず救うことができなかった 平賀才人
自分がいないところで、しかし防ぐことが可能だった キャプテン・ブラボー 桐山和雄の死
そして目の前で死んだ仲間 タバサ アミバ
「劉鳳はん、見張りをやるちゅうて言わりはったけどきっと気持ちの整理をしたいんやろ。自分自身にいらついている、無力感に浸ってる…」
服部の鋭い洞察力は彼の変化を見抜いていた。そして今何をすべきかをも考えていたのだった。
「この先このゲームで必ず劉鳳はんの力が必要になる。せやから、今のうちに迷いを無くしておきたいんや。そのためにもじっくりと話をする時間が欲しい。まぁ、ようは情報収集ちゅうのはついでや」
吉良は少しの間考え込んだが、頷きこう言った。
「君がそこまで考えているなら仕方が無い。しかし約束してくれ。必ず危険なことはしない、すぐにこの家に帰ってきてくれ。いいな?」


一人一人と固い握手をかわしながら思う。
「神楽はんのこと、頼みまっせ吉良さん」「大丈夫だ、任してくれ。彼女もそろそろ起きる頃だろう」
はやく出ていけ、このエセ関西人が………。
「気をもむな、劉鳳君。今はやるべきことをやるんだ」「ああ、あなたも気をつけてくれ」
…こいつよく見ると男のくせに綺麗な手をしているな。まぁ、私にそっちの趣味はないんだがね。
「鍵、しっかりかけてね。外に出歩かないでね?あ、あと絶対電気はつけちゃ駄目だよ」「わかってるよ、コナン君こそ危険なことはしないようにな」
なんだこれは?これではまるで私がガキのようじゃないか。こいつだけは死んで帰ってこなくていい…。

「じゃ、約束の時間までに必ず帰ってきてくれ。みんな…死ぬなよ…」
三人の男たちの背中が見えなくなるまで眺め、ドアを閉めた。そのままリビングには入らず軽やかな足取りで階段を上り二階の神楽がいる部屋へと向かう。その顔には隠しきれない狂気と嫌悪の表情がありありと映し出されていた。
(ふぅ……やはり耐えるというのはストレスだ。そしてストレスは体調を崩す原因でもある。私にはやはり正義感あふれる偽善者を演じるのは難しいな。吐き気をこらえるのに一苦労だ。)
トン、トン、トンとリズムよく一段一段を踏みしめる。今、この家には吉良と神楽しかいない。それが吉良を少し“ハイ”にしているのだ。

ドアをノックし、部屋に入ると神楽は睡眠中だった。ここ数時間でいろいろあったからだろう、宇宙最強の夜兎族と言ってもやはり女の子。
眠気に負けて二階で仮眠をとっていたのだ。それにしてもこうしてスヤスヤと寝息をたておとなしい姿を見るとただのカワイイ美少女なのだが…。
彼女が寝ていることを確認し、吉良は物音をたてないように静かに目的の“モノ”へと向かう。そしてベッドのそばで膝をつき、ウットリとした表情をうかべながらその“モノ”の美しさに酔う。
(見ろ、この美しさッ!!すらりとした指、それぞれの指の長さのバランス、関節の節目のへこみ具合、色の白さッ!!多少手の甲の骨の盛り上がりが足りないのが惜しいな…。少し乾燥肌なのも気になるところだ。)

自分の世界へと入り込む吉良。彼の手フェチ議論はえんえんと続く。それもだんだんと白熱してきたのか神楽の手をとりながら。
(マリアさんには及ばないが、それでも一級品だ。爪はどうだ?あまり手入れは頻繁に行ってないようだな。小指の爪だけのばしているのか。
おや、なんだこれは?人差し指になんかついているぞ…ちゃんとキレイにしとかなければ。う~む…欲をいえば全体的な肉の厚さかな…。もう少し女性らしく薄ければ…)
「…なにしてるアル」
どすの効いた声が吉良にかけられる。顔をひょいと上げると眠そうな神楽とばっちり目が合ってしまった。
いやな汗が背中を伝うのを意識しながら引きつった笑みで苦しい言い訳をする。
「お、おはよう神楽君。君の健康状態が気になってこうして脈を測ってたんだよ」
「ふむふむ、なるほど…。確かに健康状態を測るには脈を測るのが一番アル」
神楽の言葉を聞いてどうやら大丈夫そうだと思ったら…

「ってそんなわけあるかぁぁぁああああああッ!!」
盛大な乗りつっこみを受けて壁際まで吹き飛ばされる。寝起きにもかかわらずなんてテンションの高いヤツだ。
「これだから男は信頼できないアルヨ!!マミーが言ってたネ、男はみんな狼だって」
「ご、誤解だ!!私はなにも本当に君のことが心配で…」
「嘘おっしゃい!!そんな風に…嘘をつくような子に育てた覚えはありません!!ああ、天国のお父さんが今の吉影を見たらなんて言うか……」
「なんでお母さん?」
頭が痛くなるようなやり取りだ。ついついつっこんでしまったが、こんなのは私のキャラじゃない。
「本当に心配だったら食事の用意をひとつでもするもんじゃないのかネ、ええ?吉良君?」
「…わかったよ、下でなにか食べられるものを持ってくるから待っていてくれ」
そう言って立ち上がり一階のリビングへと向かう。それを見た神楽は二度寝をしようと布団をひきよせこちらに背を向ける。白くきめ細かい肌をした首があらわになる。
(くそッ!こいつにこの吉良吉影の“本性”を打ち明けてやりたい…こいつにこの“心の底”を聞いてもらいたい。お前のその細い首をこの手で絞め殺してみたいってことをな…)
ピクピクと震える欲望を無理矢理押さえ込み、階段を下りリビングへと向かう。
(なんとかしておさえるんだ。せっかくあのガキと関西人の信頼を得つつあるというのに下手な行動をとるとバレてしまう。まだだ、まだ時期じゃない。落ち着くんだ吉良吉影……)

この家はリビングとキッチンがひとつになっているタイプの家だった。食べられるものといえば支給された食べ物と普通におかれている食べ物をさがすしかない。だが先がわからない現状は現地調達できるだけしたほうがいいだろう。
そう思い食料を探しに、まずリビングに入っていく。
リビングには電気がついていなかった。
(あの小僧は電気をつけるなといったがそんなのは関係ない。第一こんな民家に殺戮者なんてこないだろう。)
無視して電気をつけ食料品を探す。
(それにしても整理されなさすぎだろ?デイバッグはあちこちに放置されているし、なにに使ったがわからんがペンやメモまで散乱している。)
「ええい!気になる!こいつらはどこまで几帳面じゃないんだ」
部屋中に散らばったものを集め整える。部屋の隅に固めておく。メモや他の支給品も丹念に入れておいた。
「…これで落ち着く」
はやくしないと神楽がごねると思いキッチンの棚や冷蔵庫の中を覗き込む。
(こう見えて私は料理がうまく、評判がいいのだよ。なにか材料はないのかな?下の棚も色々探ってみるがなにもないなぁ…。それにここに住んでいた人物も相当適当だな。鍋や皿の中に無造作に小麦粉やマヨネーズがぶち込まれてるぞ。料理するときに困らないのか?)
吉良が几帳面に皿や鍋、調味料を整頓していた時だった。


ぱりん

さっとリビングのほうに顔を向けるがなにも見えない。
音を不審に思いながらゆっくりと部屋全体が見えるようにキッチンをそろりそろりと移動したときだった。

ぱりん 二度目のぱりん
そして天井に設置されてあった電球が破壊される。その時吉良は見た、一直線の赤い閃光が家の外より放たれたのを。
ドドドドドドと自分の心臓が猛烈に鼓動しているのを聞くかのようだった。明らかに誰かから襲撃されている。そして今の自分の状況を冷静に分析しようと暗闇の中、なるべく身をかがめ考える。
(落ち着け、落ち着け!!相手の正体がわからない以上無闇に動き回るのは危険だッ!!落ち着いて相手の出方を窺う、この状況ではそれがベストだッ!!)
ほんのすこしだけ顔をキッチンの角からのぞかせリビング全体が見れるようにする。襲撃者は先ほどから容赦なく光線を打ち続けている。
赤い光が見えた、と思ったら閃光がはしり壁や床あちこちにこげあとをつけている。“数撃ちゃ当たる”の考えだ。こげあとから見て当たったら痛い、じゃすまされないだろう。額に汗を浮かべながら吉良は思う。
(この部屋から出るにはふたつだ。襲撃者がいる正面の窓からと玄関につながる扉。私の位置から扉には四歩半ってとこか…。
ふん、冷静になれば攻撃もワンパターン、こっちの姿が見えなくなるようにわざわざ灯りをけしてくれる…どうやら相手は“おつむ”はそこまでよくないようだな…。このまま逃げさせてもらうよ)

その時だった。小さい爆発音と共に室内に風がふき、火薬のにおいが充満する。窓に近い位置から連続して爆発音が途切れずに聞こえてくる。そしてさきほど吉良が逃げようとした玄関へと続く扉の近くでも一発。
(ち…ちがう……私の推理は間違いだ!だいたいの見当をつけて“数撃ちゃ当たる作戦”をするつもり……というのは私の考え違いだ!ヤツの動きは計画的だッ!)
爆発が終わりまた赤い閃光。そしておさまった時にだんだん部屋の奥に追い込むように爆発。扉の近くは特に中心的に狙われている。
(ヤツは赤い閃光で私の動きを封じ、その後殺傷能力の高い爆弾で私にとどめをさすッ!!そして爆薬はだんだんと迫ってくるッ!!金魚すくいで金魚を捕まえるかのように隅に隅に私を追い込み、私に迫ってくるッ!!)
もう自分の能力を隠している暇もない。爆弾のスタンド「キラークイーン」を呼び出す。
(ゆ…床をぶち抜いて逃がれるんだッ!)
キラークイーンのラッシュを床に叩き込むが、片手しかないうえ体力・精神力ともに万全ではない今の状態ではくりぬいている時間が足りない。

(落ち着け、落ち着くんだ!!この狭い部屋という空間でどうやってあの攻撃をかわすか?
三択-ひとつだけ選びなさい
答え1 ハンサムの吉良は突如反撃のアイデアがひらめく
答え2 仲間がきて助けてくれる
答え3 かわせない。現実は非常である。

私が○をつけたいのは答え2だが期待はできない…10分ほど前に外に出てった服部たちがあと数秒の間にここに都合よく帰ってきてジャジャーンと登場して
「まってました!」と間一髪助けてくれるってわけにはいかないな。逆に服部たちもすでに何者に襲撃されているかもしれない)
「答えは1だ…仕方ない、これだけはやりたくなかったんだがな…」
さきほど棚を整理していたときに出したマヨネーズを片手に持つ。
「キラークイーンッ!!このマヨネーズを爆弾にするッ!!」
吉良は見ていたのだ。一瞬きらめく閃光が映し出した人影を。爆弾に変えたマヨネーズをキラークイーンの精密機動性とパワーで正確にそこにいるであろう人影に向け、投げる。
そして

ドォゴオ―――――ン


相手の爆弾とはくらべものにならないほどの威力。人に直撃せずとも相当のダメージを与えたであろう。
「この吉良吉影の平穏を邪魔するものは誰であろうと容赦しない。消し去るだけだ…。」
誰に問いかけるわけでもなく言った独り言に答えるかのように突如懐中電灯が吉良の顔を照らす。
あまりの眩しさに目が眩む吉良に声がかけられる。
「それがあんたの正義なんか?だとしたらえらい自己中心的やな」
光に照らされた吉良の顔が驚愕に染められていくのがわかる。
そこには先ほどまで上で寝ていた神楽、そして10分ほど前に出て行った劉鳳、コナン、服部の姿があった。

通常探偵が犯人を告発する時にはいくつかの順序を踏む。まず、事件が起きた時の状況、殺害方法、犯人のトリックといった感じだ。もちろん中には例外があるが、犯人を名指しで言うのはほとんどがそれを説明し終えた後だ。
なぜなら真っ先に犯人の名を言うと反論や動揺が生じる。
彼女には不可能だ、彼なわけがない、などと言う言葉と供に犯人が暴れだす、被害者側が怒りに我を忘れるという行動が現場で発生し、混乱がおきる。そして混乱は新たな事件を起こす可能性がある。これが探偵たちが犯人を真っ先に名指ししない理由である。
しかし今回はまさしく例外だ。目の前の男に考える時間を与えてしまったら、逃走だけでなく新たな殺害の可能性も出てくる。よって二人の探偵は結論から組みたてることにしたのだ。
吉良吉影が犯人であるという結論から……。

あ然とした吉良を見つめるコナンは自信と決意を込めた声でたったひとつの真実を告げる。
「一人の探偵として宣言する!!アミバさんを殺したのはお前だ、吉良吉影!!」
コナンのまさかの宣言に隣にいる神楽、劉鳳が息を飲むのがわかった。神楽がものすごい勢いで反論しようとするのを遮る。
あくまでCOOLで冷静に。
「殺害方法はスタンドまたはそのほかの能力などによる体内からの爆破。恐らくアミバさんの口から砂糖の臭いが微かにしたのと、近くに置いてあったコップから見て砂糖か、砂糖水そのものを使い殺害した。」
コナンがしゃべっている間になにかを探していた服部は目的のものを見つけ、それをみなに見えるように掲げながら自分の推理を付け加える。
「あんたの能力がわかったんのはさっきのマヨネーズのおかげや。わいが護身ように預かったニアデスハピネス、あんたはこれが武器だとは知らんかったみたいやけど、爆破したものはこうやって破片ができてるやろ?」
確かに服部の手には爆破によって破壊されたイスの破片がつままれていた。
「あのマヨネーズ、爆破したにも関わらず中身が散らばらなかった。一滴も、や。このことから中に爆弾が仕掛けられたちゅうのは有り得ない。
なにかわいらが見えない衝撃波や、気などを使ったとしても中身が消えたちゅうのに説明はつかへん。」
服部の言う通りだった。視線を外に向けるとそこにあるべきマヨネーズでグヂュグヂュになったものは一切なかった。

「そのことから考えると、マヨネーズそのものが爆弾になったと考えるしかない。もちろん第三者の能力でマヨネーズが爆弾になったちゅう可能性もないわけはない。
せやけど仮にそうだとしたら投げた“モノ”がマヨネーズちゅうのはへんやろ。
普通この追い込まれた状況で相手にダメージを与える目的で投げるものは重いものとか大きいもの。にもかかわらず投げたのはマヨネーズ?棚を整頓してた時に鍋やフライパンが出てるにもかかわらず、やで?
ちゅうわけであんたの能力は“モノを爆弾に変える”ことができる能力。せやろ?」
言葉に込めるのは確信と誇り。お前のトリックは見抜いたという探偵の言葉。
「…言ってることがわからない…イカれてるのか?この状況で」
「その汗は嘘をついている汗だぜ…吉良吉影」
とぼけようとする吉良にコナンが皮肉をこめて言う。
普段ならばこんな穴の多い推理を彼らはしないだろう。ましてやここには核金・アルター・スタンドなどの不確定要素が多すぎる。しかし彼らは賭けたのだ。
自分たちの長年の勘とひとりの男のダイイングメッセージに。
アミバという一人の男の死ぬ間際の最後の「反逆」に。

「それにしてもこんな賭け、普通はやらんで工…コナン?あるかもしれない能力を知るために容疑者の命を危険にさらすなんて」
「バーロー、よく言うぜ。“武器がひとつだけじゃ変や”とか言って不慣れな核金をつかったのはどこの誰さんだよ?」
「まぁ、結果オーライやないか!!」
ニヤニヤする服部の軽口に同じくニヒルな笑みを浮かべ答えるコナン。
そして表情を一変させ、かつては仲間として信頼の目を向けていた目を今は憤怒と黄金の精神に輝かせ2人は吉良に指をつきつけ同時に叫ぶ。
「「吐き気をもよおす“邪悪”とはッ!!てめーの勝手な都合で他人を踏みにじることだッ!!ゆるさねえッ!!あんたは俺らの心を裏切ったッ!!吉良吉影、犯人はお前だ!!」」


屈辱だった。かつて吉良吉影のプライドをここまでめちゃめちゃにした者はいただろうか?いや、いなっかった。
本名、吉良の本性「人殺しのさが」、スタンド能力。知られてはいけないものを全て知られた。なおかつそれを赤の他人の目の前で、証明され説明される。
吉良の「植物のような平穏な生活をおくる」という夢が根底から崩されてしまったのだ。
もう言い逃れはできない。
完膚なきまでに自らの策を潰された吉良。
彼の何かが、壊れた。そして

いつのまにか風は止んでいた。木も動かない。木の葉も動かない。

「ふふ、ふふふ…ふははははははははは!!」
ゆらりとその場に立ち上がる。
「そうだ、私がアミバを殺した」

―――雨が降り出しそうだった。


【F-2 民家/一日目 夜中】
【江戸川コナン@名探偵コナン】
[状態]:全身打撲。疲労大。左肩と全身に湿布と包帯。強い決意。
[装備]:ハート様気絶用棍棒@北斗の拳 、懐中電灯@現地調達 包帯と湿布@現地調達 スーパーエイジャ@ジョジョの奇妙な冒険
[道具]:基本支給品(食料一食消費)、鷲巣麻雀セット@アカギ、
[思考] 基本:この殺し合いを止める
1:吉良を問い詰め、真実を言わせる。
2:ルイズの最後の願いを叶えたい。
3:覚悟さん達と合流
4:ゲームからの脱出
5:ジグマールを警戒
6:範馬勇次郎以外の光成の旧知の人物を探り、情報を得たい。
[備考]
※メガネ、蝶ネクタイ、シューズは全て何の効力もない普通のグッズを装備しています。
※自分達の世界以外の人間が連れてこられていることに気付きました
※川田、ヒナギク、つかさ、服部、劉鳳、アミバの情報を手に入れました。
※平次と二人で立てた仮説、「光成の他の主催者の可能性」「光成による反抗の呼びかけの可能性」「盗聴器を利用した光成への呼びかけの策」 等については、まだ3人に話していません。又、話す機会を慎重にすべきとも考えています。
※スーパーエイジャが、「光を集めてレーザーとして発射する」 事に気づきました。
※「DISCを使うと死ぬ可能性がある」という吉良による情報を考慮に入れていますが、確定はさせていません。


【服部平次@名探偵コナン】
[状態]:健康。両頬が少し腫れている。
[装備]:スーパー光線銃@スクライド、木刀正宗@ハヤテのごとく、携帯電話 核鉄ニアデス・ハピネス@武装練金
[道具]:支給品一式(食料一食消費)、首輪、「ざわ……ざわ……」とかかれた紙@アカギ(裏面をメモ代わりにしている)、
    色々と記入された名簿、ノート数冊、ノートパソコン@BATTLE ROYALE、
    ジャギのショットガン@北斗の拳(弾は装填されていない)、綾崎ハヤテ御用達ママチャリ@ハヤテのごとく(未開封)、
    ギーシュの造花@ゼロの使い魔、スティッキィ・フィンガーズのDISC@ジョジョの奇妙な冒険 (内容、使用方法不明)、
    キュルケの杖、拡声器、
    才人のデイパック(内容は支給品一式、バヨネット×2@HELLSING、
     紫外線照射装置@ジョジョの奇妙な冒険(残り使用回数一回)未確認)  
[思考・状況]
基本:江戸川コナンよりも早く首輪のトリック、事件の謎を解除する。
1:吉良を問い詰め、真実を言わせる。
2:ルイズの最後の願いについてはどうするか。
3:シェリスを発見し、真実を明らかにする。
4:範馬勇次郎以外の光成の旧知の人物を探り、情報を得たい。
5:自分自身にバトルロワイアル脱出の能力があると偽り、仲間を集める(一時的に保留)

[備考]
※劉鳳と情報交換を行い、シェリスの名前を知りました。
※劉鳳、コナンの事は全面的に信用しています。吉良、神楽に対してはまだ保留しています。
※自分自身にバトルロワイアル脱出の特殊能力があると偽る策を考えています。
※バトルロワイアル脱出の特殊能力は10人集まらないと発動しません。(現時点での服部設定)
※脱出作戦を行うかはどうかは考え中。
※バトルロワイアル脱出の特殊能力についてはまだ吉良に言っていません。そのうち時期を見て言うかは保留です。
※銀髪銀眼の人物が殺し合いに乗った事を知りました。
※バイクCB1000(現地調達品)は、民家から少し離れた路地に、シートを被せて隠しています。
※コナンと二人で立てた仮説、「光成の他の主催者の可能性」「光成による反抗の呼びかけの可能性」「盗聴器を利用した光成への呼びかけの策」 等については、まだ3人に話していません。又、話す機会を慎重にすべきとも考えています。
※スーパーエイジャが、「光を集めてレーザーとして発射する」 事に気づきました。
※「DISCを使うと死ぬ可能性がある」という吉良による情報を考慮に入れていますが、確定はさせていません。


【劉鳳@スクライド】
[状態]:疲労中、全身に小程度のダメージ、左肩と腹部にダメージ中、右拳骨折治癒途中(包帯が巻いてある)
[装備]:なし
[道具]:支給品一式(食料一食消費)、4色ボールペン、色々と記入された名簿、スタングレネード×2 、タバサの眼鏡
    タバサのデイパック(内容は液体窒素(一瓶、紙状態)、タバサの支給品一式 、色々と記入された名簿
[思考・状況]
基本:正義を全うし、ゲームとその主催者を断罪する。
1:吉良を問い詰め、真実を言わせる。
2:アミバの遺志を背負い、正義をなす。
3:ルイズの最後の願いについてどうするか。
4:悪(主催者・ジグマール・DIO・アーカード・村雨)は断罪、弱者(シェリス、キュルケ、神楽)は保護。
5:シェリス・防人の知り合い・桐山の知り合い・核鉄を探す。
6:シェリスに事の真相を聞きだす。
[備考]
※絶影にかけられた制限に気付きました。
※桐山・防人・服部・タバサ・吉良・コナンと情報交換しました。
※平次の策に乗る気はありません。
※銀髪銀眼の顔に傷のある人物が殺し合いに乗った事を知りました。
※「DISCを使うと死ぬ可能性がある」という吉良による情報を考慮に入れていますが、確定はさせていません。
※液体窒素の瓶(紙状態)、スタングレネードなどは、仲間の誰かに渡しても構わないと思っています。

【神楽@銀魂】
[状態] 軽度の疲労
[装備] 神楽の仕込み傘(強化型)@銀魂 、ジャッカル・13mm炸裂徹鋼弾予備弾倉(25.30)@HELLSING
[道具]支給品一式×2(食料一食消費) 陵桜学園高等部のセーラー服@らき☆すた 首輪
[思考・状況]
基本: 殺し合いに乗っていない人は守る、乗っている人は倒す。
1:吉良を問い詰め、真実を言わせる。
2:マダオ達を助けに行きアフロ(ジグマール)をぶっ飛ばす。
3:銀ちゃんと新八を殺した奴は許さない
4:新八を殺したのは一体……?

[備考]
※原作18巻終了後から参戦。
※新八を殺した人間について、吉良の可能性は今の所除外しています。
※吉良がスタンド使いと知りません。 他の五人が行った情報交換の内容も正確には知りません。
※吉良のことはある程度信頼しています。
※キュルケとケンシロウについては細かいことをまだ四人に話していません。
※「DISCを使うと死ぬ可能性がある」という吉良による情報を考慮に入れていますが、確定はさせていません。

【吉良吉影@ジョジョの奇妙な冒険】
[状態]:左手消失(止血済み)、右手首裂傷、胸全体に真一文字の切り傷、出血、疲労、ストレス、
[装備]:空条承太郎の記憶DISC@ジョジョの奇妙な冒険
[道具]:支給品一式(一食消費)、核鉄ソードサムライX@武装錬金、
    包帯・消毒薬等の治療薬、点滴用セット(十パック)
    病院内ロッカーの鍵(中に千切れた吉良の左手首あり)

[思考]
基本:心の平穏のため、自らの秘密を知る可能性のある者は全て始末する。主催者も含めて。
1:自分の秘密を知ってしまった四人を始末する。
2:空条承太郎の記憶DISCを死守し、誰にも見せない。
3:引き続き核鉄による治癒を続ける。出来れば休息も取る。
4:顔に傷のある女(斗貴子)は襲ってきたら始末、マーティン・ジグマールを殺す。コナン、服部等も折を見て始末する。
5:自身を追うもの、狙うもの、探るものなど自身の『平穏な生活』の妨げになると判断した者は容赦なく『始末』する。
6:できる限り力無き一般人を演じる。スタンドも無力になっている風を装う。
7:もし脱出できるのであればしたい。
[備考]
※『バイツァ・ダスト』拾得直後からの参戦です。
※『バイツァ・ダスト』が使用不可能であることに気づいていません。
 しかし、『バイツァ・ダスト』が敗れたことを知り、翻って、『バイツァ・ダスト』に何らかの盲点、弱点があると考えています。
※川田、ヒナギク、つかさ、服部、アミバ、劉鳳、コナンの情報を手にいれました。
※左手を失い、シアーハートアタックの解除が不可能になりました。
 吉良が死ぬまで永遠に、熱源を求めて周囲を動き回っています。
 ただし、制限の影響で破壊できる可能性はあります。
※自分がスタンド使いであることがばれ、平穏な生活が離れたことから強いストレスを感じてます。またそのため、自分をスタンド使いと教えたコナンに不快感を抱いています。
※自分達の世界以外の人間が連れてこられていること、時代の違う人間が居ることに気付きました。
※承太郎の記憶DISCの内容から、自分が負けたこと、死んだこと、それより先の未来で承太郎が負けた (死んだ、と思っている)事を知りました。
※記憶をDISCにして抜き取る "黒い仮面を被ったような半身の溶けたスタンド" の事を知り、主催者なのではないかと疑っています。
※アルター、核鉄について知りました。
※核鉄、ソードサムライXの能力は知りません。また、所持していることは誰にも話していません。

[共通備考]
※劉鳳、服部、アーカードの持つ名簿には以下の内容が記載されています。
 名簿に青い丸印が付けられているのは、カズマ・劉鳳・シェリス・桐山・杉村・三村・川田・才人・
 ルイズ・防人・カズキ・斗貴子・タバサ・キュルケ・コナン・服部 ・灰原
 赤い丸印が付けられているのは、ジグマール・DIO・アーカード・散・村雨
 緑色の丸印が付けられているのは、蝶野
※劉鳳、服部、コナンは吉良がスタンド使いということを知りました。
※ルイズをF-3の川岸に埋葬しました。折れた軍刀は墓標として刺してあり、キュルケの杖、拡声器は服部が所持しています。
※ルイズの最後の願いについてはまだ話し合っていません。
※吉良はスタンドのルールについてはなにも言っていません。
※アミバの持っていた支給品一式×3 (食料一食消費) は、F-2民家の中にあります。
※アミバの持っていたノートパソコンには、大東亜共和国謹製のOSが組み込まれています。
※吉良は服部たちが書いたメモの内容には目を通していません。
※吉良はデイバックに近接しています。どこになにが入っているかは整理したのでわかっています。
※服部たちはキラークイーンに接触起爆型、タイミングを任意で選択可能な爆弾の2種類があることを知りません。


195:月下の死闘、そして…… 投下順 197:天の道を往き、拳の王となる者
195:月下の死闘、そして…… 時系列順 197:天の道を往き、拳の王となる者
182:今にも落ちてきそうな星空の下で 江戸川コナン 204:『二人の探偵』
182:今にも落ちてきそうな星空の下で 劉鳳 204:『二人の探偵』
182:今にも落ちてきそうな星空の下で 服部平次 204:『二人の探偵』
182:今にも落ちてきそうな星空の下で 神楽 204:『二人の探偵』
182:今にも落ちてきそうな星空の下で 吉良吉影 204:『二人の探偵』



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