バカは死ななきゃ治らない ◆vPecc.HKxU



「ひでえなこりゃ」

S8駅で綾崎ハヤテと別れた後、
波紋の戦士、ジョセフ・ジョースターは彼に遅れてS7駅に降り立つ。
電車が過ぎ去り、そこに広がる光景はジョセフの言うとおり酷いものであった。
天井はまるで大砲をぶち当てたかのように崩れ、瓦礫がホームに散乱している。
ホームもまた、爆弾魔がやりたい放題やっていったかのように穴だらけだ。
誰かに手榴弾でも大量に支給されたんじゃないか、と疑いたくなるそんな場所にジョセフはいた。

(瓦礫は新しい。ちょっと前までここに爆弾野郎がいたってことだな)

ジョセフの予想は的確で、少し前までこの場所は
マーティン・ジグマールとシアー・ハートアタックの戦場となっていた場所だった。
その際ギャラン=ドゥが電車内に押し込んだシアー・ハートアタックが
そのままどこへ行ってしまったかは定かではない。
だが、少し前まで戦場になった場所に居続けるというのはあまり利口な行いではないことは確かだ。

(爆弾野郎が帰ってきて、おれの炎で点火してドッギャ―――ン……なんてのはゴメンだぜ)

そう思い、ジョセフはそそくさと駅の捜索を始めるのであった。

……………
………

結論を先に言うと、ジョセフが特に新たな発見をすることはなかった。
強いて言うならば、ペットボトルのゴミ箱からまだ中身が半分以上残った炭酸飲料を見つけたくらいである。

ジョセフがハヤテと約束を交わした時間は11時30分。
時計が指し示す時刻は、このペースなら間に合うということを指していた。
そのため、駅の周辺を探索しても余裕……のはずだったのだが。


(メンドクセェー………)

かがみと交わした約束はどこへやら。
3駅目の探索にして、既にジョセフは飽きを示していた。
もちろんかがみと共に探索をするのであれば、イヤイヤながらもしごかれながらも最後までやり通しただろう。
だが、かがみがいない今、皆様が愛すべきスカタン野郎の作業はだんだん雑になりつつあったのだ。

「ンーッ」

ジョセフが手を額に当てて辺りを伺う。
いい加減なりに探索はした駅だ。誰もいないのは当然である。

(サボっちゃおうかナー。どうしよォっかナー)


…一応本人のために補足しておくと、ジョセフは単純に「サボりたい」というだけの目的で
この場を離れたいわけではない。

1つは今後不測の事態が起こり、ハヤテと合流できなくなる可能性を考慮して急ぐべきであること。
そしてもう1つはS7駅という場所の危険性である。
ジョセフという心臓に剛毛が生えた人物だからこそ平然としているが、
幾度となくシアー・ハートアタックの爆発にさらされたS7駅はかなり脆くなっている。
さすがに誰かが暴れたりした程度で崩壊する恐れはないが、
もう一度規模の大きい爆発があれば駅全体が崩れかねない。
そして駅が崩れれば電車の運行に支障が生じ、ハヤテとの時間の約束が間に合わなくなる恐れがある。
それどころか生き埋めの可能性すらあるのだ。

無論ジョセフに約束をきっちり守ろうと言う様な律儀な精神は欠片もない。
だが、この場から早く離れたいのは事実である。
しかし、もしこの近辺に桂小太郎や高良みゆき、灰原哀の死体があったらと考えれば……


プヮン……

電車の警笛が地下の駅に鳴り響く。
この電車を逃しても約束の時間に間に合わせることは可能だ。


そしてジョセフが出した結論は……


(次はの駅はボロくなきゃイイんだけどなァ)


カーズよりも早く考えるのを止めたジョセフは早々と電車に乗り込むのであった。


 ◇  ◆  ◇


(さて……どうするか)


パピヨンは手の甲を顎に当て、悩んでいた。
彼の悩みの種。それはパピヨンの視線の先にいる少年、三村信史。

本来の彼の目的は才賀勝の首輪の回収であり、
そのために仲間である独歩、こなた、ナギと別行動を取っているはずであった。
だが、彼の興味の対象は今、三村――正確には三村が出したスタンドにあった。

(空承やDIOのスタンドと似ている……だが、殴った物が直るというのはどういうことだ?)

パピヨンはデイバックの中からプロフィール付き名簿を取り出し、改めて見直す。
名簿に書かれているスタンドは『ザ・ワールド』『スタープラチナ』『キラー・クイーン』『シアー・ハートアタック』の4体。
このうち二つとパピヨンは遭遇し、いずれとも戦闘をしている。
それらの経験から得たのは『スタンドは人型で宿主の意の赴くままに攻撃をし、且つ圧倒的なパワーを持っている』という推測。
パピヨンはそのことから、今現在も所持している『猫草』がスタンドの中では特殊なのか? と考えていた。

だが、それらの考えはプロフィール付き名簿を入手してからがらりと変わった。
空条承太郎の『スタープラチナ』、DIOの『ザ・ワールド』の『時を止める能力』。
吉良吉影という殺人鬼の能力『キラー・クイーン』の『触れたものを爆弾に変える能力』。
同じく吉良の『シアー・ハートアタック』の『自動追尾能力』。

それらは総合され、『スタンドには様々な種類が存在し、何らかの能力を持っている』という推測に昇華された。


(なるほど…スタンドも武装錬金と同じくただ力でねじ伏せればいいというものではないらしい。
 そしてあのスタンドの能力は……)

物を「なおす」能力。一見戦闘用の能力ではないが、状況によって応用は効きそうである。

そこでパピヨンはパピヨンは考える。
「なおす」、という言葉は漢字で「直す」、「治す」と書くことができる。
前者は命を持たぬ物体、後者は生命溢れる生き物に対して使われる言葉だ。

そのうち前者ができることをパピヨンは目撃している。
現に原付は殴った衝撃で壊れたものの、一瞬にして傷も全くない元通りとなった。

問題は後者の治す――治癒ができるか、ということである。

「直す」だけならばともかく、「治す」ことができるとなると優先度は大きく変わってくる。
色々な能力が制限された現状、パピヨン達にある回復手段は核鉄による治癒能力の向上だけである。
だが、その力は決して強くはない。
戦闘中に重傷を負えば核鉄による自然治癒では間に合わず、
そのままトドメを指されてしまうのは火を見るよりも明らかだ。

だが、もしも瞬時に何度も人体を治療することができる能力があれば………

手持ちの知識で考えた一般人ならばそうなるだろう。
だが、パピヨンは……


≪何度でもあの"臨死の恍惚"を味わうことができる…!≫


などとは考えない。そもそも何度もやっては意味がないと本人も言うだろう。
ではどう考えるか、というと。


(…考えるだけ無駄だな)

ただの人間には考えられないくらいあっさりとパピヨンはその考えを切り捨てた。
まず、主催の目的は優勝者を決めることである。
その点からまずは殺し合いを促進させるためになることをするだろうと考えられる。
第三回放送のご褒美から見てももそれは明らかだ。今後も主催者の間接的介入がある可能性もある。
その逆を言えば、殺し合いを停滞させるような真似は極力避けるはずである。

(つまり、核鉄以上の回復手段はないと考えたほうがいい。それに……)

万が一人体を治す能力を持っていたとして、相手は一般の中学生である。
ホムンクルスにも引けを取らないパワーを持ち、自分の身体をいくらでも治し放題という状況。
この時間まで生き残っているという事実からも、武藤カズキ並の正義漢でもなければ殺し合いに乗っている可能性は高い。


(……ふん。中々便利な能力だが、今すぐ必要という程のものでもない)

費やす時間に見合うリスクがない。
そう判断したパピヨンは三村のいる方へ背を向け、立ち去ろうとした、その時だった。


「……ん? お前さん誰でぇ? いつの間に夜になっちまったんだぁ?」

(剣が喋っただと……? 俺が知らない武装錬金かスタンドかっ?)


 ◇  ◆  ◇



「…っ!! 誰だっ!?」
(チッ、気付かれたか……っ)

原付の前でしゃがみこんでいた三村が立ち上がり、パピヨンのいる方へと声をあげる。

「今の声はお前か…?」
「いや、俺ではない…と言っても信じてもらえるか分からんがな」

内心でパピヨンは「俺がそんな蝶下品な声を出すか」、と三村を罵りたいと思っていた。
だが、剣は先ほどの一言の後は喋る気配を見せない。
呑気にお喋りをするような状況ではないと空気を呼んだのかもしれないが、一言喋って黙るというのもタチが悪い。
おかげで接触する気のなかった三村と接触するハメになってしまったのだから。

(仕方ない…適当にあしらって退散させてもらうとしよう)


パピヨンは屋根の上から優雅に飛び降りると数メートル離れて三村と対峙した。

「俺の名前は三村信史」
「パピッ! ヨンッ! だ。以後お見知りおきを」
「パピヨン……?」

三村が訝しげな表情をし、デイバッグを漁る。
その中から参加者名簿を取り出すとパピヨンの顔と交互に見た。

「名簿にはない名前だが……」
「名簿には別の名前で載っている。不名誉なことだと思っているけどね」
「そうか……けど、そんなことはどうでもいい! 聞いてくれっ!!
 まず俺は殺し合いに乗っちゃいないっ!!」

名前のことをどうでもいいと言われ、パピヨンがカチンとくる。
これで殺し合いに乗っている、というのであれば蝶瞬殺してやろうと思う程に。
だが、パピヨンは無駄な時間を取らせないためにも自分を抑え、一応程度に話を聞くことにした。

「柊かがみという女と会ったか?」
「会ってはいないが……その女がどうした?」
「よしっ……!」

(ようやく会えたぜっ……仲間にできそうなやつに!!
 柊に操られていないやつに!!)

思わず三村が拳をグッと固める。
何が嬉しいのだろう? とパピヨンが疑念の視線を投げかけた。


「もしかしたら俺が残した留守電を聞いているかもしれないが――柊かがみは、殺し合いに乗っている」
「ほう?」

柊かがみといえばこなたの知り合いであり、その存在はパピヨンも認識している。
だが、運悪くかがみ自身やかがみを知る者と接触できなかったため、現在の彼女の情報は全くと言っていいほどない。
そう考えれば三村の情報は貴重とも言える。
こなたと同行することを考えればかがみとの邂逅は彼女らが生きている限り避けられないだろう。
その瞬間までにかがみの情報があったかないかでは対応の厄介さに雲泥の差が生じる。

全く関係のない人物ならば、はいそうですか、と退散していたパピヨンだったが、
少し三村の声に耳を傾ける気になった。


それから少しの間、三村はこれまでの経緯を簡潔に説明した。
内容の途中までは覚悟とヒナギクに聞かせたものとほぼ同じだった。

「―――そして、ついさっきようやく柊を見つけたんだっ!
 だが、柊は3人を…さっき爺さんに食って掛かった男とピンク髪の女、そして川田という俺のクラスメートを騙して……」

そこで三村は言葉を区切る。

―――騙して。それは表現として合っているのだろうか?
相手は魔性の女。残忍にして狡猾、炎の魔鳥を従える不死身の魔女。

そう、先程考えたように3人は騙されているというよりも操られているという方が正解なのかもしれない。
そう三村は考え

「……いや、操られている。そうに決まっているんだ。
 アイツは……柊かがみは俺達が生き残るために最大の障害になる"誤り(バグ)"なんだっ!!」

――力一杯にパピヨンに言葉を叩き付けた。

「ふむ……」

1つため息を吐くと、パピヨンは再び目線をプロフィールつき名簿に落とす。


「1つ、質問がある」
「…なんだ?」

「ジョセフ・ジョースターというのは……
 お前の後ろにいるマヌケ面のことか?」

「なに………」

本来ならば初めて会った相手に背を向けるのは愚かな行為に違いない。
だが、三村が振り向こうとしたその瞬間。
「へへへへ、だあ~~~れだ?」

三村の目に大きな手が目隠しをした。


「よお! 探したぜシンちゃぁ~~~~んッ!!(ほんとはちがうけどシンジがうれしがるならこういってやるぜ)
 コイツはお土産だッ!」


(――なん………だってっ………?)



咄嗟に後ろにいた人物から手渡される物体。
三村がそれに目を下ろすとそこには一本のペットボトルがあった。


(―――まさかっ………そんな………ありえねぇ)


三村が振り返ると、目の前の男はニンマリ笑いながら何かを捻るような動作をしている。
どうやらペットボトルを捻れということらしい。


(――――死んだはずだ………確かにっ…………)

ほとんど無意識にその指示に従い、三村がペットボトルを捻る。


(―――――俺は確かに見たんだっ…………あるとしたらそれはバ……)

ブシュウゥウゥウゥ――――ッ!

「………………」

次の瞬間、そこには炭酸飲料まみれになった三村の姿があった。


「……………ジョ」

「ジョジョォォ―――ッ!! うわあああっっっ、ジョジョが生きてるぅ―――ッ!!!?」
「Yes! で、なんのお話?」


尻餅をついて思い切り驚く三村を無視してジョセフがパピヨンに問う。


「たった今の今までお前が死んだという話をその男から聞いていた」
「ギャにィィーッ!? オイコラッ!! シンジ、テメーどういうことだッ!」

ジョセフが三村に掴みかかる。だが、そこに殺意はない。むしろちょっと過激なスキンシップにすら見えるだろう。
その光景を見て、パピヨンは2人に背を向けた。

「お~~~ッとォ! どこに行くんだテメーはよォ?」
「こちらにも都合というものがあってな。お前達の茶番に付き合ってられん」
「野郎ッ俺の話を聞いてけ……」

ジョセフの言葉を最後まで聞くことなく、パピヨンは勢いよく跳躍し、夜空を飛ぶ一匹の蝶となった。

 ◇  ◆  ◇

(ふん………トンだ無駄足だったな)

三村の話に付き合い、心底損をした。
そんな表情をしながらパピヨンは屋根伝いに跳ぶ。

三村の話の途中、柊かがみが殺し合いに乗っていて車が炎上した。
そこまではまだ信用のできる話であった。
だが、ジョセフが死んだというあたりの件からはもはや戯言だった。

確かにこの殺し合いという環境下、殺人鬼を仕立て上げ、扇動し、謀殺するという戦法は有効だろう。
だが、人が死んだという誤報を流す場合には放送までにケリをつけることができる、という前提がなければいけない。

それなのに三村はジョセフが第三回放送前に死んだ、という賞味期限切れのネタを持ち出した。
情報こそが命綱となるこの状況で放送を聞き逃すような阿呆がどこに……
そこまで考え、パピヨンはふとある可能性にたどり着いた

(……なるほど。放送を聞き逃したのか)

それはそれで間抜けな話である。

(さて、当面の問題は泉たちとの合流、うやむやにしていたが首輪の件……そして)

パピヨンは手に持つ剣に一瞥すると、再び前方に目を向けた。

「今さら喋る剣があっても驚かん。お前は何者だ?」


『おでれーたなぁ……ちぃと寝てる間に持ち主が変わっちまうんだからよぉ……』


【D-3/北東部 1日目 真夜中】
【パピヨン@武装錬金】
[状態]:疲労。全身に打撲。
[装備]:猫草inランドセル@ジョジョの奇妙な冒険、デルフリンガー@ゼロの使い魔
[道具]:地下鉄管理センターの位置がわかる地図、地下鉄システム仕様書
    ルイズの杖、参加者顔写真&詳細プロフィール付き名簿、
    支給品一式、小さな懐中電灯
[思考・状況]
基本:首輪を外し『元の世界の武藤カズキ』と決着をつける。
1:デルフリンガーと移動しながら話す。邪魔なようならば破棄する。
2:才賀勝の首輪を回収しておくべきか?
3:喫茶店で、こなた・独歩・ナギと合流し、学校へ行きアカギと会う予定。
4:エレオノールに警戒。
5:核鉄の謎を解く。
6:二アデスハピネスを手に入れる。
7:首輪の解体にマジックハンドを使用出来る工場等の施設を探す。
[備考]
※参戦時期はヴィクター戦、カズキに白い核鉄を渡した直後です
※スタンド、矢の存在に興味を持っています。
※猫草の『ストレイ・キャット』は、他の参加者のスタンドと同様に制限を受けているものと思われます
※独歩・シェリスと情報交換をしました。
※逃げられてしまったゼクロスにさほど執着はないようです
※詳細名簿を入手しました。DIOの能力については「時を止める能力」と一言記載があるだけのようです。
※三村の話を聞きましたが、ほとんど信用していません。クレイジー・ダイヤモンドの存在を知りました。

 ◇  ◆  ◇

(冷静だ、冷静に……クールになれ、"第三の男"三村信史)

三村はジョセフにつるし上げをくらいながらもずっと呆然としていた。

(ジョジョが生きているわけがないっ……哀しいが、認めなきゃいけないんだっ)
(だが…なら、目の前のこの男は何者だっ!? 俺があの男を見間違えるわけなんてないっ……)

「それでよォー。ひでえんだぜ、かがみんは。俺をコキ使いやがって……」

ジョセフが三村を下ろし、何か愚痴を垂れているが、三村の耳には届かない。

(ジョジョじゃないだとしたら――偽者!? 目の前のコイツが偽者だとしたら、誰がっ!?」
(ジョジョはここに知り合いはいないと言っていた……そしてジョジョを今知っているのは俺と……!!!)

「でも波紋探知に反応したから着てよかったぜ。見つかったのは目的のものじゃなかったケドな
 仲間にできそうなやつは逃がしちまったが……」

(……冷静になれ、冷静になれ、冷静、冷静に……冷静にっ・・・・)

(ハッ!?)


「ココで会えたのもおれ達の相性がバッチグーってことだッ。これから一緒に……」
「――それ以上! 喋るなっ!!!」
突然三村が叫び、ジョセフが視線をやる。
そこにはジョセフが見たことがない、純粋に怒りの表情を浮かべた三村がいた。

「クレイジー・ダイヤモンドっ!!」
「ッ!?」

怒りが照準を狂わせたのとジョセフの反射神経があったため、
振り下ろされたクレイジー・ダイヤモンドの拳が空を切った。

「シンジッ!!?」


「―――まさかな。思いもよらなかったぜっ……お前が直接しかけてくるなんてな」
「オーイ、シンちゃ~~~ん。もしもぉ~し」

ジョセフの呼びかけに聞く耳ももたず、三村は冷静な表情でジョセフを見つめだした。

「まさか『変身する能力』まであるなんて思いもしなかったぜっ!!」


唖然とするジョセフを無視して三村は語る。

「人の心を操り、炎で相手を燃やして、その上化ける!!
 俺の前に出るに当たってジョジョに化けたってところはさすがだと言いたい。だがな!」

言葉を言い切る前に三村がクレイジー・ダイヤモンドを出し、ジョセフに向かって打ち込む。

「赤熱の波紋疾走ッ!!」
だが、それに反応したジョセフが反撃とばかりに
マジシャンズ・レッドの拳をクレイジー・ダイヤモンドの拳にぶつけた。

「Oh No!!」
「ぐあぁっ!!」

搗ち合いのダメージがジョセフに行き、ジョセフの拳がピキピキと嫌な音を立てる。
しかし、パワーでは押し勝った三村も同じく拳を押さえていた。

拳がぶつかり合う瞬間、ジョセフはクレイジー・ダイヤモンドに対し軽い火傷で済む程度の「火」を叩き込んでいた。
ジョセフの姿をする者がマジシャンズ・レッドを出すとは予想していなかった三村は、
一時後退することを余儀なくされた。

「くっ……だがこれではっきりしたぜ!! その鳥を従えているのが何よりの証拠だ!!」
「さっきからナニ言ってやがるシンジ!」

「――偽者とはいえ、ジョジョが何の罪もないやつを殺すところなんて見たくねぇ。
 ここで"バグ"は取り除く!! お前を殺してな…………」

                 「柊かがみ!!」

「な…………」

「ぬわんだァってェ―――――ッ!!!!?」


【E-2/一日目/真夜中】
【三村信史@BATTLE ROYALE】
[状態]:精神疲労(中)、鼻の骨を骨折、顎にダメージ有り(大) 、炭酸飲料まみれ
[装備]:トランプ銃@名探偵コナン、クレイジーダイヤモンドのDISC@ジョジョの奇妙な冒険
[道具]:七原秋也のギター@BATTLE ROYALE(紙状態)支給品一式×2
[思考・状況]
基本:老人の野望を打ち砕く。かがみはどんな手段を使ってでも殺す。
1:目の前の「柊かがみ」をぶっ殺し、バグを取り除く。
2:再度ハッキングを挑む為、携帯電話を探す。
3:集められた人間の「共通点」を探す。
4:他参加者と接触し、情報を得る。「DIO」は警戒する。
5:『ハッキング』について考える。
6:アーカードは殺す。
[備考]
※かがみは、人を操る能力、変身する能力、
 身体を再生する能力を持っているのではないのだろうかとほぼ確信しています。
 また、かがみはジョセフに化け、ジョセフの振りをしていると考えて、
 マジシャンズ・レッドについても譲渡の可能性は考慮していません。
※つかさ、覚悟、ヒナギク、川田が柊かがみに、完全に騙されている。
 もしくは、操られていると思っています(説得不能だと考えています)。
※覚悟、ヒナギクの名前を知りません。

※本編開始前から連れて来られています。
※クレイジーダイヤモンドは物を直す能力のみ使用可能です。
 復元には復元するものの大きさに比例して体力を消費します。
 戦闘する事も可能ですが、大きく体力を消費します。
※ジョセフは死亡したと思っています。
※マップの外に何かがある、と考えています。
※彼が留守番電話にメッセージを残したのは、以下13ヶ所です。なお、メッセージは全て同一です。
 老人ホーム(A-1)、市役所(D-3)、病院(F-4)、消防署(D-4)、学校(C-4)
 総合体育館(D-5)、ホームセンター事務室(H-5)、総合スーパー事務室(D-6)
 変電所(A-8)、汚水処理場(B-8)、ホテル(D-8)、パブ(F-8)、ボーリング場(G-8)
※第三放送を聞き逃しました。
※ジョセフの話(波紋、吸血鬼、柱の男 etc)を信じることにしました。(どの程度まで詳しく話したかは任せます)

 ◇  ◆  ◇

変身する、人の心を操る……
実は三村の推測はまるっきり的を外しているわけではない。
確かにかつてDIOという吸血鬼がとある格闘家と恋する少女を操り、アーカードという吸血鬼がその身を変えた。

だが、三村の前に立つジョセフは波紋の戦士。
波紋とは太陽のエネルギーであり、人の心を操ることも、ましてや変身する力など持たない。


(シンジ………何があったかは知らねェが、テメーの行動はFOOLってレベルじゃねえ。CRAZYだ)


ジョセフは正直なところ、シンジをボコボコにしてやりたいと思っている。
だが、目の前のクレイジーな少年はジョジョにとって貴重な仲間であり、情報要員だ。
殺すわけにはいかない。しかし、力でねじ伏せたとしても、ギャーギャー暴れられてはかなわない。

(おれがかがみだァ? 冗談じゃねえ。おれはかがみみたいに細かいことは気にしない大らかな人間だぜ)

ならばジョセフが取るべき行動は1つ。
自分がジョセフ・ジョースターであることを証明すること。
そうすれば三村はジョセフの話に耳を傾け、かがみ救出に一役買ってくれることだろう。


だが、クレイジー・ダイヤモンドは使用者の精神状態による作用が非常に強いスタンドである。
果たして"キレる"三村が"キレた"この状況を、ジョセフはなんとかしてかがみを助け出すことができるのだろうか!?


("偉大なるジョセフ・ジョースター様とはナニか"っていうのを今一度たっぷり教えてやるぜ!!)



【ジョセフ・ジョースター@ジョジョの奇妙な冒険】
[状態]:健康、顔面にマジシャンズ・レッドの拳によるダメージ、左手の骨にヒビ、精神疲労(微小)
[装備]:ハイパーヨーヨー×2(ハイパーミレニアム、ファイヤーボール)、
     マジシャンズレッド(魔術師の赤)のDISC@ジョジョの奇妙な冒険
[道具]:支給品一式(食料を2食分消費)、食用油1L(現地調達)
[思考・状況]
基本:目の前の三村をどうにかする。その後、BADANとかいうボケ共を一発ぶん殴る。
1:三村に「自分がジョセフであること」を証明する。あと、隙あらば三村からクレイジー・ダイヤモンドを取り上げる。
2:S3駅、S1駅周辺を探し、かがみ救出のための仲間を探す
3:かがみを助け、村雨は殺す。
4:三村とそのうち合流。
5:マップの端を見に行く。
6:一応赤石も探しとくか……無いと思うけど。


[備考]
※ハヤテ+零が出合った人間のうち、生き残っている人物及び知り合いの情報を得ました
(こなた、パピヨン、ナギ、鳴海、エレオノール、ヒナギク、覚悟)
※二部終了から連れてこられていますが、義手ではありません。
※吉良の名前に何か引っかかっているようです。
※水を使うことで、波紋探知が可能です。
※三村の留守電を聞き逃しました。
※主催者は目的は強者を決めることであり、その中にはイレギュラーもいると考えています。
※少なくともかがみとは別の時代の人間であるということを認識しました。
※波紋の力を使うことで対象のディスクを頭部を傷つけることなく強制排出することができます。
 ただし、かなりの集中力を要求します。
※マジシャンズレッドの火力は使用者の集中力によって比例します。
 鉄を溶かすほどの高温の炎の使用は強い集中力を要します。
 火力センサーは使用可能ですが精神力を大きく消耗します
 また、ジョセフのマジシャンズ・レッドは通常の炎の威力の調節が極端に難しい状態です。
 ただし、対象に直接マジシャンズ・レッドの手を当てて炎を出した場合に限り調節が可能です。
 修練をすれば通常の炎の精度が上がる可能性があります。
※S7駅がかなり脆くなっていることを発見しました。


※ジョセフとハヤテの約束。
ハヤテはナギと会った後、ジョセフは仲間を募った後、必ず11時30分にS1駅に集合。
その後、かがみ救出のために神社へ攻め込む。


【ジョジョとハヤテのBADANに関する考察及び知識】

このゲームの主催者はBADANである。
BADANが『暗闇大使』という男を使って、参加者を積極的に殺し合わせるべく動いている可能性が高い。
BADANの科学は並行世界一ィィィ(失われた右手の復活。時間操作。改造人間。etc)
主催者は脅威の技術を用いてある人物にとって”都合がイイ”状態に仕立てあげている可能性がある
だが、人物によっては”どーでもイイ”状態で参戦させられている可能性がある。
ホログラムでカモフラージュされた雷雲をエリア外にある。放電している。
 1.以上のことから、零は雷雲の向こうにバダンの本拠地があると考えています。
 2.雷雲から放たれている稲妻は迎撃装置の一種だと判断。くぐり抜けるにはかなりのスピードを要すると判断しています。
※雷雲については、仮面ライダーSPIRITS10巻参照。


205:その暴力に賭ける 投下順 207:
205:その暴力に賭ける 時系列順 207:
199:蜘蛛の糸~キラキラと輝くもの パピヨン 215:交差する運命
199:蜘蛛の糸~キラキラと輝くもの 三村信史 210:Shine On You Crazy Diamond
189:――の記憶 ジョセフ・ジョースター 210:Shine On You Crazy Diamond