月光下 ◆VACHiMDUA6


 満月の元、吸血鬼が一人。
 正しくは、半人前の吸血鬼。
 一人、作業に勤しむ。

 集められた参加者、決められる勝利者、殺人(ゲーム)の掟(ルール)、支給される鉄火器、囚われを示す首輪。
 成る程確かにコレは、闘争(ロワイアル)という名のゲームだった。
 ただセラスの知る闘争(バトル)は、掟のないものだったが。

 早速、支給品と参加者を確認する。
 名簿を上から確認すると直ぐに見知った名前を発見した。

 アーカード。アレクサンド・アンデルセン。

 他には?
 否。いない。
 主インテグラル・ファルブルケ・ウィンゲーツ・ヘルシングの名も、執事ウォルター・C・ドルネーズの名も、傭兵ベルナドットの名も、確認できなかった。

 ならば確かに、この場にいるのは吸血鬼アーカードと神父アレクサンド・アンデルセンと自分だけなのだろう。

 セラスは溜め息を吐き出した。
 『闘争(バトルロワイアル)』
 この二人、闘争という鉄火場に相応しい人物だった。

 きっと彼らは一点の容赦もなしに、殺し殺され打ち倒されるだろう。
 参加者……赤髪の男や、拳王と名乗る男も、殺し殺され打ち倒されるだろう。

 ならば、ならば、見せしめとなったあの少女や、少女のそばにいた少年は?

 甘いかもしれない。
 でも、彼らは……彼らは人間だ。
 彼らは鉄火を以って闘争を始めていない、ただの人間だ。
 彼らは己というカードに自らをかけることすらできないただの人間だ。
 そう、ただの人間なんだ。

 それにあの場には、あの少女達のような人間も多くはないが、いた。
 彼らは殺し殺される人間達ではない。それなのに、
 それなのにあんな人間達を集めるとはどういうことなのだ。

「許せないッ! あの男……許せないッ!!」
 光成とよばれたあの男。こんな闘争(ゲーム)を計画した人間たち。
「やるもんか」


「こんなゲームになど、一秒一分コンマ一秒たりとのってやるもんか!!」

 セラスは決意した。主催だけは許さない、ゲームには絶対に乗らないと。

 さて、ついてはまず武器だ。
 ゲームを壊すためにも、あの少女達のような人間を助けるためにも、身を守れる刃は多い方がいい。
 デイバッグを漁る。
 コンパス、地図、簡易食料…………………あれ、武器なくね?

「な、な、無い」
 武器がない。銃もナイフも爆薬も、棍棒の一つもない。
 探せども探せども武器は見つからない。代わりに三枚の紙切れがあるだけだ。
 やられた。
 よく考えたらこんなデイバッグに銃火器が入るか?という疑問がわいてきた。

「どーしよーーーーッ!」
 よく考えろ。君には肉体があるだろ。

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 村雨良……ZXは目を覚ました。
 ここは、どこだ。
 ZXには見覚えのない場所だった。
 自分がいたのは、ガモンの森の中だった筈。仮面ライダーと謎の男がいた筈。

 ……思い出した。
 老人が殺し合いをしろと言った。
「言われるまでもない……」
 そう、言われるまでもない。自分はバダンの尖兵だ。
 ただ、

 ZXは辺りを見回す。姿は確認できない。

「いないのか……」
 自分のことを知っていそうな、あの女がいないのは少し残念だった。

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 爆発音と共に、閃光が上がる。
 花火。範馬勇次郎が打ち上げた強者を呼ぶ、撒き餌。

 セラスとZX……同じ月の元で、二人は同じものを見上げる。
 しかし彼らの決意は、同じものではないのだ。


【E-5 路上/1日目 深夜】
【セラス・ビクトリア@HELLSING】
[状態]:正常
[装備]:なし
[道具]:不明支給品1~3品
[思考]
基本:主催者の妥当。弱者の保護
1:武器がない!
2:花火が気になる
3:マスターどうすっかなー
[備考]

能力制限は不明(後の書き手さんまかせ)です
参戦時期は原作4巻からです
【村雨良@仮面ライダーSPIRITS】
[状態]:正常
[装備]:なし
[道具]:不明支給品1~3品
[思考]
基本:殺し合いにのる
1:花火の元へ行く
[備考]

能力制限は不明(後の書き手さんまかせ)です
参戦時期は原作4巻からです
村雨静(幽体)はいません


018:夜空にコインが煌めいて…… 投下順 020:MEGANE×GANEME
016:偽りの勝利 時系列順 020:MEGANE×GANEME
初登場 セラス・ヴィクトリア 035:嫌なこった
初登場 村雨良 040:零式防衛術外伝 すごいよ!!散さん