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繰り出す螺旋の技、その極意は温度差の魔拳」(2008/08/08 (金) 21:43:05) の最新版変更点

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**繰り出す螺旋の技、その極意は温度差の魔拳 ◆DO.TxVZRzg 「つまり、葉隠さんはガラン城と言うところの城主で、人間を超えた存在であって、死滅寸前の地球からやってきたと言う事ですか?」 「その通りだマリアよ。それと私のことは散(はらら)と呼ぶがいい」 「へぇ……そうなんですか。きっと神様はいますよ、散さん」  先程出会ったばかりの女に私は簡単な自己紹介をした。  私が人間を超えた不退転の存在である事、ガラン城の城主である事、ガラン城の存在目的は人類を完殺し、地球を救済する事。 一通りだが、この散という人間を説明するのに十分な内容を話したのだ。 しかし、この誠実で真摯な言葉に、マリアの反応は冷たい。それどころか、この散に対し、生暖かい視線を送ってくる。 「ここで会ったのも何かの縁ですし、よいお医者さんを紹介してあげますね」 「待て、よい医者とはどういう意味だ」 「さて、私はナギを探さないといけませんわ」  マリアは私を無視して、ナギという知人の捜索に向かおうとする。  それにしても、私は何か変なことを言ったのだろうか。なぜか、無礼至極な対応を取られているではないか。 この女、常時ならとても赦す気にはなれぬ。甚だ気分が悪いが、ここは散の目的達成のために赦しておくことにする。 「まて、マリアよ。人探しなら、この散も協力するぞ」 「あら? 散さんも協力してくれるんですか? でも、女だけだとかえって危ないですし……」 「私は人間を超えた存在だと言っただろう、厳密に言えば女ではない」 「そうですか……もしかして、女装が趣味の方ですか? 私は趣味で人を否定したりしませんけど……」 「違う!」  明らかに、マリアは私の言う事を信じていない。  このような屈辱は、この散、生まれ出でて初めて受ける。  本来ならば螺旋一発で死滅させるべきところだが、今はまだ殺さない。  そう、この散の目的のために、この女は生かしておく。  散の目的とはこの死合で優雅な勝利を収めることだ。  私にとって、必勝は当然のありさまであり、覚悟を含む他の参加者すべてを屠ることなぞ造作もない。 だからこそ、下賎な勝利ではなく、優雅な勝利が必要となる。そう、王となる器にふさわしい、優美な勝利こそが。  そのために、私はかの老人の意図を覆す勝利を狙っている。あの老人の考えの細かいところはまだ分からぬ。 だが、雑把に言えば、強者が弱者を屠る世界をこの場に作り出すということ。  ならば、この散。その考えを覆して見せよう。弱者が強者どもを屠る世界を、あの老人に見せてやろう。 そして、たった一人の勝者ではなく、複数の勝者どもを見せてやろうではないか。  老人に己が目的が決して達成できぬものであると自覚させることこそが、優美な勝利に他ならない。  王となる私が、弱者どもを屠るわけにも行かぬし、この方法ならば貴い戦いを見せることもできる。  だからこそ、マリア。お前は殺さぬ。  だが、今のような無礼な態度を取り続けてみろ、この戦いに勝利した暁にはお前を八つ裂きにしてくれるぞ。 王を侮辱した愚か者としてな。 「あのぉ……そろそろ、出発しませんか?」 「ふん、そうだな。ところで、マリアよ。捜索するのは一人でよいのか?」 「いえ、最優先の子は一人ですが、最終的には三千院ナギ、桂ヒナギク、綾崎ハヤテの三人を探しています。 最優先の子は三千院ナギですね。この子はとても体が弱いから心配で……」  つまり、三千院ナギをすぐに探し出せばよいのだな。  その程度のこと、散にとっては造作もない。 「では、マリア。その三人を今すぐ捜索するぞ! 散について参れ」 「はい、散さん。いいえ、散君って言ったほうがいいかしら?」  この散に君付けだと。まぁいい、マリアの無礼は今に始まった話ではない。 「好きに呼べ」 「では、散君。あのぉ、さっき言った子の中に散君と同じような子がいて、 ハヤテ君って言うんですけど、散君みたいに女顔の男の子なんですよ。だから、趣味が合うんじゃないかと……」 「私は男でも女でもない」 「そんな非科学的な否定なんかしなくても、私は構いませんのに……」  この散、此れ程までの侮辱を受けたのは生来初めて。  やはり、マリアには螺旋を見せてやる必要があるようだ。 「それほど言うならマリアよ。この散が不退転の存在であることの証を見せてやろう」  零式防衛術、奥義『螺旋』の構えを取る。 「螺・螺・螺・螺・…… 「あ、見てください。きれいな花火」 ……螺旋!!」  アスファルトで舗装された道路に、散の螺旋が極まる。  螺旋により与えられた振動は、粘土質の地面を抉り取り、爆発させ、内部から破壊を起こす。 少々、威力が弱い気もするが、完璧だ。我が螺旋は優美で隙がない。  だが、当のマリアはと言うと…… 「散君、今の花火綺麗でしたよね。見ましたか?」 「……」  もはや、この散。マリアに対しては何も言う事がない。  この死合が終わったあと、我が最終滅技で殺してくれよう。 【F-4~E-4に移動中 S7付近/1日目・黎明】 【マリア@ハヤテのごとく!】 [状態]:健康 [装備]:本部の鎖鎌@グラップラー刃牙 [道具]:支給品一式、犯人追跡メガネ&発信器×3@名探偵コナン [思考]基本:殺し合いはしない   1:散と一緒にナギ、ハヤテ、ヒナギクの捜索   2:黒髪の少年(葉隠覚悟)を探す   3:範馬勇次郎と金髪の男(ラオウ)を警戒   4:散の事を女装した男だと思っています。 【葉隠散@覚悟のススメ】 [状態]:健康 [装備]:零式鉄球聖衣形態 [道具]:支給品一式、ランダム支給品内容、個数ともに不明(本人も確認してない) [思考]基本:主催者の思惑を覆す。   1:マリアの知人を捜索する。   2:強者は殺す、弱者は生かす。ただし、この死合が終わったあとには殺す者もいる。   3:この死合で優雅な勝利を収める。 ※マリアが見た花火は、勇次郎の打ち上げたものです。 |025:[[戦う運命]]|[[投下順>第000話~第050話]]|027:[[TWINS GIRLS]]| |022:[[MIND YOUR STEP!!]]|[[時系列順>第1回放送までの本編SS]]|028:[[鳥の歌に導かれて]]| |003:[[主をもとめて]]|マリア|040:[[零式防衛術外伝 すごいよ!!散さん]]| |&COLOR(#CCCC33){初登場}|葉隠散|040:[[零式防衛術外伝 すごいよ!!散さん]]| ----
**繰り出す螺旋の技、その極意は温度差の魔拳 ◆DO.TxVZRzg 「つまり、葉隠さんはガラン城と言うところの城主で、人間を超えた存在であって、死滅寸前の地球からやってきたと言う事ですか?」 「その通りだマリアよ。それと私のことは散(はらら)と呼ぶがいい」 「へぇ……そうなんですか。きっと神様はいますよ、散さん」  先程出会ったばかりの女に私は簡単な自己紹介をした。  私が人間を超えた不退転の存在である事、ガラン城の城主である事、ガラン城の存在目的は人類を完殺し、地球を救済する事。 一通りだが、この散という人間を説明するのに十分な内容を話したのだ。 しかし、この誠実で真摯な言葉に、マリアの反応は冷たい。それどころか、この散に対し、生暖かい視線を送ってくる。 「ここで会ったのも何かの縁ですし、よいお医者さんを紹介してあげますね」 「待て、よい医者とはどういう意味だ」 「さて、私はナギを探さないといけませんわ」  マリアは私を無視して、ナギという知人の捜索に向かおうとする。  それにしても、私は何か変なことを言ったのだろうか。なぜか、無礼至極な対応を取られているではないか。 この女、常時ならとても赦す気にはなれぬ。甚だ気分が悪いが、ここは散の目的達成のために赦しておくことにする。 「まて、マリアよ。人探しなら、この散も協力するぞ」 「あら? 散さんも協力してくれるんですか? でも、女だけだとかえって危ないですし……」 「私は人間を超えた存在だと言っただろう、厳密に言えば女ではない」 「そうですか……もしかして、女装が趣味の方ですか? 私は趣味で人を否定したりしませんけど……」 「違う!」  明らかに、マリアは私の言う事を信じていない。  このような屈辱は、この散、生まれ出でて初めて受ける。  本来ならば螺旋一発で死滅させるべきところだが、今はまだ殺さない。  そう、この散の目的のために、この女は生かしておく。  散の目的とはこの死合で優雅な勝利を収めることだ。  私にとって、必勝は当然のありさまであり、覚悟を含む他の参加者すべてを屠ることなぞ造作もない。 だからこそ、下賎な勝利ではなく、優雅な勝利が必要となる。そう、王となる器にふさわしい、優美な勝利こそが。  そのために、私はかの老人の意図を覆す勝利を狙っている。あの老人の考えの細かいところはまだ分からぬ。 だが、雑把に言えば、強者が弱者を屠る世界をこの場に作り出すということ。  ならば、この散。その考えを覆して見せよう。弱者が強者どもを屠る世界を、あの老人に見せてやろう。 そして、たった一人の勝者ではなく、複数の勝者どもを見せてやろうではないか。  老人に己が目的が決して達成できぬものであると自覚させることこそが、優美な勝利に他ならない。  王となる私が、弱者どもを屠るわけにも行かぬし、この方法ならば貴い戦いを見せることもできる。  だからこそ、マリア。お前は殺さぬ。  だが、今のような無礼な態度を取り続けてみろ、この戦いに勝利した暁にはお前を八つ裂きにしてくれるぞ。 王を侮辱した愚か者としてな。 「あのぉ……そろそろ、出発しませんか?」 「ふん、そうだな。ところで、マリアよ。捜索するのは一人でよいのか?」 「いえ、最優先の子は一人ですが、最終的には三千院ナギ、桂ヒナギク、綾崎ハヤテの三人を探しています。 最優先の子は三千院ナギですね。この子はとても体が弱いから心配で……」  つまり、三千院ナギをすぐに探し出せばよいのだな。  その程度のこと、散にとっては造作もない。 「では、マリア。その三人を今すぐ捜索するぞ! 散について参れ」 「はい、散さん。いいえ、散君って言ったほうがいいかしら?」  この散に君付けだと。まぁいい、マリアの無礼は今に始まった話ではない。 「好きに呼べ」 「では、散君。あのぉ、さっき言った子の中に散君と同じような子がいて、 ハヤテ君って言うんですけど、散君みたいに女顔の男の子なんですよ。だから、趣味が合うんじゃないかと……」 「私は男でも女でもない」 「そんな非科学的な否定なんかしなくても、私は構いませんのに……」  この散、此れ程までの侮辱を受けたのは生来初めて。  やはり、マリアには螺旋を見せてやる必要があるようだ。 「それほど言うならマリアよ。この散が不退転の存在であることの証を見せてやろう」  零式防衛術、奥義『螺旋』の構えを取る。 「螺・螺・螺・螺・…… 「あ、見てください。きれいな花火」 ……螺旋!!」  アスファルトで舗装された道路に、散の螺旋が極まる。  螺旋により与えられた振動は、粘土質の地面を抉り取り、爆発させ、内部から破壊を起こす。 少々、威力が弱い気もするが、完璧だ。我が螺旋は優美で隙がない。  だが、当のマリアはと言うと…… 「散君、今の花火綺麗でしたよね。見ましたか?」 「……」  もはや、この散。マリアに対しては何も言う事がない。  この死合が終わったあと、我が最終滅技で殺してくれよう。 【F-4~E-4に移動中 S7付近/1日目・黎明】 【マリア@ハヤテのごとく!】 [状態]:健康 [装備]:本部の鎖鎌@グラップラー刃牙 [道具]:支給品一式、犯人追跡メガネ&発信器×3@名探偵コナン [思考]基本:殺し合いはしない   1:散と一緒にナギ、ハヤテ、ヒナギクの捜索   2:黒髪の少年(葉隠覚悟)を探す   3:範馬勇次郎と金髪の男(ラオウ)を警戒   4:散の事を女装した男だと思っています。 【葉隠散@覚悟のススメ】 [状態]:健康 [装備]:零式鉄球聖衣形態 [道具]:支給品一式、ランダム支給品内容、個数ともに不明(本人も確認してない) [思考]基本:主催者の思惑を覆す。   1:マリアの知人を捜索する。   2:強者は殺す、弱者は生かす。ただし、この死合が終わったあとには殺す者もいる。   3:この死合で優雅な勝利を収める。 ※マリアが見た花火は、勇次郎の打ち上げたものです。 |025:[[戦う運命]]|[[投下順>第000話~第050話]]|027:[[TWINS GIRLS]]| |022:[[MIND YOUR STEP!!]]|[[時系列順>第1回放送までの本編SS]]|028:[[鳥の歌に導かれて]]| |003:[[主をもとめて]]|マリア|040:[[零式防衛術外伝 すごいよ!!散さん]]| |&COLOR(#CCCC33){初登場}|葉隠散|040:[[零式防衛術外伝 すごいよ!!散さん]]| ----

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