零式防衛術


「零式防衛術(ぜろしきぼうえいじゅつ)」とは、強化外骨格、零式鉄球などと共に葉隠四郎が第二次大戦中生み出した最終格闘技である。
 人類の潜在能力を極限まで引き出し、一触必殺を可能とする。

 略称は「零式」で、この呼称はしばしば「零式螺旋波紋掌打」の様に技名冠頭に付加される。 強化外骨格や零式鉄球を使用した技にも「零式」の号が冠されているため、
 これら戦術兵器の使用、「鬼我一体」など四郎考案の科学技術の操作も零式の範疇に含まれているものと思われる。
 永吉戦で一時的に視界を失った覚悟が、零式をもってその後の攻撃を避けていることから、あらゆる状況を想定した全局面的戦闘手段なのだろう。

 数々の一撃必殺技を持つ零式防衛術であるが、その本質は使用者自身の認識(にんしき/こころ)の制御であるとされる。
 戦闘において自身の認識を曇らせる愛憎怨怒といった感情や、敵を恐れる心を滅殺し、常に己を失わず冷静な戦いを可能とする技術なのである。
 このことから、覚悟は血髑郎戦で「零式防衛術は相手を殺す技ではなく己を殺す技」であると語っている。

 この格闘術の理念は、四郎と朧によって違う見解があり、
 四郎は「零式防衛術を操るものは天に選ばれ者。その威をもって、世界に美と秩序をもたらしめよ」と言っているのに対し、
 朧は「零式防衛術は己のための剣にあらず、牙を持たぬ人の剣なり」と言っている。
 全く意見の異なる両者ではあるが、共通する認識としてこの格闘術こそ世界最強であるという自負があり
 その事は朧の言葉「我らのとるべき道は理不尽に忍耐する事ではなく、理不尽に必勝することである」や
 散の言葉「我らにとって、もはや必勝は当然の有様」等に現れている。

 この格闘術は四代しか続いていない歴史の浅いものだが、徒手空拳において人類に並ぶ者なしと言われるほどで覚悟のススメの世界では最強の名を欲しい侭としている。
 散・覚悟兄弟の使う零式防衛術は同じ流派でも、まるで実態の異なるものになっている。
 覚悟は主に因果というカウンターを使い、散は螺旋という打撃技を使う。
 (この螺旋は散と四郎にしか使えない技である)
 また、物語のクライマックスにて覚悟は散の知らない技を使っている。