「戦火の中犯される娘達」SS保管庫

Maher's Nightmare

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Maher's Nightmare

作者:5スレ822氏


それは、文明圏の人間による一方的な侵略だった。

現地で採れる秘石を信仰し、緑豊かな森で慎ましく暮らす一族“シジル”が襲われた理由はひとつ。
彼ら一族の崇め奉る飴色の石が、人間にとって画期的なエネルギー源であるからだ。
同質の石同士を強く打ちつける事で、石の内部に微細な振動が生じ、それがやがて高度な熱エネルギーとなる。
そのエネルギー効率は石油やガスを燃焼させる場合を遥かに上回り、
上手くすれば二つの石だけで半永続的にエネルギーを供給できうる神秘の石だ。

地球人はこの新たなエネルギー源に飛びついた。
始めは人道的見地から、シジルの一族に『飴』を与えて懐柔する方針を取る。
だが元々シジルとて、全くの未開の部族という訳ではない。
森と心を共にする一族であるため火こそ使わないが、入浴、排泄、薬事などの様々な知識を有している。
日々髪を丹念に洗って梳き、針葉で歯を磨いて薬草で口を濯ぎ、樹液でクリームを作っては肌を潤す。
粗い作りとはいえ、ワインに近いものまで醸造して嗜んでいた事には地球人も驚かされた。
その文化的レベルは高い。母なる森と共生する事を考えれば、それ以上を望むべくもないほどに。

そんなシジルに、地球人からの贈り物は効果が薄かった。
Tシャツやチョコレート、高級な赤ワインなどはそれなりに興味を引いたようだが、
秘石の採掘権と天秤に掛ければ話にならない。
シジルにとって秘石は、信仰の対象であると同時に血族の一員のようなもの。
いくら物を与えても、その石の採掘権を譲る事は決してなかった。

結果、交渉は無理と断じた地球人は、武力という『鞭』の行使に踏み切る。
とはいえ、戦車やミサイルなどの大掛かりな戦力を投入する訳にはいかなかった。
森に埋まっている秘石のためだ。
シジルの秘石は便利な反面、実に厄介な性質を併せ持っている。
同質のものを打ちつければエネルギーを発するが、逆に異質なもの、例えば鉄や火薬で過剰な力を加えると、
たちまち内部組織が崩壊して二度とエネルギーを得られなくなってしまうのだ。
ダイヤを削るにはダイヤを用いるしかないのと同様、秘石に触れるものは同じ秘石でなければならない。
戦車やミサイルで土壌を蹂躙すれば、むざむざ戦利品の大半を殺す事になる。
これが地球人にとって最も難儀だった。

戦車が使えない以上、シジル制圧には白兵戦しかない。
それは容易い事ではなかった。
まず森に棲む未知の虫や蛇、動物などが外敵を追い出そうと襲ってくる。
さらには幼い頃から森で暮らしてきたシジル自体の強さも侮れない。
狩りの要領で統率を取り、樹の上から弓矢を射、近距離では蹴りと共に槍を振るう。
単純な瞬発力や筋力で見ても、女でさえ鍛え上げた軍人のそれを上回る。
しかしそんなシジルも、一度生け捕られれば前線の兵士にとっての愉しみとされた。

森に棲む異種族とはいえ、シジルの見目は原始人とは程遠い。
純度の高い金のような髪、瞳孔という彫りの入ったルビーのような瞳。
豊富な酸素で紫外線から守られるため、その肌は白人さえ目を見張るほどに淡白い。
植物を主食とする上に日々身体を使っているため、体型は男女を問わず健康的で伸びやかだ。
食している実の効能か、シジルの汗腺からはいつも爽やかな花の薫りがした。
適当な一人を選んでモデル業界に放り込めば、まず間違いなくカリスマとなるだろう。
その極めて優れた風貌は『耳の短い幻想種(エルフ)』とも呼び称される。

兵士達はあえて実弾の使用を控え、麻酔銃や電気網を用いて次々にシジルを生け捕った。
そして母艦に連れ帰り、そこで散々に辱める。
犯すことは勿論やった。
美しい女は何十という兵士に群がられ、中世的な見目の男も男色の兵士に欲望をぶつけられた。
まだあどけない子供でさえ拷問にかけられ、秘石の取り出し方や詳細な所在地について問責された。

しかし、兵士らの一番の関心事は別にある。
祭祀長の孫娘であり、一族の統率者でもあるメアの存在だ。
メアの美しさはシジルの中でも際立っていた。
美しい金髪を風に靡かせ、燃え盛るような紅の瞳で相手を睨み据える。
弓を射る時の、くっきりと線の浮き出る腹筋や太腿は、今まさに命のやり取りをしている兵をさえ見惚れさせた。

メアの美しさに導かれた部隊は、ことごとく森の奥に迷い込み、あるいは落とし穴や蔓の罠に掛かって壊滅する。
弓の腕前も80メートルの距離から葉と葉の間を抜けて相手を狙う恐ろしいもので、何十という兵が反撃も敵わず倒された。
しかし彼女は甘い。
彼女に限らず、シジルという部族そのものが慈悲深過ぎる。
遠方から急所を正確に狙い打つ技術を持ちながらも、メアは決して兵士の命を奪わない。
森で迷わせるにせよ、罠に掛けるにせよ、いずれも脱出に時間が掛かる程度のものだ。
それが災いしたのだろう。メアは次々と復帰する兵に八方を包囲され、徐々に追い詰められていく。

やがて小動物の如く木々を跳びまわるメアの脚は、ついに投擲されたワイヤーロープに絡め取られた。
足をもつれさせて背中から地面に落下したメアは、咳き込みながら、それでも上体だけで激しく抵抗する。
兵士達はその抵抗を楽しみながら細い腕を縛り上げ、散々手を焼かされた敵部族のリーダーの服を破り、
白く豊かな乳房を露出させて嗤い合った。



メアは今、水を張った水槽に横たわるようにして沈められていた。
身体には何も纏っておらず、手足はX字を描くように水槽脇の穴へはめ込まれているため、
その白い肌や豊かな乳房、金色の繊毛のすべてを見物人に晒すがままになっている。
美しい鼻筋は左右から鼻栓で挟み潰されてもいる。
その状態で水に沈められるのは、どれほどに苦しい事だろう。

「ゴッ……カボッ、ゴガゴボッ……!!」

やがてメアの唇から大量の泡が吐き出され、赤い瞳が見開かれる。
それを確認し、水槽脇に立つ尋問官が操作盤に三つあるレバーの左端を引いた。
すると駆動音と共に水槽の底の一部が盛り上がり、メアの肩より上が水面上に押し上げられる。
「かはっ……!!あ、ゲボっ、えほっ!!!はあっ、はっ、はっ、はっ、はっ……」
メアは激しく咳き込み、酸欠時の浅く短い呼吸を繰り返す。
瞳は前方の一点を凝視し、頬は紅潮して相当に苦しそうだ。

「さて、そろそろ答える気になったか?
 あの飴色の石を地下から掘り出すには、どのようにすればいい。
 ……シラを切っても無駄だぞ、知っているのだろう?
 貴様らがお守りと称して胸に下げている分だけでも、かなりの量を採掘している筈だ」

レバーを握る尋問官が、メアの掛けていた秘石の首飾りを弄びながら問う。
メアはそちらに紅の瞳を向けて口を開いた。

「……何度も言わせるな、野蛮な侵略者め。
 その『アクィト』は森の力の結晶、森に受け入れられた者だけが力を取り出せるものだ。
 貴様らのように自然を踏みつけ虐げる者には無理だと言っている」

メアがそう答えると、尋問官は鼻白みながらレバーを押し込んだ。
水槽の底が沈み、メアの頭も水面の下に入り込む。
「ごばっ……!!」
口から気泡を吐き出しながら、メアは瞳を固く閉じて苦しみ悶えた。

「話の通じん連中だ。私が聞きたいのは、そんな一銭にもならん精神論ではない。
 貴様の口に水が入り、肺にまで流れ込んで苦しめる、そうした物理的なアプローチだ」

尋問官はあくまで冷徹な瞳でメアを観察する。
他の男は、水中で身悶える白い裸体を下卑た視線で舐め回している。

「へっ、いいカラダしてやがんぜ、マジにエルフみてぇだな」
「締まった二の腕に、窪んだ腋の下、でけぇオッパイ、肋骨、割れた腹筋、真ん中の盛り上がりまくった太腿。
 いやぁー、どこに眼ぇやっても最高だぜ。陣中見舞いに来たチアガールどもの比じゃねぇや」
「すげぇ苦しみようだな。森ン中じゃ麻酔銃も当たらねぇほどすばしっこく跳び回ってて、体力あったのによ」
「奴らの生息地は酸素濃度が高いからな。逆に酸素のない場所じゃ俺達以上にきついって事さ」

様々な意見が交わされる中で、尋問官は操作盤中央のレバーに指をかけた。
レバーを引くと、今度は水槽の中央部が盛り上がり、メアの身体がブリッジをするように持ち上がっていく。
「ゴボッ、ガボボボッ……!!」
よりつらい姿勢となり、メアの苦悶も増していく。
「ひょお、たまんねぇ!!」
逆に男達は、反り返った事でいよいよ力の入る膝頭や大臀部に、惚れ惚れしたような口笛を送る。
それは確かに、力強く、艶かしく、そして何より獲物の必死さを窺わせる妙に性的なものだった。
水面へ持ち上がったやわらかな乳房や、水を滴らせる下腹部の繊毛。
そしてその下に薄っすらと見える、色素沈着もわずかな桜色の切れ目。
それらもまた戦帰りの男達を刺激する。

「どうだ、吐くか」
操作盤から手を離した尋問官が、メアの髪を掴んで顔を上げさせる。
メアはすでに焦点も合っておらず、血の気の引いた紫色の唇をしていたが、
紅色の瞳でかろうじて男に侮蔑の視線を寄越した。
「……そうか」
尋問官は冷たい表情のままメアの髪を掴み直し、首元に手を掛けて深く水に沈める。
「………………!!!」
メアの口がつらそうに開き、両脚が痙攣を始める。
尋問官は終始表情を変えぬままメアの頭を沈め、限界が来れば水面上へ出し、また沈める。
メアが自白の意思を見せるまで。

だが気高いシジルのリーダーは折れなかった。
幾度もその艶かしい身体を痙攣させ、やがては繁みの奥から小便を漏らして水槽に水を濁らせて、
白目を剥いたまま気絶してしまう。
当然気絶した後も乳首を捻り上げて覚醒させ、再び水責めを行ったが、
またすぐに気絶してしまうために中断せざるを得なかった。
「……強情なことだ」
尋問官は溜息をつく。ほんの僅かだけ、嬉しげに。


美しいメアは当然の如く、男達の慰み者になった。
はじめは森で捕らわれた時だ。
両の脹脛をワイヤーロープで括りつけられたまま、腰から下の衣類をナイフで引き裂かれた。
「やめろ!!やめろぉっ!!!」
メアの抵抗たるやそれは凄まじく、腕を縛るまでに7人の男が顔や腕を引っ掛かれて血を流した。
しかし男軍人数人の体重でもって押さえつけ、両腿を胸につけるようにさせて挿入を果たした時、
メアからも同じく血が流れる。
皮膚からではない、結合したからだの奥から。

「うへぇ、おいおい……んな成熟したエロい身体してやがって、処女かよぉ!」
「シジルの女は生涯夫一人にのみ操を立て、婚礼まで性行為はおろかキスさえしない……だっけか?
 んな時代遅れも甚だしい考えをマジで守ってやがるとはなぁ。
 どうだシジルのリーダーちゃんよ、そいつのぶっといのが奥まで入り込んでんぜ!?
 休みのたびスロットで給料スッちまうボンクラだが、こんなのでも夫にするか?ハハハッ!!!」

兵士達から笑い者にされながら、メアは鋭い瞳で男達を睨み上げる。
「貴様ら……一体どこまで心が淀みきっている!
 そこで嗤っている貴様、深い窪みに落ちた時、脱出用の蔓を切って垂らしてやったのを忘れたか!
 そこの貴様も、貴様もだ!!わざと急所を外したのを、気付かなかった訳でもあるまい!!
 その仕打ちがこれなのかっ!!」
牙を剥き出すような相貌は並ならぬ迫力があった。野生の動物でも足を止めるだろう。
しかし、すでに挿入を果たしている男達にはすでに効果がない。
目の前にいるのは勇猛たる部族の女戦士ではない、破瓜を経験したばかりの娘だ。

「おお、いい具合だ。そうか命を救って下すったか、そりゃあ有難うよ。
 お返しにマイフェア・レディに育て上げてやるぜ!!」
挿入した男は容赦なく腰を遣い、メアの引き締まった身体に圧し掛かるようにして苦悶させる。
その1人目がしっかりと膣内で果てると、次の2人目はメアを樹に寄りかかるようにして背後から犯した。
続く3人目は、腕を別の1人が掴みあげての騎乗位で。

やがて切り裂かれたボロ布のような民族服を纏い、精液で汚れたメアは母艦へと連れ込まれる。
シャワーで身を清められ、カプセルの一つに拘束された後、再び艦内の男達によって陵辱が始まる。

男達は我先にとカプセルに入り込み、メアの脚の拘束具を押し広げる事で大股を開かせて挿入する。
森林での戦いを経験した者なら、誰もが一度は辛酸を舐めさせられた相手だ。
またそれ以上に、木々の上を跳びまわるその肢体に耐え難い興奮を覚えた相手でもある。
ゆえに次々とメアは襲われた。
鍛え上げられた肉体の眺めや、食い千切られるような締め付けも逸品ながら、
気丈な赤い瞳がやがて涙と共に閉じられ、口の中でかすかに謝罪の言葉を紡ぐ様も貞淑で良い。

拘束されてからしばしメアは犯し続けられたが、尋問と称する水責めが終わった後にはさらに容赦がなくなる。
意識が朦朧としているメアの腕だけを拘束し、口も使用しての乱交が続けられた。
猛りきった男の物を喉へと押し込まれ、歯を立てる余力もないまま口から鼻から大量の水を掻き出されるメア。
男の陰毛の辺りを薄めでぼんやりと眺める表情はなんともいやらしく、男達は次々と精を浴びせかけた。
やがて胸元までが白濁した粘つく糸に覆われた頃、ようやくに彼女は解放される。
くっぱりと開ききった赤い割れ目から、止め処なく人間の欲望を吐き出して。



「ねぇ。例のシジルの女リーダーって、どうなってんの?」
尋問官用に設けられた休憩室で、少年がコーヒーを注ぎながら傍らの男に尋ねた。
少年……と呼ぶべきかは定かではない。
この軍の侵略拠点と言える艦隊に、本当の子供が乗り込める筈もないからだ。
しかし彼の背丈はせいぜいが中学生程度にしかなく、光を受けて煌めく瞳も少年そのものだ。
もっとも純真な少年とは明らかに違う、三白眼で相手を蔑むような生意気な類だが。
「む……」
少年から受け取ったコーヒーを一口啜り、男は僅かに眉を顰めてカップを置く。
少年はあははと笑いながら塩の瓶を投げ捨てた。

「……あのシジルの雌か。肉体的苦痛への耐性は見上げたものだ。
 痛覚シュミレータで、十指全てへの爪剥ぎ、乳首・陰核へのピアシング及び天井吊り、
 全身二十四箇所への焼き鏝責めとやってはみたが、まるで折れる様子がない」
男はさして興味も無さそうに語る。
この無表情な男は、メアに淡々と水責めを課していた男だ。
少年がふーん、と呟いた。
「痛覚シュミレータって、あの頭にメットみたいなの被せて擬似体験させるオモチャ?
 あれつまんないよね、せっかくの若い女相手でも血と鉄の匂いがしないし」
「少なくとも失血死は起こらない。お前は少し殺りすぎだ」
男はそう言いながら立ち上がり、モニターに向かって歩き出した。
「そちらこそ、尋問はどうなっている」
男が少年の担当している捕虜達の様子を尋ねると、少年は笑みを作る。

「こっちはまあまあ愉しいよ。やっぱあいつら、仲間意識が強いよね。
 仲間を殺すぞって脅すと、プライドの高い瞳ギラつかせながら何でもやるよ。
 まーあっけなさすぎて、無抵抗な相手を撃ち殺すみたいな虚しさがあるけどさ」
「そうだな。自白剤の使用や直接的な脅しなど、素人でも出来る。尋問としての品がない」
少年の言葉に、男は頷きながらモニターを操作した。
モニターに無機質な部屋の一つが映し出される。

そこには、胸元の大きく開いたエナメルスーツで身体の線を浮き彫りにされたメアがいた。
腕は後ろ手にスーツの中へ組み込まれ、首へ繋がれたワイヤーが高い位置で繋がれている為に、
直立の姿勢以外をとれずにいるようだ。
さらに異様な事には、メアの鼻から下は酸素マスクのような物で覆われ、紫の煙と吐息の水分で曇っている。
そしてメアの顔は、まるで発情しきったかのように赤らんで汗を掻いていた。
「……ははあん、これって」
「ああ、“ガス”を吸わせている。もう一時間ほどになるか。
 すでに思考能力は殆ど奪われ、体中が雌の性感反応を示し、膣分泌液が足下まで伝い落ちている頃だろう。
 あのまま夜まで放置する。夜が更けてトレーニング帰りの兵士どもにあの部屋を開放すれば……」
「なーるほど、そりゃあひどい事になりそうだ。
 あれ使った後って脳が完全にバカになってるから、普通のセックスでも出る声がすんごいんだよね。
 シジルの女の肺なら何kHzまで出るのか、記録させとこーっと」
男は、一人は無表情に、一人は目を煌めかせながら、スーツの中で艶かしく腰を蠢かすメアを観察し続けた。

やがて男達が映像内に現れてからも、2人は淡々と語り合う。
いかにしてメアを陥落させるか。いかにして極上の獲物への尋問を味わい尽くすかを。


「ハイ。調子はどう、お姉さん」
少年が部屋の入り口の照明をつけ、隅で這い蹲るメアに呼びかけた。
メアは今、アームバインダーと呼ばれる拘束具で後ろ手に拘束され、膝頭と頭で這う窮屈な姿勢を取らされている。
その膝裏にはチタン製の棒が噛まされ、その両端からの縄が首を跨いでいるために立ち上がる事も叶わない。
口にはボールギャグを噛まされ、秘部と、さらには肛門でもバイヴレーターが唸りを上げる。
メアはその状態で、暗い部屋に一人取り残されていたのだった。
「うわ、なにこの部屋、暑いねぇ」
少年はシャツの首元を仰ぐ。
部屋内はサウナのような温度に設定されており、ダメ押しに不快感を煽っている。
事実、メアの白い身体は一面汗で塗れ光り、ほのかに酸い花の香りを立ち昇らせていた。

「かなり堪えたんじゃなぁい?」
少年は人懐こい笑みでメアの口元に屈み込み、ボールギャグから滴る涎を指につけて舐め取った。
「……うん、なかなか」
ぼんやりとしていたメアの瞳が、それを見て不愉快そうに少年を睨み上げる。
「なに、お姉さん」
少年はメアの首裏に手を差し入れ、ギャグのベルトを外す。
途端にメアは涎塗れの口枷を吐き出した。
「はっ……はぁっ……い、いつまでこのような事を続けるつもりだ……。
 殺すのならば早くした方が良いぞ。貴様らは知らないのだ、我らの結束の堅さを、我らが神の力を」
メアが睨み上げながら告げる言葉を、少年は嬉しそうに聞いている。

「そっかそっか、もし神の助けなんてあるなら見てみたいよ。嫌味じゃなくて、本気でね。
 アンタ達の神様はぁ、祭祀長の孫娘であんなに頑張って戦ったアンタを、どこまで堕とせば怒るのかなぁ」
少年はそう告げながら、本当に嬉しげに部屋の隅からあるものを引きずり出す。
酸素マスクのような呼吸器、巨大なタンク。
「うっ!」
メアの赤い瞳が見開かれ、奥歯が音を立てる。
「知ってるよねぇ、これ。お姉さんはもう何回も吸引してるんだから……ほーら、いくよぉ」
少年は笑いながらメアにマスクを取り付け、タンクのスイッチを入れる。
シュウッという音で紫の煙がパイプを通り、マスクの中へと舞い上がっていく。
「ンン!!!ンムウウウンンっ!!!!!」
メアは何か抗議めいた悲鳴を上げるが、すぐに声にもならなくなる。
頬が紅潮しはじめ、眼が酩酊したかのように鋭さを失い、額から耳後ろから、珠のような汗が流れ始める。

「あはっ、やっぱこれ凄いねぇ、乳首がムクムク立ち上がってきてる」
少年はメアの変化を観察しながら、メアの足の裏に手を回して膣用のバイヴレーターを前後させる。
「うあ、あっ!!」
「同じ場所で震えるばっかりじゃ、いい加減感覚も麻痺しちゃってるでしょ。
 これでゆっくりゆっくり、やわらかーく子宮を突いてあげる。膣壁のツブツブも刺激しながらね。
 ほーら、凄いでしょこの角度。愛液が手の平まで溢れてきてる。
 スポットも捏ね回して……あはは、腰が跳ねたね。逝っちゃったの、お姉さん?
 何日か前までは処女だったのにねぇ。今じゃもう殆ど一日中、トロトロになりっぱなしだね。
 ここまでになってもまだ観てるだけなんて、アンタらの神様も罪な人だね。ほら、またビクってなってるよ」

少年は巧みに言葉責めを織り交ぜながら、メアの顔を覗きこんで膣を責め立てる。
メアはその言葉に時に眉を吊り上げ、時に瞳を惑わせながら、成す術もなく蜜を垂らし続けていた。


「……やはりあの雌は、自分がいくら痛めつけられた所で口を割らんか」
尋問官の男が溜息を吐いた。
「多分、死ぬまでね」
同じく少年が肩を竦める。
「不本意だろうけど……仲間の情報でも使ったほうがよさそうだ」
少年の言葉に、男が渋々と頷く。


その日メアは、暗い部屋に連れ込まれ、巨大なモニターの前にある椅子へ身体を拘束された。
頭には顔の前面の開いたメットのような物が被せられる。
尋問官はそのメットの目に近い部分の端子を操作し、メアの瞼を上下から割り開かせた。
「く!」
メアは目を見開く状態を強制させられ、さすがに不安を顔に表す。
「対象を眠らせない為に開発された拷問椅子だ。
 瞳は開き放しになるが、お前の普段の瞬きと同ペースで点滴がなされるから心配はいらん」
男は淡々と告げながら、巨大なモニターに映像を映し出す。

母艦の尋問室へ至る廊下を、撮影者目線で映し出した記録映像だ。

「この尋問の目的は、お前を眠らせない事ではなく、お前の同胞が受けた仕打ちを教える事にある。
 何時間分になるのか確かめては居ない、お前の言う『大切な家族』の映像だ……見逃すなよ」
男はそう言って微かに口元を吊り上げた。
この無表情な男が笑いを示すほどの享楽。メアの喉がゴクリと鳴る。
隣では少年がさも嬉しそうに笑っていた。

そして始まる、地獄のような映像。
それは彼女の仲間1人1人についてのドキュメンタリーだった。
森の中で拘束され、この母艦に連れ込まれて慰み者にされていく映像。
始めの方に捕らえられたシジルは、異種族として研究の対象にされたらしい。
物々しい装備で銃を構えた兵士達に取り囲まれたまま、様々な生態の調査をされていく。

男女一人ずつを“つがい”とし、地球人達の見守る前で望まぬ性交を強要するケースもあった。
恐怖のあまり萎えている男を殺させないため、震えながら口での奉仕を行う女。
やがて勃起に至り、尻に銃口を押し付けられながら挿入する男。
女はまだ幼さの残る若い娘であったため、当然に経験などなかった。
ヘコヘコと腰を遣う男に純潔を散らされ、それでも娘は銃を前に快感を得ていると宣言させられる。
兵士達はその『交尾』を指差して嘲笑った。

痛みを訴える娘に同情した性交をやめると、男女は共に“ガス”を吸引させられた。
瞳の様子が変わるほどに吸引を受けた後、再びまぐわらされた男女はまさしく獣のようで、
その『発情期』がまた兵士達の物笑いの種となる。
やがて男女は両手首と腰を互いの身体に結わえ付けられたまま、狭い個室に閉じ込められた。
絶え間なく続く生々しい喘ぎの果てに、扉の奥から身体の変調を訴える男女の叫びが響いても、
すでに飽きた兵士は誰一人として構う事はなかった。

また別の男は、シジルの雄の身体能力を調べるという名目でトレーニングマシンで酷使され、昏倒した。
また別の女は、異種族の排泄の様子を観察するといって浣腸を施され、
座り込んだまま片脚を機械に吊り上げられる屈辱的な格好で脱糞を衆目に晒された。

やがて実験の末、シジルも人間とさして変わりないという事が証明されると、
娘達は仲間を人質に屈辱的な奉仕を強要されるようになった。
ソープ嬢の真似事を教え込まれ、尋問官の尻の穴から会陰部、玉袋までを唾液に塗れさせて口腔奉仕を行う。
三日ぶりの食事を賭け、女同士で涙ながらに痩せた身体を殴り合い、教わった関節技で手足を破壊する……。

終わりがないのではと思えるほどに長々と続く、仲間達の悲劇の記録。
尋問官達は早々に去り、メアは暗い部屋で、たった一人でその映像を見続けた。
「やめろ……やめろ、やめろ、もうやめろぉぉっ!!
 お願いだ、誰か、誰かネーウィを助けてくれ!まだ小さな子供なんだ、死んでしまう!!!」
メアは涙を流し、恐怖に震え、怒りに叫び続けた。
極度の興奮状態で嘔吐や失禁が起きても、映像が止まる事はなく、メアの瞳が閉じられる事もない。

何時間が経っただろう、何十時間が経っただろう。
いや、何日目になっただろうか。
尋問官が再び部屋へ踏み入れた時、メアは憔悴しきっていた。
痙攣するメアの肩に手を置き、尋問官が口を開く。
「最後だ」
彼はそう言い、新たな映像を流し始める。
濃く隈の張った瞳でそれを眺めたメアは、驚異に瞳孔を収縮させる。

「…………ナァト…………?」

そのメアの反応に、尋問官は満足げに顎を撫でた。
映像の中には、中世的な風貌をした線の細い男が映っている。
彼こそはメアと契りを交わした相手に違いない。
まだシジルの民に対して懐柔作戦を取っていた頃、メアがナァトと湖岸で楽しげに話し込む姿が頻繁に目撃されていた。
ナァトは器用な手先で花飾りを編んでメアの頭に乗せ、メアはひととき肩書きを忘れて幸せそうにはにかんだ。
その相手が今、映像の中にいる。
母艦の中でも最底辺の薄汚れた部屋の中に跪き、両の手首を天井からの二本の鎖に繋がれて。

『……このような事をしても、あなた達は何も得られはしません。私達の思想を理解しなければ。
 あなた達が精神論と蔑む部分こそ、あの石から力を譲り受ける資格なのです。
 科学を万能と信じる曇った視点では、人智を超えたものを理解することなどできません』

映像の中のナァトは、唇の端から血を流しながら、それでもなお穏やかな口調で男達に告げる。
その瞳はピンクに近い穏やかな紅色で、他のシジルともまた違う神々しさを秘めていた。
ほんの少し癖のある金髪が首元まで垂れ下がり、細い身体の線も相まって実に中世的な魅力を醸し出している。
それに惹かれたのだろうか。
跪くナァトの周りでは、筋肉質な男達が隆々と股間を勃起させている。
「……や、やめ……!……まさか……」
メアが椅子に拘束されたまま震え始める。
『もういい、犯せ。ここにいる人間で夜まで犯し抜け!』
尋問官の号令で、男達がナァトのほっそりとした身体を背後から掴む。
『うっ……!!』
ナァトはさすがに顔を苦しげに歪め、呻き声を上げ始めた。

「…………こ、こんな…………。ナァト、ナァトッ!!!」
メアが涙を流し始めていた。点滴のこぼれる雫ではない、心の底が張り裂けそうな痛みからの雫。
ナァトの犯される映像は延々と続いていた。
女と見紛うような細身が揺れ、大柄な男に深々と尻穴を穿たれて悲痛な声を漏らす。
メアはその様子を前にただ叫び、豊かな乳房を揺らして言葉にもならない叫びを上げるしかない。
「煩いぞ」
尋問官がそのメアの口に酸素マスクを固定する。すぐに紫のガスが充ち、メアに悲鳴を上げさせた。
同時に少年がメアの脚の間に指をねじ入れる。

「あれぇ、お姉さん濡れちゃってるねぇ。仲間が酷いことされてるの観て興奮しちゃった?
 それとも好きな人がお尻犯されてるのを観てかなぁ、どっちにしても変態だねぇ」
少年はそう言いながら指を蠢かす。
「あ、あう……あ゛……」
メアは紫のガスに脳を犯されながら、ガクガクと痙攣を始めた。
「あははっ、凄い凄い。やっぱ丸四日寝てない上でガスを吸っちゃあひとたまりもないか。
 信じてたものが何もかも壊れてたって知って、精神的にも相当キてるだろうしね」
少年が嬉しそうに言いながら、蜜に塗れた指を引き抜く。
少年の視線を受け、男も頷いて、尻穴から血を流してぐったりとするナァトの映像を消し去った。
「さて、仕上げだ」


『…………聴こえるかな、シジルの雌犬よ』
尋問官の声が、メアの頭部に嵌められたメットから響く。

メアはやはり椅子に拘束されていた。
今度は先ほどの椅子とは違い、産婦人科の分娩台を思わせる椅子だ。
事実メアはこれから子を産むかのように、両脚を大きく広げた格好で拘束されていた。
その本来子を産むべき場所には、パイプに繋がった物々しいマシンバイブが入り込んで秘唇を拡げている。
またその上方では、小豆のように充血し肥大化した陰核にキャップが取り付けられ、
壁の電子盤とチューブで繋がって妖しく発光している。
さらには尻穴にも太いチューブが入り込み、黄色いゼリー状の何かが入った容器に繋がっている。

また、部屋自体も何とも言えず不安を煽るものだ。
まるで脱出艇さながらの、椅子を中心とした圧迫感を感じるほどに狭い部屋。
室内は機器の発するライトのみが光源で薄暗く、数字の並ぶ様々な計器と電子音に満ちている。
文化人であっても解剖されるのではと恐怖に駆られるだろうが、文明を知らないメアにとっては尚更だろう。

『それがお前に贈る、おそらくは最期の責めになるだろう。
 すでにお前の血中には、もはや払拭しきれないレベルで“ガス”が溶け込んでいる。
 前の部屋で、ガスを吸引した途端にお前の身体が痙攣を起こしただろう、あれが末期状態だ。
 その上で、今性器に取り付けられている器具が、お前を終わりのない絶頂状態へと引きずり込む。
 ……ひとつずつ行こうか』

尋問官の声がそう告げると共に、陰核のキャップが煌々と光りはじめる。
「ぐっ!?」
メアの身体が一瞬強張り、やがて腰をいやらしく上下に蠢かし始める。
時おりびくりと痙攣しているのは絶頂か。
「あ、あ、あぐ……っゥ!!あふっぅううああ……!!!」
メアは必死に唇を噛んで耐えようとするが、男を誘うような腰の動きは止まらない。

『耐え切れまい。局部周辺が痺れるような快感に覆われている筈だ。
 吸引具が陰核を吸い上げて根元までを緊張させ、随所を刺激している。
 陰核亀頭の下部では痛覚を感じない程度のごく微小な針が周囲から無数に突き刺され、
 中腹から先端を潤滑剤を含んだ刷毛状のブラシが三層立てで撫でていく。
 さらには陰核の根に当たる部分にも微細な針が差し込まれ、直接電気信号を送ってもいるのだからな』

男はそう解説を加え、理屈を理解してますます陰核の快感に翻弄されるメアを眺める。
そして数分後、ようやく陰核のキャップが発光を弱めた。


『では次だ』
再び男の声がし、次は肛門に入り込んだチューブがごぼりと音を立てる。
「ひっ!?」
メアが目を見開いた。
『肛門に何かが入り込んでくる感覚は初めてだろう。
 その黄色いゼリーはほどよい質感と共に、腸の蠕動を促す成分が含まれている。
 それをたっぷりと尻の穴へと注ぎ込む……直腸部分を満たし、十二指腸に至るまでな。
 その便意たるや凄まじいものだ』
男が告げる通り、メアは瞳を左右に泳がせて未知の感覚に惑っている。

「や、やめろ……もう入れるな!もう、で、でるっ……出てしまう!!!」
『お前の同胞達も、何人も同じように腸を満たされ、兵士どもの前で醜態を晒していたな。
 ……そろそろ頃合いか』
男は淡々と語り、次の瞬間、チューブが妙な音を立てる。
直後、メアの腸へ満ちに満ちたゼリーが、腸を激しく蠢かしながら吸い込まれ始めた。
「くああああううっ!!!?」
メアの眉が顰められ、おぞましいその感覚に身震いする。
「……っあ、あっ……は……っは」
しかし数秒をかけての吸引が終わった後には、一転して荒い息を吐いて腰を痙攣させた。
『おや、たったこれだけで達してしまったのか。
 本来これは軟便を一気に排出する快感を刷り込み、少しずつ気分を昂ぶらせる物だが
 ……思った以上に肛門性感が敏感なのかもしれんな。
 何にせよ、それが肛門の快感だ。お前の恋人も犯されていた場所のな。
 幾度となく繰り返す内に、あの男がどういう感覚だったのかに想いを馳せるがいい』
男はそう言って肛門部分のチューブの動きを止めた。

『……そして、これが三箇所目だ』
男の声がすると共に、ついに蕩けきっていた場所、秘唇の中に埋められた器具が唸りを上げ始める。

「ああああっ!!!ああっぐ、ああ、うあああああうっぐうう!!!!!!」

数分後、メアは絶叫を繰り返していた。
桜色の唇が開き、端から涎の糸を垂らす。開かれた内腿に深く筋が張る。
そして脚の中心では、陰唇からはみ出た機械の末端が激しく振動を繰り返し、
内部からくっちゃくっちゃと何ともいえない音を立てていた。

『どうだ、堪らないだろう。今までに採取したデータを元に、
 お前の膣にとって最も心地のよい刺激をするようプログラムが組んである。
 陰唇の刺激方法、侵入角度、膣壁への圧迫度、子宮口への突き込み。
 全てがお前の最も嫌がる、致命的なまでに効果的な刺激となっているはずだ』

その言葉通り、メアの引き締まった身体は台の上で何度も跳ね回る。

「ああああ、ぐ、くあああんああっ!!!あああやめろ、そこは、そこだけはぁっ!!!!
 ふああああ、な、なんだ、これ、奥の方が焼ける様に熱いっ……!!!
 ど、どんどん蜜が溢れて、ぞわぞわしたものがつま先から頭の奥まで……っ
 あああ、またっ……!!くあッ、くそ、またあああぁっ!!!!
 奥がグズグズになって、そんなに強引に押し込まれると、頭がジンとする……っ!!!!
 ゃ、休ませて、くれっ……さっきから、何度も、何度も身体の中痺れてて……
 こ、ここでやすまないと……あ、あたまが、どうか……んん、くふぅあああああああっっ!!!!!!」

メアは大波の如く襲い来る膣性感に溺れ、相好を歪ませながら絶叫し続ける。
その最中に陰核のキャップが再び赤く発光し始め、メアの嬌声をいよいよ獣じみたものに変えていく。

「あ、あ、来る、また来る、んんくぁあああああおおおぉおおおお゛っ!!!!
 や、やめろ、あああああ゛あ゛どめろおぉぉぉおっ!!!!」

苦しみもがくように咆哮を続け、蜜を噴きこぼすメア。

『おやおや、凄い事だ。……最初に言った通り、おそらくはこれが最期だ。
 今実演してみせた三箇所の責め具が、ある時には一つ、ある時には三つ同時にお前を愛する。
 その刺激の方法は実に様々だ。人は単調な責めが続くと慣れてしまうからね。
 機械自体も優秀だが、今のお前は“ガス”で常時発情の頂にいる状態だ。
 ともすれば快感に頭が焼き切れて本物の獣と成り果てる事も十二分に考えられる……。
 我々に何か情報をもたらす気になったならば、いつでも発言しなさい。
 私達はいつでもモニターの前で、紅茶でも嗜みながら君の事を見守っているのだからね』

尋問官の男はそう言い、そこで初めて笑い声を漏らす。
快感の荒波に溺れるメアには、遠いそれが、まるで死神の笑い声のようにさえ聴こえるのだった。


                              END

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