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**眠れる奴隷? ◆hqLsjDR84w  一般人の限界を遥かに超えたスピードで走る男が1人。  彼の名はアミバ。  異常な速さで走っているにも関わらず、彼の息は全く乱れていない。  当然と言えば当然だ。  ケンシロウやトキなどの超一流の格闘家には劣るが、アミバは南斗聖拳を含むあらゆる格闘術を学び、独学で北斗神拳を会得した一流の格闘家なのだ。 「そろそろE-6か。ここから南下し、田園地帯を抜ければすぐだな……」  彼が目指しているの場所はホテル。  理由は簡単だ。  彼はこの殺し合いに反逆する為の協力者を探していた。  その為には人が集まりそうな場所へ向かうのが手っ取り早い。彼はそう考えた。  人が集まると言う点では、病院や学校に繁華街もそうなのだが、北にはケンシロウが向かったので、そちらに行くのは後の方が良い。  そう判断し、ホテルへと向かうことにしたのだ。 (もっとも人が集まる場所には、この殺し合いに乗ったものも集まるだろうが、その程度のリスクは大きな問題じゃない……)  アミバが身に纏っている趣味の悪いコート―――シルバースキンに触れる。  (あのカズマのシェルブリットをも受け止める、防護服……これと俺の格闘術さえあれば、ある程度の敵ならば撃退できるはずだ。  そして、何より……逃げられん。今はそんなことが出来る場面じゃない。諦める方向には進めん。そう、今は抗う場面だ!)  走っているアミバの拳が強く握られる。 「そうだろう、カズマァ!」  力強くそう呟くと、シルバースキンで隠れて見えない唇を強く噛み締める。  彼の中で目覚めた正義が、彼に訴えかけていた。  主催者や殺し合いに乗った者達が、戦うべき悪だと。 「……む?」  走っていたアミバが、怪訝な声を上げて足を止める。  路上で何かが光ったことに気付いたからだ。 「何だこれは……」  アミバが路上に落ちている、太陽の光を反射して輝くものを手に取って、そう呟く。  それを普通の人間が見たらCDの類だと思うだろうが、彼はそれを知らなかった。  いや実際CDの類ではないので、そう思おうと思わなかろうと関係は無いのだが。 (見た目は金属のようだが、グニャグニャとして弾力がある。これは一体……)  落ちていたCDのようなもの。  それは既に死んでしまったセラス・ヴィクトリアの支給品。  スティッキィ・フィンガーズのDISCだった。   鷲巣の持っていたキング・クリムゾンのDISCは消滅したにも関わらず、何故スティッキィ・フィンガーズのDISCは消滅していないのか。   ホワイトスネイクによって取り出されたDISCは、『体内に入った状態で、DISCを入れていた者が死んでしまった場合にのみ』消滅する。   偶然だった。   スティッキィ・フィンガーズのDISCは、偶然にもセラス・ヴィクトリアが完全に死んでしまう直前に、彼女の体外へと排出された。   物理的な力で破壊することはほぼ不可能であり、殴っても折り曲げてもゴムのようにすぐ元に戻る。   故にDISCは消滅すること無く爆風に乗り、E-6へ行き着いたのだ。 「一応、持っておくか。この程度なら邪魔にもならんしな……」  アミバはそう呟くと、シルバースキンを一時的に解除し、スティッキィ・フィンガーズのDISCをポケットへと仕舞いこむ。  放っておこうかとも思ったが、核鉄のように自分が知らないだけで、何かしらの特殊な使い方が必要な武器なのかもしれない。  そう考え、持っておくことにしたのだ。 「おっと、止まってる場合じゃないな。行くか」  彼はホテルへ向かって駆ける。  照りつける太陽の下、趣味の良くないコートを着こなし、まだ見ぬ協力者を求めて――― ■  イタリアに『黄金の精神』を持つ少年によって目醒めた、かつて『ただ運命に流されていた』だけの男がいた。  彼は『黄金の精神』を持つ少年と共に、『運命』を予知して未来を有利な形に変化させる帝王に『反逆』した。  彼の精神のヴィジョン、『スティッキィ・フィンガーズ』。  それが、『運命』にさえ反逆した『確固たる信念』を持った少年によって目醒めた、かつて『悪であった』男の手に渡った。  このことが後に何かを成すのか、あるいは何も成さないのか。  それは彼にも、主催者達にも、神にすら分からない。  ただ、1つだけ言える事がある。  もしも彼が『眠れる奴隷』であったのなら……目醒めたことで何か意味のあることを切り開いていく、『眠れる奴隷』であったのなら…………  黄金の精神を持ち、帝王に反逆した少年のように。  その少年によって目醒め、彼と共に帝王に反逆した男のように。  肉親の情にも勝る確固たる信念を持ち、全てに反逆した少年のように。  『運命』にさえ反逆することも可能かもしれない。 【E-6 路上 1日目/朝】 【アミバ@北斗の拳】 [状態]:唇が切れているが心体健康、強い決意、今までの自分に強い自己嫌悪。 [装備]:シルバースキン@武装錬金、ジャギのショットガン@北斗の拳(弾は装填されていない)、スティッキィ・フィンガーズのDISC@ジョジョの奇妙な冒険(ポケット内) [道具]:支給品一式(×3)(一食分消費済み)携帯電話、綾崎ハヤテ御用達ママチャリ@ハヤテのごとく、ノートパソコン@BATTLE ROYALE(これら三つは未開封)      ギーシュの造花@ゼロの使い魔、神楽の仕込み傘(強化型)@銀魂、核鉄(ニアデスハピネス)@武装錬金 [思考・状況] 基本:ゲームの破壊、主催者の殺害。 1:ゲームに乗っていない人物と協力する。 2:1の為に、まずはホテルへ向かう。 3:ゲームに乗った人物と遭遇した場合説得を試みて駄目なら殺害する。 4:ケンシロウとラオウには出来れば会いたくないがいざとなったら闘う覚悟はある。 [備考] ※参戦時期はケンシロウに殺された直後です ※『スティッキィ・フィンガーズのDISC@ジョジョの奇妙な冒険』の説明書は存在しません。 |088:[[徳川光成! きさま! 聞いているなッ!]]|[[投下順>第051話~第100話]]|090:[[パピ☆すた]]| |088:[[徳川光成! きさま! 聞いているなッ!]]|[[時系列順>第2回放送までの本編SS]]|090:[[パピ☆すた]]| |085:[[Drastic Soul]]|アミバ|101:[[極めて近く、限りなく遠い『運命』へ]]| ----

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