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ありったけの憎しみを胸に」(2008/08/12 (火) 02:24:19) の最新版変更点

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**ありったけの憎しみを胸に ◆ga/ayzh9y. 「キラークイーン!!」 吉良は斗貴子めがけて、真っ直ぐにスタンドの拳を突き出した。 爆弾に変える必要もない、キラークイーンの一撃を叩き込めばそれで殺せる。 広瀬康一の腹に、風穴を空けた時のように。 しかし斗貴子もそう簡単には終わらせてはくれない。 彼女はすぐに地を蹴って後方へと下がり、その一撃を回避。 キラークイーンの拳は、空を切った。 (生身で、キラークイーンの攻撃に反応した……岸部露伴並の早さはあるということか。 身体能力の方もそれなり、そしてあの槍のスタンド……!!) 吉良は武装錬金についての知識を持たないが故に、サンライトハートを斗貴子のスタンドと認識していた。 あの様に光を出しながら、猛スピードで突貫できる槍なんて、スタンド能力としか思えなかったからだ。 もしも銀時からソードサムライXについての話を聞いていれば、そうはならなかっただろう。 話を聞かなかったのは、聞く必要がないと判断していたから。 彼のソードサムライXは、単に紙から出した武器だと判断していたからだ。 「うああぁぁぁっ!!」 雄たけびを上げ、斗貴子はバッグから取り出したAK74を乱射する。 突撃銃の乱射となると、バズーカの様に弾を一発一発弾くというのは流石に無理。 吉良はすぐに右へと飛び、彼女が先程まで乗り込んでいた消防車の陰に隠れた。 金属音を断続的に立てながら、銃弾は地面に落ちていく。 (あいつ、銃を……それもあんなのを持っていたのか!! まずいな……槍相手だからと思っていたが、距離を開けるのは逆効果だ。 だが距離を詰めようにも、下手にこっちが姿を見せようとしたなら、その瞬間確実に撃ってくる……なら。) 敵の注意を逸らし、その隙に間合いを詰める。 それにうってつけの力が、自分にはある。 ジグマール戦では、マリア達を誤爆しかねない為に使えなかったが…… 今は自分と、そしてあの忌々しい女以外に誰もいない。 遠慮なんてする必要はない……確実に、殺すのみ。 「キラークイーン第二の爆弾……シアーハートアタック。」 発砲を止め、斗貴子は消防車を睨みつける。 吉良が銃撃を警戒して出てこないのは、最早明白である。 恐らく、こちらがこうして接近してくるのを待ち、仕掛けてくるに違いない。 (そうはいくものか……!!) 斗貴子はサンライトハートを構え、その槍先を吉良が隠れている場所へと向けた。 遠距離への攻撃方法は、何も銃に限ったことではない。 このサンライトハートでも、これぐらいの距離ならば十分に狙うことはできる。 そう……かつて、カズキがそうしたように。 「刺し貫けぇぇっ!!」 サンライトハートを突き出すと同時に、槍先が伸びた。 憎しみを乗せたエネルギーに押し出され、凶槍は消防車を貫く。 そしてその切っ先は、吉良の肩を掠め切った。 「何!?」 「そこか……!!」 (槍が……伸びた……!?) 吉良は、サンライトハートがまさか伸縮自在だとは思ってもみなかったようである。 上手く不意をつけたことに、斗貴子がほくそ笑む。 そして、そのままサンライトハートを強く握り締め……横薙ぎを仕掛けにかかった。 このまま、吉良を横一文字に両断する。 これで殺せる……そう思った、その時だった。 『―――ヲ見ロォォォォ……!!」 「えっ……?」 不意に足元付近から聞こえてきた、不気味な声。 明らかに、吉良の声ではない。 それ以前に、人間のものであるかですら怪しかった。 戦士としての勘が、その声が危険であることを斗貴子に告げる。 とっさに斗貴子は、足元に視線を下ろすと…… 『コッチヲ見ロォォォォォ……!!』 「な……何だこいつ!?」 不気味な髑髏顔をした、ラジコン程度の大きさの戦車がいた。 キラークイーン第二の爆弾、シアーハートアタック。 斗貴子がサンライトハートを伸ばしたのよりも若干早く、吉良はこれを射出していた。 サンライトハートの方に注意がいってしまっていた為に、斗貴子はその接近に気がつかなかったのだ。 (なんだか分からないが……やばい!!) 彼女はとっさにサンライトハートから片手を離し、AK74を握る。 これが吉良の攻撃なのか、それとも第三者によるものなのかは分からない。 しかし……どちらにせよ、このままではまずいのは確かである。 距離を考えれば、吉良を両断するよりも、こちらを迎撃するのが先。 シアーハートアタックを仕留めるべく、斗貴子はその引き金を引いた。 だが、その次の瞬間だった。 ズガン。 「ガハァッ!?」 シアーハートアタックから、強烈な爆炎が噴出した。 これが、第二の爆弾の能力。 熱源を探知し、自動的に迫り……そして爆発する。 シアーハートアタックは、敵を倒すまでどこまでも追尾し続ける『動く爆弾』なのだ。 その防御力の高さは半端ではなく、銃弾のダメージは皆無。 斗貴子は炎に全身を包まれ、直後に爆風の衝撃を受けて背中から消防車へと叩きつけられた。 その手のサンライトハートは、元の大きさへと戻ってしまっている。 もう片方の手にあるAK74に至っては、銃身が砕け散って使い物にならなくなっていた。 だがそれ以上に酷い有様だったのは、彼女自身だった。 純白のセーラー服は黒く焦げ付き、所々に穴が開いてしまっている。 そしてそこから覗かせている彼女の肌は、酷く焼け爛れていた。 流れ出た血は足を伝い、地面を濡らす。 『今ノ爆発ハ人間ジャネェェェェェッ!!』 「あっ……うぁっ……!!」 熱い。 体中が、熱い。 斗貴子は全身を駆け巡る火傷の痛みに、声を荒げた。 受けたダメージが、あまりにでかすぎる。 このままではまずいと感じ、斗貴子はサンライトハートを消防車のタンクに突き立てた。 タンクから勢いよく水が噴出し、彼女の全身を濡らす。 全身の痛みが引いていく……応急処置にも満たないが、それでもなにもしないよりかはマシである。 戦闘を再開すべく、斗貴子がタンクからサンライトハートを引き抜いた、その瞬間だった。 吉良はシアーハートアタックを解除し、消防車の影から飛び出した。 「うおぉぉ!!」 「っ!?」 キラークイーンが、斗貴子目掛けて何かを投げつける。 それは、地面に落ちていた小さな小石だった。 まさか投石で戦おうとするなんて、馬鹿げてる。 斗貴子は右の拳で、その小石を払おうとした。 武器で弾いては、隙が生じてしまうからだ。 だが……拳が小石に触れた、その瞬間だった。 バァン。 「っ……!?」 鈍い音が響き、火の粉が散った。 小石が爆ぜ……斗貴子の右拳が、消し飛ばされてしまった。 吉良が投げつけたのは、爆弾へと変換した小石だったのだ。 投石という陳腐な攻撃手段ならば、少なからず油断が生じる。 命中しても痛くない、大した事は無いと考えてしまうだろう。 その心理を狙い、吉良はこの攻撃を仕掛けた……結果は見ての通りである。 全身火傷に続いて、右手消失。 状況は、圧倒的に吉良の有利である。 「手を失った気分はどうだ……? マリアさんの様に、その手をズタズタにされた気分は……!!」 「……れ。」 「何?」 「黙れ……!! 手の一つや二つがどうした……!! この程度……カズキは……!!」 斗貴子は、強い憎しみを込めて吉良を睨みつけた。 手が一つなくなるなど、カズキの痛みに比べれば大した事は無い。 臓物をぶち撒けられ、四肢と首を破壊された彼に比べれば……自分の痛みなど、物の数ではない。 例えこの四肢をもがれようとも、全身の骨を砕かれようとも、カズキを生き返らせる為に戦い抜いてみせる。 降りかかった火の粉が、濡れたセーラー服に触れて音を立てて消えていく。 その音が耳に入ったと同時に、斗貴子は全身の力を振り絞り、吉良へと突っ込んでいった。 「確かに、貴様の手なんか一つや二つ消えた所で問題は無い。 だが……マリアさんは、貴様なんぞとは比べ物にならない手をしていた!! それを、貴様はあんな無残な姿にしたっ!! その罪の重さ……死んでも償いきれるものではない!!」 吉良の怒りを乗せたキラークイーンの拳が、斗貴子の顔面目掛けて繰り出された。 しかし、リーチは斗貴子の方が圧倒的に上。 拳が斗貴子の顔面をぶち抜くよりも先に、槍がキラークイーンを貫くのが先なのは明白だった。 怒りに任せ、冷静さを欠いたのだろう。 そう思い、斗貴子は吉良を嘲笑ったが……答えは否。 サンライトハートが、キラークイーンを貫こうとしたその瞬間……キラークイーンの拳が開かれた。 拳から放たれたのは、砂の飛礫だった。 目暗ましで動きを封じるつもりなのだろうが、あまりに安っぽすぎる。 この程度、気にせずに槍を突き出せばいいだけの話である。 並の者ならば、そう思うだろうが……斗貴子は、そうは思わなかった。 もしも彼女がここでそう思ったのならば、それは愚の骨頂でしかない。 つい先程、過ちを犯して手を失ったばかりなのだから。 「同じ手を、二度も喰うかぁっ!!」 斗貴子はサンライトハートを地面に突き立て、エネルギーを開放した。 槍が伸び、彼女を上空へと持ち上げる。 その直後に、砂の飛礫が一斉に弾けとんだ。 彼女の予想通り、やはり飛礫は爆弾だった。 吉良は、流石に引っかからなかったかと舌打ちする。 彼は先程、小石を一つではなく二つ拾っておいた。 万が一に備えて、念を入れて用意しておいたのだ。 その内の一つが斗貴子の腕を消し飛ばし、そしてもう一つが今放った飛礫である。 キラークイーンで爆弾に変えられるのは一つだけ、同時に二つのものを爆弾に変えることは出来ない。 しかし……爆弾に変えた一つのものが、複数になった場合は別である。 吉良はキラークイーンで小石を爆弾に変えた後、その小石を破砕したのだ。 目暗ましと誤認してくれればと思って取った行動だったが、これは先程と違って回避されるのは見えていた。 ただ単に、斗貴子が攻撃を中断してくれればそれで十分だったのだ。 そして、その為に彼女が上空へと逃れるのも……この後にどんな攻撃が来るのかも、概ね見当がついていた。 「脳漿を……ぶち撒けろぉっ!!」 斗貴子は空中で一回転し、そのまま落下の勢いに乗せてサンライトハートを振り下ろした。 しかし、それは既に読まれていた。 吉良は横へと跳んでその一撃を回避し、キラークイーンの拳を斗貴子へと向ける。 「ぶち撒けるのは、貴様の方だ!!」 キラークイーンの拳が、斗貴子の側頭部を狙う。 しかし斗貴子は、その拳を蹴り弾き軌道を反らした。 吉良へと振り向く事もせず、拳を全く見ずにである。 斗貴子がまさかこれ程とは、吉良は思ってもみなかった。 この一撃が、たまたま当たったのならばいい。 だが、もしもこれが意図的に、狙ってやったのだとしたら…… (こいつ……人間技のレベルじゃないぞ……!? いや、そもそも……これだけの重傷を負っているのに、どうしてこんなに動ける!?) 本当にこれが、人間に出来る芸当なのだろうか。 このゲームにはそれが可能な超人的な身体能力の持ち主は大勢いるが、吉良はそれを知らない。 それ故に、そう思ってしまったが……この推測は、間違いではなかった。 今の斗貴子は、常人を越えた力を持つ存在……しろがねなのだから。 尤も、彼女自身はその事実には気付いていない……己の事に、気が全く回ってなどいないのだろう。 斗貴子はそのまま、軸足を強く回し一回転。 サンライトハートで、キラークイーンへと薙ぎ払いを仕掛けた。 「ぐぅっ!?」 一閃。 サンライトハートの切っ先が、キラークイーンの胴体に真一文字の傷をつけた。 それに合わせて、吉良の胸元にも同じ傷がつき、そこから血が噴出した。 スタンドが受けたダメージは、スタンド使いにフィードバックされる。 斗貴子はその光景を見て、この事実を直感的に理解した。 (こいつを壊せば、この男も殺せる……!!) (しまった……勝ちを、急ぎすぎたか……!!) いつぞや、仗助に嵌められた時の事を思い出す。 考えてみれば、あの時も焦り過ぎたが故に手痛いダメージを受けてしまった。 頭に血が上りすぎて、思わず直情的に動いてしまった。 吉良は胸元を押さえ、その場に膝を着いてしまった。 その隙を、斗貴子は見逃さない。 ありったけの力を、ありったけの憎しみを、ありったけの殺意を。 己の持てる全てをサンライトハートに込めて、吉良へと真っ直ぐに突き出した。 「臓物を……ぶち撒けろおおぉぉぉぉ!!」 「っ!? き、キラークイーン!!」 とっさに吉良は、キラークイーンを前方へと出した。 そして、両腕を交差させて防御体制を取らせた……次の瞬間。 サンライトハートが、キラークイーンの左手に深々と突き刺さった。 その瞬間、膨大な量のエネルギーがサンライトハートからあふれ出た。 爆発的な勢いで槍は伸び……そのまま吉良を、キラークイーンごと消防車へと叩きつける。 「ゲフゥッ!!??」 後一押しで、サンライトハートは男の腕を貫き胴体に届く。 斗貴子は力を込めて、サンライトハートを捻った。 キラークイーンの左手首に、サンライトハートが深く食い込む。 鮮血が噴出し、吉良の全身を赤く染める。 「このまま、臓物を抉り出してやる……!!」 「ふざけるな……こんな所で……死ぬのは……死ぬなんか……!!」 こんな所で死んでたまるか。 必ず殺す。 マリアを殺しマリアの手を無残な姿へと変えたこの女を、確実に殺す。 そう、誓ったではないか。 吉良は歯を食いしばり、痛みを堪えながら斗貴子を睨みつけた。 その瞳に宿るは、彼女と同じ深い憎悪。 「シアーハート……アタック!!」 「何っ!?」 キラークイーンは、シアーハートアタックをもがれかけの左手から射出した。 その僅かコンマ一秒後に、その左手が完全にもがれ、地面に落ちた。 サンライトハートの切っ先は、続けて右手首に突き刺さる。 この右手さえ抜ければ、臓物まで後僅かである。 だが……シアーハートアタックが、斗貴子に向かい一直線に向かってきていいる。 恐らくこのままでは、胴体をぶち抜くよりも早く、爆撃されてしまう。 『コッチヲ見ロォォォォォォォォッ!!』 「くそぉぉぉぉっ!!」 後一歩まで追い詰めたというのに、何という様だ。 斗貴子はサンライトハートを元の長さに戻し、すぐさまシアーハートアタックとの距離を離した。 一方開放された吉良は、前のめりに地面へと倒れこんだ。 左腕から流れ出る鮮血が、その顔を赤色に染める。 (シアーハートアタックは……もう、誰にも止められない……!!) 先程は、シアーハートアタックの爆撃に巻き込まれるのを避けるため、攻撃に出る際に能力を解除した。 自分自身が傷を負ったのでは、意味が無いからだ。 だが……最早、そんなことは関係ない。 シアーハートアタックは、吉良の左腕と連動している。 その左腕がもぎ取られた今、吉良が死ぬまで永遠にシアーハートアタックは止まらない。 (これで、私も彼女に接近するのは危険になったが……関係ない……!! 一気にケリをつける……!!) 距離はギリギリ届く。 接近せず、先程の投石の様に少し間を離して攻撃すればいい。 吉良は、斗貴子に悟られないよう、気絶したフリをして彼女の様子を観察する。 投石は勿論、下手なものを投げても彼女には確実に避けられるだろう。 ならば……彼女が避けられない、避けることのできないものを使えばいい。 チャンスは一瞬……相手よりも早く動ければ、勝てる。 「うおおおおぉぉぉぉっ!!」 「っ!?」 吉良は起き上がり、全速力で目標地点へと走った。 彼女もそれに気付き、とっさに吉良の方へと足を向ける。 サンライトハートの切っ先を、吉良の頭部に向ける。 その直後……キラークイーンが、運転席から何かを取り出して投げつけてきた。 これで三度目。 斗貴子も流石に、吉良の能力―――物を爆弾に変える力に、気がついていた。 二度目はないといったのに、まさか三度目を仕掛けてくるとは。 斗貴子は、学習能力が無いのだろうかと吉良を馬鹿にしたが……直後、その表情が凍りついた。 自分目掛けて飛んできたのは、小石なんてレベルのものではない。 自分にとって、何よりも大切な……愛する者なのだから。 「か……カズキッ!?」 吉良の切り札。 それは、助手席に座らされていたカズキの死体だった。 彼の死が原因で斗貴子がゲームに乗った。 吉良はそれが分かっていたから、この行動をとったのだった。 大切な者を前にすれば、どんな者であろうと確実に動きは止まる。 例えそれが……爆弾と分かっていてもである。 そんな吉良の思惑通りに、斗貴子は動いてくれた。 迫り来るカズキを前に、硬直して身動きが取れないでいる。 そして、カズキはそのまま、斗貴子の持つサンライトハートに突っ込み……串刺しとなった。 「あっ……あああぁぁぁぁぁっ!!??」 「消し飛べ……!!」 直後。 吉良は、爆弾のスイッチを押した。 斗貴子の見ている目の前で、カズキは爆発し木っ端微塵となる。 顔面蒼白になり、斗貴子が絶叫を上げた。 それとほぼ同時に、爆炎と爆風が彼女に襲い掛かる。 強烈な勢いで、その身が空に舞い上がる。 勝った。 このダメージでは、もう助からないだろう。 そう確信し、吉良は笑みを浮かべた……が。 この直後、彼女が予想外の方向へと飛んでいってしまったのを見て、その笑みは消えた。 ドボン。 「なっ……しまった!!」 何と斗貴子は、近くにあった河川に落ちてしまったのだ。 この事態はまずい。 あれだけの傷に加えて川に落ちたのならば、まず助からない。 殺すという目的は、まず達成できるだろうが……このままでは、死体を消す事が出来ない。 すぐに彼女を引き上げ出そうと、吉良は河川へと向かうが……既に、彼女の姿はそこにはなかった。 遠くまで、流されてしまっていた。 「……なんて事だ。」 予想外の事態に、吉良は愕然とした。 もしも彼女の死体が、他の誰か―――それこそコナン達にでも見つかれば、まずい事になる。 最悪の場合、ここまで力無き一般人を演じてきたのが、全て台無しになる。 平穏が……奪われてしまう。 (消さなくてはならない……!! 私が殺したという証拠である、彼女の死体を……!!) 【F-4 西部市街地 1日目 午後】 【吉良吉影@ジョジョの奇妙な冒険】 [状態]:左手消失、右手首裂傷、胸全体に真一文字の切り傷、出血多量、疲労大。 [装備]:千切れた自分の左手 [道具]:支給品一式 [思考] 基本:普段どおり平穏に過ごす。 1:女(斗貴子)の死体を、始末しなくてはならない。 2:傷の治療はしたいが、病院は危険なので戻るに戻れない 3:マーティン・ジグマールを殺す。 4:自身を追うもの、狙うもの、探るものなど自身の『平穏な生活』の妨げになると判断した者は容赦なく『始末』する。 5:できる限り力無き一般人を演じる。 6:もし脱出できるのであればしたい。 [備考] ※『バイツァ・ダスト』拾得直後からの参戦です。 ※『バイツァ・ダスト』が使用不可能であることに気づいていません。 ※覚悟、ルイズ、ジグマール、劉鳳、斗貴子をスタンド使いと認識しています。(吉良はスタンド以外に超人的破壊力を出す方法を知りません) ※川田、ヒナギク、つかさの情報を手にいれました ※左手を失い、シアーハートアタックの解除が不可能になりました。  吉良が死ぬまで永遠に、熱源を求めて周囲を動き回っています。  ただし、制限の影響で破壊できる可能性はあります。 ※消防車の中には消防服が一着あります ※消防車の水量は(0/100)です 「……カズキ……カズキ……」 河川を流れながら、斗貴子は涙を流し続けた。 自分の見ている目の前で、彼は消滅してしまった。 どうしようもない悲しみが、そして怒りがこみ上げてくる。 絶対に許さない。 「あの男も……勇次郎も……軍服も……カズキを殺した者も……!! 皆……皆……殺してやる……殺してやる……殺してやる……!! うああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!」 全てを殺す、殺し尽くしてみせる。 斗貴子は空を仰ぎ、咆哮した。 このゲームに参加している、ありとあらゆる者達への憎しみを、殺意を込めて。 最後に、彼女は愛する者の名を呼び……そして意識を途絶えさせた。 「だから……カズ……キ……待って……いろ……」 【? 河川 1日目 午後】 【津村斗貴子@武装錬金】 [状態]:気絶 しろがね化 精神崩壊、判断力低下(本人は極めて正常だと思っている)、右手消失、全身大火傷     非常に危険な状態であり、早急に処置しなければ死ぬ可能性がある。 [装備]:核鉄(サンライト・ハート) 水のルビー@ゼロの使い魔 支給品一式×2(食料と水無し)  USSR AK74の予備マガジン×6(水に濡れて使い物になりません) 始祖の祈祷書@ゼロの使い魔(水に濡れふやけてます) キック力増強シューズ@名探偵コナン 工具一式 医療具一式 [思考・状況] 基本:最後の一人になり、優勝者の褒美としてカズキを蘇らせる。 1:気絶中 2:強者との戦闘は極力避け、弱者、自動人形を積極的に殺す 3:吉良、勇次郎、カズキを殺した者、軍服の男(暗闇大使)は最終的に必ず殺す。 ※本編終了後、武装錬金ピリオド辺りから登場 ※気を失い、河川を流れています。  F-3方面に流れるかG-5方面に流れるかは、お任せします。 ※全身に酷い火傷を負っており、右手も消失と、かなりの重傷です。  早急に処置をしなければ、命の危険があります。 ※セーラー服はボロボロに焼け焦げており、所々に穴が空いています。 ※軍服の男(暗闇大使)は参加者の一人だと勘違いしています ※斗貴子が飲んだ液体は生命の水(アクア・ウィタエ)です また斗貴子は生命の水の事は知らず、只の治療薬の一種かと思っています ※カズキの死体は暗闇大使に掘り起こされましたが、吉良に爆破され消失しました。 また暗闇大使は大首領の力を借り、ワープ能力を使いました 今後暗闇大使が介入するかは不明です ※しろがねとなったため、身体能力、治癒力が向上しています また斗貴子はまだその事に気付いていません ※核鉄の異変に気づきました |134:[[スタートライン]]|[[投下順>第101話~第150話]]|136:[[――――降臨]]| |131:[[戦闘潮流]]|[[時系列順>第3回放送までの本編SS]]|136:[[――――降臨]]| |130:[[絡み合う思惑、散る命]]|吉良吉影|141:[[サイアクだあなたは、沈黙したその目にヤラれそう]]| |130:[[絡み合う思惑、散る命]]|津村斗貴子|145:[[銀の意志]]| ----

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