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Becouse you wait me such a long times.
 君は独りぼっちじゃないから、
 だから僕と一緒に生きよう。
 君が寂しさを感じる夜は、
 僕と一緒に朝まで歌を唱おう。
 君が不安を感じるなら、
 僕と一緒に笑いあおう。

 だからその目を閉じないで。
 だから足踏みしてないで。
 微笑む勇気を捨てないで。

 君の笑顔が咲く日まで、
 いつまでも、待っているから……。

二〇〇三年 九月二七日 PM6:43[-Chiba- Narita airport]
 一人の青年が、成田空港に降り立った。長旅にもかかわらず疲れた様子はなく、彼の足取りはしっかりしている。
 彼は到着ロビーで荷物を受け取ると、大きなトランクを持って空港出口に向かうガラス戸を通り抜けた。
 すると「あ、こっちこっち!」と、声をかけた者がいた
 青年はかけられた声に振り向くと、一人の少女が彼に向かって大げさな手振りをしていた。
「やめろよ恥ずかしい」
 青年は眉間に皺を寄せてつかつかと歩み寄り、ひとしきり彼女に文句を言った。
 しかし少女は悪びれもせずに笑っている。
「いいじゃない別に、ほら荷物持つよ」
 少女は強引に青年の手荷物をもぎ取ると、ぴょんぴょん跳びはねて青年を急かした。
「ほらほら、ママが待ってるんだから、早く早く! それに次のお仕事があるって言ってたし?」
「ああ? 帰ってきた早々にまた仕事かよ! いい加減こき使いすぎだっての!」
「ママが言うには、一人前になったら人並みの待遇で使ってやる。だって」
 彼女の言葉に青年はガックリと肩を落とした。しかし少女はそんな彼を爽やかに笑うと、再度急かして先導しする。
 だが青年は暫く歩くと、また立ち止まってしまった。
 彼は何かもどかしげに少女を見ている。
「どうしたの?」
 少女が不思議そうな顔で青年の顔を覗き込むと、彼は恥ずかしそうに顔を赤らめた。
「何?」
「あぁ、なんだ、その……」
 青年は喉元で蟠っている言葉を何とか吐き出そうとしたが、彼女の視線が気になってなかなか言い出せない。
 そして青年は彼女の視線から目をそらすと、シドロモドロになりながらも、
「おかえり……」と、消え入るような言葉を掛けた。
 すると少女はにっこりと笑った。青年はその笑顔を見て何故かホッとしたようだ。
 そんな彼に、彼女は嬉しそうに二、三歩後ずさると、ちょっと戯けながら頭を下げた。
「ただいまっ!」

 ……そして、願いは奇跡を生み。
 奇跡は、絆を呼んだ……。



【次世代 了】