ロロケルム・ランガスター

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ロロケルム・ランガスター」(2013/01/18 (金) 14:01:17) の最新版変更点

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     『この世は素晴らしい。戦う価値がある。』           ――ヘミングウェイ「誰がために鐘は鳴る」 ----   ***……道理道理道理道理――君は道理の妖怪か何かか、青年。 ***道理など、〝戦場〟では当てにならん。 ……思い返してみろ。 ***君は今、私に『吹き飛ばされる』事を想定したか? ***……今の拳は、〝能力〟抜きならば屁にもならん筈だ。 ***そして恐らく、此処までの戦闘で君は……〝私の能力〟を看破しては居ない。 ***詰まり、だ。 『此処では何が起こるか判りはしない』のだ――無論、私にとっても、な。 ***道理など捨ててしまえ。 目の前に存在する“事象”から〝経験則〟で判断しろ――。 **……道理を信じぬ私は、〝今から一撃も当てられず、君に一撃を入れる〟積もりだぞ? ---- :―――&font(i,u,silver,150%){〝 Figur 〟}―――| 【黒を基調とした士官服に重ねるは、“射抜く”が如き『金獅子』の刺繍が施された紅の短外套】 【怜悧な印象を与える碧の双眸より視線を上げれば、煌くが如く髪質の良い銀髪が存在している】 【左腰には銀の拳銃、右腰には黄金の指揮棒――……青年と男性との境目、と言った年代の人物だ】 :―――&font(i,u,silver,150%){Personenbild}―――| 異世界から“飛ばされて”来た元軍人。27歳。 彼の言葉の中に、“うそつき[[バロン]]”と云う名が出た事から、彼と同世界の出身か。 数代遡って王家に連なる帝国将校の家系出身であり、彼自身も経験は浅いが将来を嘱望されていた。 ……が、『負け戦』の最中に新世界へと転移、現在に至る。 〝理想的な戦争〟に対して執着を持っており、彼は其れを《ロマン》であると表現している。 どうやら、付加的に『生き残る気概』にも其れを感じているらしい。 尚、家事関係が滅茶苦茶得意。 特にケーキ作りを筆頭として、彼の作るスイーツは絶品である。 [[ミヅハ]]達と暮らす様になった現在、性格が大分と丸くなったご様子。 彼が自身を評するには、『牙が抜けた』状態であるらしい。 右腕を謎の襲撃者に切断され、戦線離脱中。 修復手術は成功した物の、外を出歩ける状況では無い。 :―――&font(i,u,silver,150%){Fähigkeit《Atman,“Wirbelwind”》}| 【背丈は彼よりも少し高い程――――――人型の、所謂〝アートマン〟である】 【頭部の半ば程までは純白の頭髪らしき物によって覆われており、彼岸に輝くは紅の双眸】 【体表は漆黒と緋とのツートン・カラー……緋の四肢の所々には、『穴』が空いているのが見える】 以上の容姿を持つ人型アートマン、“ヴィルベルヴィント”が彼の能力である。 アートマン自身の能力としては、“渦”を作りだす事。 適用範囲としては広く、其の気になれば〝空気〟や〝力場〟、金属に纏わせる〝渦電流〟等の幅広い活用が可能。 使い方によっては、相当に『規格外』の戦闘が可能と言えるアートマンである。 |攻撃力 4|スピード 4|正確性 3|ダメージ 本体とリンク|感覚リンク 有り| :―――&font(i,u,silver,150%){Persönliche Wirkungen}―――| | 短刀 |[[ゴースト]]から譲り受けた短刀。彼が[[バロン]]との戦闘に対し使っていた物らしい| :―――&font(i,u,silver,150%){gegenwärtige Bedingung}―――| 華蔵院商会に雇われ、〝特別対策室室長〟として活動していた彼。 ある日、スラウテルン=ブラッドフォード・[[海部 史音>海部 史音withベンヌ]]と共に『天狼会事務所』の襲撃を敢行する。 チームワークの欠片も無い襲撃の後、彼は史音に対して“とある疑問”を口にする。 >……思わんか。 〝何処の役人を買収すれば〟、『政府全体』を抑えられる? > > >一部を買い取って、総てを〝掌握出来る〟訳が無い――。 >そも、『得をする』のは誰だ? ……史音君の言う様に、〝国の信用〟を奪うのが目的としても、だ。 >暴動を起こす、と云うのなら、別の手立てでも構わん筈だ。 >態々、〝D〟を使った騒ぎを起こす必要性は存在しない。 >国に対する不満など、そこ等中に山積している…………。 其の内容は『持って回った襲撃手段』に対する疑問。 恐らくは相当の〝資金〟や〝権力〟、〝知恵〟の使われているであろう其の作戦に、疑心を抱き―― > >「……………………………………〝其れ〟を渡せ。」 > > >【――其処に居たのは〝無地の面〟で顔を覆った長身の、声質からして若い男】 >【腰まで伸びた黒髪に、複雑怪奇な『魔術式』の施された黒のロングコート】 >【異常なほどに“冷めた”…………〝敵〟の前に居るにしては、『落ち着きすぎた』声色で、言葉を紡ぐ】 > > >………、…何者だ。 名を名乗れ。 > > >【ロロケルムの問い掛けに対しても、『口を開く』気配すら見せず】 >【只……、仮面の下からでも『感じる』、圧倒的な  ―――〝冷たさ〟が、二人の総身を覆う様に 】 > > > >                「 ………………〝渡せ〟。 」 > > > >【――『最後通牒』、の、様にも、受け取れる、言葉と、共に、ロロケルム、は、“左腕”、を、向けて】 >【口の中、呟く、〝能力名〟、 『ヴィル、ベルr ィン ト 』 ――  】 > > >【―――――血、血、血。 ……嗚呼、肉の切断された音がする。】 >【“速さ”に付いて行ければ、『見える』のだろう。 長身の男が、〝日本刀〟を何、処からか取り出したのを。】 >【でも、其れは確かじゃ、ない。 何故なら、『遠く』だから。 ……あァ、「軍人は飛び掛った」のだ!!】 >【でも、『斬られた』!! そう、『右腕が切断された』!! だから、血の、匂いがあはっは、うふは……嗚呼】 > >【そう言えば……〝声〟が聞こえたかも知れない、『其れを持って逃げろ』――其れって何?】 >【でも、大丈夫。 「考える必要」なんて、無い。 〝目の前の情景を感じれば〟!! 嗚呼、〝良心的〟な――】 > > > > >                「 ………………〝渡せ〟。 」 > > > > >【――……『USBメモリ』が、史音の足元に。 〝血の雨〟と共に降って来た。】 >【ロングコートの男は位置を変えていない――何、〝血を噴き出した軍人〟が足元に倒れているだけだ】 > ***――ロロケルム・ランガスターは戦線を離脱した。 :―――&font(i,u,silver,150%){Preisnachlaß}―――| おまけ。 一番上に表示してた奴を、格納して纏めています。 中の人的にコイツを喋らせるのが一番楽しいので、自己満足的な面が九割九分です。 #openclose(show=微妙に改訂した一つ目){ ***〝戦争〟には≪ロマン≫が介在する────そう思わんか? ***無論、一般的な戦争の事では無い。〝戦争〟だ。 ***“兵士”が、“戦場”で、“敵兵”を相手取り、“武器”で以て、《勝利を求める》───〝戦争〟だ ***大量破壊兵器?戦闘機?アレは却下だ。民衆を巻き込むと『悲劇』が生まれてしまうではないか。 ***悲劇は邪魔にならぬよう、飽くまでも隠し味……メインは英雄譚でなければならん。 ***君たちも多かれ少なかれ、戦争小説は読んだ事が有るだろう。アレが面白いのは偏に、《マイナス》を削除しているからだ。 ***《マイナス》だらけの戦争小説など読めた物では有るまい。《プラス》を凝縮したからこその“物語”。 **〝覚悟〟と〝気概〟を持つ者達の衝突───私は、そんな&font(red){〝戦争〟}をしたいのだ。 } #openclose(show=二つ目){ ***……さぁ、貴様の「気概」を見せろ………――――『矜持』を見せろ。 ***其れこそが〝戦争の終着点〟……《ロマン》へと続く「光明」だ―――。 ***『名』? 『首』? そんな物に拘泥するな……―――肝心要は「気概」だ、覚えておけシリウス君。 ***私、ロロケルム・ランガスターは〝持っている〟と自負している……貴様は如何なんだ? ***薄汚い『殺し屋』なのか? 其れとも逃げ惑う『野兎』でしか無いのか? *其れとも―――…… &font(red){〝 戦 争 〟 す る 覚 悟 を 決 め た ≪ 兵 士 ≫ な の か ?} } #openclose(show=三つ目){ ***────市街戦は、不愉快だ。 ***〝戦争〟とはそもそも、共同体員に利益を齎す為の物なのだ。 ***攻める側は、共同体に新規に加入する物体を物理的に破壊しようとしている。 ***守る側は、野戦でも仕掛ければいいものを──守るべき物を危機に曝しながら戦っているのだ。 ***────民衆まで巻き込んだ日には、とても不愉快だ。 ***婦人の金切り声、幼児の泣き声、大の男の命乞い。 ***私はそれらを聴いた瞬間、耳の奥の蝸牛を押し潰したい衝動に駆られる。 ***不愉快だから聴きたくないのか、聴きたくないから不愉快なのかは知らん。 **そして────────世界には、≪ロマン≫の無い戦争が圧倒的に多い。 } :―――&font(i,u,silver,150%){Memory}―――| [[史音>海部 史音withベンヌ]]の手へと渡った、USBメモリ。 内容を以下に記します。 【――USBメモリの中身を見れば、『三つ』のテキストファイルが入っているのが判る】 【タイトルは其々、〝log〟・〝華蔵院商会資料〟・〝私的考察〟】 #openclose(show=〝log〟){ 【延々と綴られているのは、“メール”のログである】 【内容を纏めるならば――】 【・天狼会の販売する〝D〟の卸元は〝ナルカート=リッネ〟と云う人物】 【 但し、ナルカートが私的に卸していたのでは無く、機関の≪No.63≫、『百家羅山』が一旦買い上げて天狼会へ流していた模様】 【・販売を最初に持ちかけたのは≪No.63≫側だが、当初は天狼会側に拒絶されている】 【・数ヶ月の後、天狼会に『新会長』が誕生。 この頃から〝取引〟は開始されていた】 【以上であるが、文面上に数人の天狼会員の実名が表記されている】 【情報面から見ての証拠性は十分であると考えられる】 } #openclose(show=〝華蔵院商会資料〟){ 2011/3/1. 秘書室長、〝スラウテルン=ブラッドフォード〟が記す。 〝百家羅山〟麾下部隊、『ピエロ・リュネール』による水の国侵攻作戦を阻止する為、我々は独自の調査を進めて来た。 ……だが、不本意ながら最早“戦争”は不可避で有ると此処に結論付ける。 拠って我々は現在より〝被害の最小限化〟を目指す為の行動へと移る。 ――行動指針を明確にする為、此処までの『行動概要』を再び纏める。 信頼度の高い情報筋より『ピエロ・リュネール』の活動再開が報告されたのは2010年下半期。 予てより設置していた〝特別対策室〟の機能復旧を重役会議に於いて決定した後、 室長として〝ロロケルム・ランガスター〟を雇用。 副室長として〝森島 京〟を再雇用。 彼ら二名に人員を預け、『ピエロ・リュネール』の壊滅を目的として行動を開始させる。 現在に至るまで有力情報の入手には成功したものの、壊滅には至らず。 〝ルビーシャ侵攻戦〟に於いて捕虜となった機関員へ尋問を開始するも、口を割る気配は無い。 彼から情報を獲得する事は不可能と判断し、人員を他方へ廻す。 現段階で数通りの作戦パターンを構想しているが、絶大的効果を持つものは皆無。 我々に実行可能である手立ては、敵の侵攻ルートを予想・対処法の模索のみである。 各人員、来るべき日に備え一層の研鑽を期待したい。 } #openclose(show=〝私的考察〟){ 2011/3/15 本文は私、〝ロロケルム・ランガスター〟による『私的考察』である。 予想に予想を重ねる考察と成る為、確実性は皆無であろう。 ……然し、私の〝勘〟が真実と告げている、と云う事のみを此処に書き記す。 先ず――〝天狼会と機関は繋がっている〟。 水の国の路地裏に於いて『死体から記憶を読み取る』能力者と遭遇した。 機関員の死体から記憶を読み取った彼女に尋ねた所、『天狼会』の語句が死者の念頭に置かれていた様である。 二つ目――〝ルビーシャ侵攻には裏が存在する〟。 彼の都市を制圧した機関であるが、首脳部は『ピエロ・リュネール』の人員である。 彼等の主目的が水の国制圧である以上、逆説的に因果関係は成立すると見る。 ――以上、二つの『推測』に、『推測』を重ねた私の考えを記す。 水の国を騒がせている〝D〟……此れを卸しているのは、機関である可能性が高い。 穿った考え方をするならば、『天狼会は機関に牛耳られている』可能性も考えられる。 あの様な“品位”の欠片も無い販売方法には違和感を禁じ得ない為だ。 国民の不満の声にも関わらず、政府が取締りを行う気配すら無い事も可笑しな話だ。 まるで「意図的に国民の神経を逆撫で」している様にしか見えない。 ならば、機関の目的は何なのか。 面白い事に……着想を得たのは、〝ルビーシャ侵攻〟からである。 何故、態々警備兵の多い『式典開催日』に機関は侵攻したのか? 国賓を拘束する為だけなら、開催前――移動中にでも攫ってしまえば其れで良い。 ……恐らく、彼の侵攻戦は“テストケース”……〝都市奇襲〟のデータ集めであったのだろう。 詰まり――〝Dに対する国民の不満〟を利用した〝奇襲戦〟。 ……『デモ隊に偽装した軍隊』を水の区に中心部へ送り込む事こそ彼等の狙いである、と私は結論付けた。 ――……〝臭いところ〟は幾つか感じるが、現段階では此処までで十分であろう。 }
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