《Cheshire cat looks at a Nightmare.》

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はじめは、どんな時でも、六歳。 私が一番、幸せだった頃。 パパとママ、たくさんの仲のいい友達。 それらに囲まれて、幸せに過ごしている。 けれども、“その時”は突然訪れる。 私の体に風穴が開いて パパもママも、友達も皆いなくなる。 気付くと私は、十三歳になっている。 その一年前、機関に投降したのだ。 どれくらいやれば何がどうなるのか、毎日毎日実験動物を対象に超音波を発生させる事ばかりやらされて。 舐め回すような視線達に晒されて。 そうして ある夜に 私は何人もの機関の大人達に、こわされた 激しい痛みと苦しさで、死ぬかと思った。 いっその事、死んでしまいたいと、何度も思った。 長い長い長い長い長い長い長い長い時間の後に解放されて 私は ハジメテヒトガタノケモノヲコロシタ。 「……No.38。」 No.47の声に、私ははっと目を覚ました。 「ごめんなさい、うたた寝をしていたみたい…」 「…そうか。」 顔の右に装着している仮面を、着け直した。 水統王の神殿に動きが出た、と、計器を見ていたNo.20が報告し、私達は神殿へ向かった。 其処にいたのは…………

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