※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

ただいま留学中!イギリス編


■2000年度奨学生(マルチ3年)高田 一樹
留学先:エディンバラ大学大学院
専攻:比較文学


a 留学準備

出発前に僕が一番、頭を痛めたのは指定先研究機関の変更でした。当初RIから指定されたのは第4希望の大学でした。そのときは、この変更がそれほど大変なことだとは思っていなかったのですが、日を追うごとにその困難さを身をもって知るようになっていきました。その間に僕の取った方法は、コーディネーターの方にメールを送る、合格を出してくれた大学の指導教授、学部長の先生にRIへメールを送ってもらう、スポンサーRCにRIへ手紙を書いてもらうといったものです。コーディネーターの方には合計で何通送ったか、わからないくらいたくさんのメールを送りました。また、これは学友の方からアドバイスしていただいたことですが、コーディネーターの方も無条件で変更はしづらいので、「変更してもらえたら、変更前の指定地区でも積極的に活動を行います」といった提案を自分からすることも大切だと思います。また、RIの奨学生の配分はあくまで地区ごとなので、変更を願い出る際には注意が必要です。大学は別でも地区の区分では指定されている学校と同じ地区に入っていた、ということがあるからです。これはロータリーのHPで都市名から調べられます。結局、僕の場合、指定された大学から指導できる教授がいないという返事が届き、さらに変更希望地区で空きができたということで、変更が認められました。最終的に決まったのは5月でした。

実務的な事柄としては、学生の方ならクレジット・カードの取得、国際免許証の取得、海外でも利用できる銀行口座の開設、確定申告の仮申請、すでにお勤めの方ならそれに加えて、住民票を抜くこと、健保、国保の停止または脱退、国民年金支払いの免除手続きなどがあると思います。

また荷物の送り方ですが、僕の場合はすべてSAL便で送りました。家族四人で合計17箱、値段にして25万円くらいになりましたが、単身の場合はもっと少なくてすむと思います。書籍を送るときは特別の値段設定があるのですが、1箱で5キロまでしか入れられません。たくさんの本を送るにはかえって割高になってしまうので利用しませんでした。なお、荷物を送る際には、かならず転送先を書くようにしましょう。(ホスト・カウンセラーの方のところなど)僕が送った荷物は僕たちの到着よりも、かなり早く着いてしまい、ホスト・カウンセラーの方のお宅に留め置かれていました。もし、転送先を書いていなかったら、日本に送り返されて、もう一度送ってもらわなければなりません。そうなったら返送、再送分もあわせて、時間もお金も3倍になってしまうところでした。

入国審査に際してもみなさんは観光ではなく入国するので、係官も観光目的の人に対するのとは違った厳しい態度で接すると思われます。どの国も麻薬と不法就労には目を光らせていますので、きちんとした服装で学業のために来た、ということを堂々と話したらいいと思います。またRCの発行する財政証明書もお忘れなく。僕の場合も入国審査のとき、この証明書のおかげで話がスムーズに運びました。

パソコンに関しても各メーカーによって海外のサポート体制が違うので、問い合わせてみる必要があります。また内蔵モジュラーがイギリスの電話に対応していない場合はPCカード型モデムを購入すれば大丈夫です。なお、ご存知のようにイギリスの電圧は240Vです。100Vまでしか対応していないパソコンやプリンターをソケットにつなぐと、マシン側のスイッチを入れていなくても通電して、一瞬で壊れてしまいますので、充分に注意してください。


b 語学研修

入学手続きに先立って、IELTS7.0以下の人を対象に語学試験が実施されました。僕はIELTS6.5でしたので受験しましたが、語義やライティングはともかく、ディクテーションが難しかったです。この試験で一定の点数に達していない人には語学研修を受講する義務が課せられますが、それはクリアできたので、特に語学研修は求められませんでした。


c 学業面

Ph.Dでは自分で勉強を進めていくことが基本になっています。指導教授には最初に、全体的な自分の研究のラフスケッチと、それに伴う参考文献の一覧を提出しました。それ以外は出なければいけないコースも提出しなければいけないエッセイもありません。逆に自分のペースで勉強できる半面、自分の責任も重く、見込みがないと判断されて帰国を勧告される例もあるそうです。はっきりした問題意識としっかりした計画性が求められる、ということだと思います。


d 生活面

こちらでの生活に関してはRCのサポートが本当に大きいです。僕の場合、ホスト・クラブのロータリアンの方が経営している不動産屋さんで家を探し、ロータリアンの方が支店長をしている銀行で口座を開きました。またホスト・カウンセラーの方は本当に親身になって助けてくださっています。電気、ガス、電話のことから税金、子供の小学校のことまでいつもいろいろなことを相談させてもらっています。一緒にサッカーをテレビ観戦したり、車がなくて不便だろうから、と買い物にも連れて行ってくださったり、僕の子供たちのためのハロウィーン・パーティーをひらいてくださったりもしました。みなさんはまだホスト・カウンセラーの方といってもぴんとこないと思いますが、困ったときには遠慮なくアドバイスをもらうようにしたらいいと思います。


e ロータリー関係の活動

現在までのところ、地区のウェルカム・パーティーや地区大会に出席し、挨拶のスピーチを行ったのを始め、国立図書館の記念式典でスピーチを行いました。またホスト・クラブでもスピーチをしましたが、そのときはこいのぼりや千羽鶴、だるまや日本人形、地図などの小道具を使いました。これらは日本人補習校や日本総領事館から借りたものです。単に言葉で話すだけよりも興味を持って聞いてもらえたのではないかと思います。


f その他

日本では経験できなかったような、さまざまな文化的背景を持った人たちとの出会い。あたりまえのことですが、やはりこれが留学のすばらしさだと思います。僕自身、語学力の不安はいつも感じていますが、母国語ではないのだから気にしても仕方がない、と割り切って考えています。せっかくの機会ですから積極的にどんどん前に出て行ったらいいのではないか、と思います。むしろ言葉がわからない分、気楽な場面もたくさんあります。

みなさんの現在の立場に置き換えて言えば、RCの学友の方をはじめとするいろいろな方に積極的に相談する、ということになると思います。僕も本当にたくさんのことを相談し、たくさんのアドバイスをいただきました。そうすることによって自分の狭い視野がひらけ、思いもよらなかった解決法が見つかったことも多々ありました。みなさんも、そのように自分が受けたアドバイスを、今度は次の奨学生の方に返していく機会がやがて訪れると思います。そのときRC学友会を通したすばらしいつながりが生まれてくるに違いありません。つまり自分がサポートをもらうことは、自分に続く人たちをサポートすることにもなっていくのだと思います。

留学というそれぞれの人生にとって大きな出来事の中で、RC奨学生ならではの、他では得がたい人と人とのつながりを大切にしていっしょにがんばっていきましょう。

>トップへ



World flag images courtesy of 4 International Flags