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ただいま留学中!スペイン編


■2003年度奨学生(1学年度) 折井 善果
留学先:サラマンカ大学
専攻:国際理解に関する文献学


a 留学準備

奨学生試験の結果をいただいてからすぐに大学に手続きの日程を問い合わせました。

サラマンカ大学博士課程の入学手続きは、入学年度の6月に始まり、夏休みを挟んで9月に受け入れが最終的に決定するので、出発直前がとても慌しく、苦労しました。スペインでは、日本の大学で受けた学位名というのが審査の重要な対象になるようで、例えば文学部の大学院に行きたい場合、日本の大学で「文学」の学位を持っていれば問題ないのですが、そうでない場合、どこかで相応のレベルの文学の勉強をしたという証明書を一緒に提出しなければならない、などの規定がありました。つまりスペインでは、学部ごとの区別がはっきりしていて、日本のような学際的な名称の学部名がなかなか評価・理解されないことがありました。


b 語学研修

指定された学校は、先生がとても良く、少人数で、まさに「痒いところに手が届く」ような授業でした。またロータリー奨学生が一同に集まっていたので、スペイン各地に友達を作ることもでき、今でもお互いの町を訪問しあっています。ただ、学校から指定されたホームステイに関しては、食事に問題があるという仲間が大勢いました。


c 学業面

ラテンアメリカからの留学生が多く、はじめはネイティブと議論をするのはなかなか難しいものがありました。しかし留学生が多いせいか、授業の内容自体は思ったよりも複雑なものではないという印象を受けています。博士課程の授業はコマ数が少ないので、授業のプログラムをよく読み、他学科のおもしろそうな授業に聴講生として参加しています。多くの先生は聴講をとても歓迎してくださいます。


d 生活面

遅い昼食・夕食、週末の夜更かしなど、スペインの独特な時間感覚に適応するのには苦労しました。アパートを共同でシェアする学生が一番多いですが、自炊が苦手な人は学生寮やホーム・ステイをおすすめします。日本に比べると野菜を食べるという習慣がなく、気をつけないと栄養が偏りがちになります。アパートのシェアについては、見ず知らずの人と共同で生活するというのははじめは多少気が引けますが、良いことも悪いことも含め、色々学ぶことが多くあります。もし隣人と問題があったとしても、我慢する、というのが一番理解されません。はっきり言うか、それでもだめなら出て行くか。サラマンカは学生の街ですから、再びアパートを探すのに全く苦労はありません。

またユーロ導入後の物価の上昇は社会問題にさえなっています。私が住んでいるのは地方都市なので、マドリッドなどに比べるとアパートの家賃などは6−7割程度で済んでいますが、書籍の値段が生活水準に比べるととても高く、多くの学生はコピーで済ませています。財団からいただいている奨学金で、日常生活は十分にまかなうことができます。


e ロータリー関係の活動

宵っ張りの国だけに、会合は夜9時半からはじまります。ほとんどのロータリアンの方がご夫婦でいらしているのが印象的でした。参加した会合では、スペインにおける少年犯罪、ドメスティック・バイオレンスの問題に取り組んでおられるカトリックの司祭の方のお話を拝聴しました。スーパーバイザーの方は、いつも私の生活や学業のことを気にして下さっていて、感謝しています。


f その他

履修登録や学生証の取得などの手続きには、ここスペインでは大変な時間がかかります。また一人に聞いただけでは間違った情報を教えられることがありますので、大切なことは二人以上の人に聞いて本当かどうかを確かめることが必要です。一人の情報を鵜呑みにして、授業に登録できなかったり、レポートの提出期限を間違ったりすることがありませんように。良くも悪くも、スペインでは「いい加減さ」に慣れることが実に大切だと実感しています。

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