〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
・Eine Schwalbe macht noch keinen Sommer!
・Lust und Liebe zu einem Ding macht alle Mühe und Arbeit gering.
・Ohne Fleiß kein Preis. →・・・?
・Rom ist auch nicht an einem Tag erbaut worden.
・Vier Augen sehen mehr als zwei.
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
Ⅰ、容姿
【髪型は艶やかなスカイブルーの髪をリボンで括ったサイドテール、身長165cm程の少女だ】
【双眸と同色の黒を基調としたブレザー制服をきっちりと着込んでいるが、スカートは短め】
【黒色のニーソックスから少し視線を上に向けると左腰には軍刀、紅い鞘には幾何学模様が掘り込まれている】
【また、制服の襟元に目を遣れば―――“魔術教会”の紋章を模したバッジが付けられていると判るだろうか】
Ⅱ、人物
18歳。
魔術協会に在籍し、現在は寮住まいである。
一人称は『私』、二人称は『キミ』。
基本的には振る舞い・口調共にクールっぽいが、結構なドジでもある。
恐らく、何も無い所でこけてから、何も無かったかのように立ち去るタイプ。
実家は〝華蔵院商会〟と云う中規模のコンツェルンである。
社長は彼女の兄である〝華蔵院 茶屋〟。 彼は現在、28歳。
一時期此処に勤めていた
森島 京は、数少ない友人的な存在である。
後述する事情により、魔術教会内で『友人』と呼べる存在は居なかった。
また、「昔から同年代の知り合いが少なかった」との発言から、それ以前も余り友人が居なかった模様。
最近になってようやく、
無道 武美と云う友人が出来た。
兄からの命令で、『ピエロ・リュネール』が水の国への使用を目論んでいる〝広域魔術〟の解明作業を行っている。
その為に「班」には属さず、〝水の国市街地の地図〟と〝魔法陣〟の安置された研究室に籠もる毎日。
Ⅲ、戦闘方法
華蔵院家の剣術〝華蔵院一刀流〟と、得意とする風魔術で戦闘を行う。
『風に乗る』事で高速移動を実現する為、兎に角機動性が高いが、その分破壊力には劣る。
居合いの構えを予備動作とする事で、鞘に刻まれた〝術式〟を発動。
抜刀すると同時に空気を〝斬り飛ばす〟。
イメージとしては、『飛ぶ斬撃』と言うよりも『飛ぶ打撃』と言った方が近いか。
神速の〝突き〟を二回続けて放つ技。
此れは単純な鍛錬の賜物であり、彼女が最も自信を持つ技でもある。
〝空気を刺す〟事での、空中浮遊。
が、性質上『術式を解除すると落下する』為にピョンピョン飛び回ったりは出来ない。
術式発如何と共に足を運び、同時に抜刀術を放つ事で円状に刀を運ぶ。
上方へ魔力を纏った空気の塊を飛ばし、打撃を当てる技。
Ⅳ、近況
ブレイザーシティ解放戦終結によって、〝家電〟の作成に終われる日々も終了。
だが、それでも彼女には「やらなければいけない事」が有った。
忙しさに息切れる中のある日、魔術協会の図書館で
無道 武美に遭遇。
昨日が誕生日であった、と云う彼女を研究室に招き、
某軍人作のケーキをご馳走しようとする。
「知り合いの誕生日を祝える」と云う事に浮かれていたのか、〝地図〟の存在を完全に忘却。
武美にそれを見られた事で動揺し、彼女に事情を問い質され──自分の知る限りの事情を全て、「友人」に伝えた。
結果として、彼女に解明作業の手助けをして貰う事となる。
Ⅴ、その他
【――……室内の第一印象を言うならば、〝地図〟。 此れに尽きる。】
【内装や置いてある物自体は、ごくごく〝一般的〟な研究室だ】
【だが、その『壁の一面』……地名からして〝水の国都市部〟の物であろう地図が、丸々占拠している】
【更に異様なのは、地図上に上質紙に印刷された『魔法陣』がランダムに配列されている事】
【恐らく数にして数十は越えているだろうか――セロハンテープで留めた、簡素な貼り方では有るが】
【ちなみに――この『魔法陣』……一見しただけでは〝何を示しているか〟さえ判らないほどに複雑怪奇】
【そして部屋の中央には、何故か〝炬燵〟が部屋の主であるかのように安置されている】
【丁寧な字で全ての面の右上に書かれている日付は、『三年前』の物だ】
【相当な偏執狂が作成したのだろうか、文字のサイズは「狂気的」なまでに均一】
【正確性が要求される魔術のレポートでも、此処までの物は早々無いだろう】
【〝魔法陣〟に至っては――『芸術』と表現しても過言では無いかも知れない】
【円状、三角形、英数字、Z軸の方面まで範疇に入れて立体……其れ等は、個々の『ファクター』でしかない】
【更に気の遠くなる様な数の其れ等を組み合わせて、一つの〝魔法陣〟として定義している】
【フィスカの言っていた通り、〝狂気の天才〟の作品――そう、紙自体が訴えて来るような印象】
【だが――決して、〝解読不可能〟な物ではない】
【『ファクター』は魔術協会でも扱われている物が大部分であるからだ】
【悪魔的に「複雑」で「意地悪」な構成になっているだけ……尤も、其処が問題なのだろうが】
『水の国市街地に対する広域魔法陣』に関する研究書 ―――華蔵院 フィスカ
1、術式概要
本術式は、『複数の小魔法陣』で構成される『大魔法陣』である。
個々の術式を特定の地点に配置する事で、効果を増大。
或る地点に於いて〝鍵〟と成る魔法陣を発動させると同時に、効果が発揮される。
使用される魔法陣は〝300〟強。
パーツこそ“魔術協会図書館”に於いて確認できる物ばかりであるが、
其の「構成方法」は多岐に及び、製作者の技量が想像される。
平易な表現を使用するならば、「解けない事も無いが、難易度は非常に高い」。
2、術式詳細
進捗状況が『約半数』となった現在、判明しているのは〝二つ〟
先ず一つ目は、〝術式効果〟。
発動の暁には範囲内――詰まり、水の国市街地――に存在する『生命体』のエネルギーを吸収。
収束した其れを集結させ、其れで以って〝鍵〟となる魔法陣を作動させる模様。
影響下の生命体には『衰弱』、或いは『死亡』が予想される。
二つ目は、〝製作者名〟。
暗号化されて記されていたのは『信楽 九十九』と云う名である。
形式は違えど、ほぼ全ての頁に記されている事から、製作者であることは確定事項か。
過去には魔術協会の教員であったらしいが、三年前に〝死亡〟している。
3、想定され得る術者
術式の使用者は〝カノッサ機関〟、≪No.63≫の『百家 羅山』。
確定情報ではないが、情報源が確かである為に断定する。
百家主導の〝ルビーシャ占領〟は、術式発動の布石である可能性が高い。
4、対抗策
現時点では、『魔法陣の解読』による配置位置の割り出しのみ。
“対抗術式”の構成には、非常な困難が予想される。
――何か『方法』を思いついた際には、〝魔術協会321研究室〟まで連絡して頂きたい。
上記の内容の掲載された『研究書類』を所有しているのは、
現段階では
無道武美・
南雲利織の二名、及び同じ中身の一部キャラのみである。
最終更新:2011年02月27日 20:21