The thought that does not change


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生まれながらに在るこの力は神様が退屈しないために僕にくれたものだと思っていた
周りの人とは違う特別な力、それはとても便利なもので僕の生活にとってはとても大切なものになっていた
もちろん便利なものとは裏腹にそれが人を傷つける力だとも解っていた
解っていた上でその力を使っていた

そしてあの日
僕はその能力で初めて人を殺した
身体に流れる血が殺せ殺せと自分を蝕んでいくあの感覚は今でも覚えている
世界の見方が変わってしまった
見る人すべてが殺しの対象

自分を抑えることが精一杯で心身共にボロボロになり何度も死のうと思った
しかし死に向かえば向かうほどそれは身体は狂気の力を宿そうとする

そのたびに人を殺し、そして…その内死ぬこともやめた
ただただ人と会うことを避け身体を蝕む力に抗うも抑えきれず人を殺す日々
心は狂気に吸い取られ感情は枯渇していった

一体何ヶ月もの間人の死を見ただろう?
その人たちの肉親や恋人は今どう思っているだろう?
たぶん僕が憎くてしょうがないと思う

きっとあの人に会わなければ今も人を殺していただろう
きっともっとたくさんの人たちを悲しませていただろう
そんな生活にピリオドを打ってくれたあの人に僕は感謝する

「そう…仙道さん……あなたに会わなければ僕は今も人を殺していたでしょう……」
「あなたが死んでから何年経ちますか…?」
「いや、あなたを殺してしまってから何年経ちますか?」

「あなたはたくさんの人の為にその力を使ってきた」
「僕もあなたに救われたその一人です」
「そしてその力は今僕の中にあります……」
「今度は僕の番です…」
「僕があなたの力で同じ境遇に立っている人たちを救ってみせます」
「それまで……それまで僕を許してください…」
「そうしたら僕も────────────」

『お────い、リーダー!』
『そろそろ行くぜ―――!!!』

「ああ───!分かったよ───―!!」

もしかしたら神様なんてどこにもいなかったかもしれない
それでも過去を認め、関わってきた数々の人の為にこれからも人を救う義務がある
そして今いる仲間を守りそして……僕─────俺は……

「機関をぶっ潰す!!!」


【それはとある墓前での誓いであった】