カノン=ラン=パトリオット

……分からない、この世界はきっと、私達には厳しい世界だから

きっと、明日には、私の姿なんて、夢幻のように消えてしまうかもしれないの

だから、覚えておいて欲しいな、私が、此処に居たって事を

心の隅でも、頭の片隅でも、記憶の奥隅でも……どこかが私を覚えていてくれたら

それは多分、貴女の中に、私が居るって証拠なの、貴女が覚えている限り


私は貴女の中に居るよ、ずーっと、ね    Canon ορχις Patriot



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〝カノン=ラン=パトリオット〟

カノン(canon)は約束の地という意味のドイツ語であり、白銀色の蘭は純粋な愛の意味を持つ
パトリオットは、元々はラテン語のpatria(祖国)を意味し、現在では愛国者の意味を持っている。

彼女にとっての約束の地が祖国なのか、はたまた、彼女が愛している国がどこかにあるのか
判断する材料は乏しく、未だソレは、明らかにはなっていない。


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彼女は二つの姿を持っており、普段はよく普通の女性の姿をしている。
その姿の際は

白銀の長髪をポニーテールのように黒いリボンで結び、メイドカチューシャを付け
スレンダーな身体を、強調するように胸下で大きくエプロンドレスの結び目を目立たせる
黒と白のロングスカートメイド服を纏った、巨乳の少女
黒いメイドブーツと、白い手袋、そして真紅の瞳が、妙に高貴な印象を与えるだろうか

と形容されるように、メイド服というコスプレのような格好をしている。
仕種等も、メイドと形容されるのが相応しいように落ち着いて、良く気を配る。

ちなみに、スカートの下には薄い黒のソックスを履いておりその脚の細さをクッキリと強調する。

そしてもう一方の姿は

紅いキャスケット帽に、白銀の長髪を腰の辺りまで伸ばし、横髪の中からもふもふっとした狐耳がぴょこん
赤色の大きめのマントをマフラーのように纏い、翠のビキニの上に白のパレオを纏った露出度の高い格好
翠のロンググローブと、ニーソックスが白い肌に映える、巨乳の真紅の瞳の少女

と形容される。やはり、一番目につくのは、本来、人の耳がある位置に生える、狐耳であろうか。
それはまさしく、彼女が人で無いということの明らかな証明であり
彼女の感情と共に良く揺れたりしょぼん、としたりする。

また、いずれの姿にも、真紅の瞳と白銀の長髪は変化しない。
彼女の髪の毛は、絹糸のようにきめ細かく肌に溶けて絡みつくと形容されるほどに、素晴らしいものであり
香りは彼女の名にも示されるような華やかな蘭の芳香が混ざっている。

彼女自身、この髪の毛に自信を持っているのか、触れられると嬉しそうな表情をする。

豊満な胸と、きゅっとしまったくびれ、やや小ぶりなお尻、と中々に肉感的な身体をしている。
メイド服着用時は限りなく露出を隠している割には、獣時には結構露出が激しい。


★。、:*:。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜★。、:*:〝Character / Χαρακτήρας〟*:・'゜☆。.:*:・'゜★。、:*:。.:*:・'゜゜


どうやら、メイドの姿と獣の姿で言動に違いが現れている。
彼女にその理由を尋ねると、メイドの姿とそれ以外とで、彼女の持つ役割が変化するから、と述べている。

大まかに双方の違いを纏めると、メイドの際は丁寧な言葉遣いで、相手に敬意を払う行動が多い
しっかり者の性格で、冷静に周囲の様子を眺め、キッパリとした判断を下すことができる性格である。

しかしながら、常に安定しているわけではなく、時折、頬を涙が伝ったりしたりと彼女の幼さが窺える。
また、時々きわどい発言を為すものの、彼女自身はあまり、その言葉に羞恥は感じてない様子
……確信犯か、はたまた、天然か――――……ここら辺、とある奴に通じる気がしないでもない。

獣の姿の時は、恐らくは彼女の本来の性格か、面倒見の良いお姉さんのような性格である。
元々、何かを引っ張るのが得意なのか、紡ぐ言葉は親しげで、人懐っこい言葉が多い。
ただし、彼女の中に何かしらのルールがあるようで、悪人に対しては、毅然とした態度で挑む。

――――いずれの性格にしても、いまだ幼い少女、であることは明確であり
時折、どちらであっても、その片鱗を見せることが多く、周囲の空気に対し一線を隔したりする。

また、本を読むのが苦手、と称するように万能そうに見えても、結構欠点がある様子。

会話の中で自身を〝従者〟と形容することが多い、何かしらの癖であろうか。


★。、:*:。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜★。、:*:〝Information / Πληροφορίες〟*:・'゜☆。.:*:・'゜★。、:*:。.:*:・'゜゜


前述した通り、獣と人の双方の姿を持つ。また、獣の姿といっても本来の獣でなく、耳が獣のソレになっている程度。
獣と人のハーフ、というよりかは獣人と人とのハーフ、といった程度か。
原罪との戦闘の際に

――――……それに、それに――――私は〝ニンゲン〟だ
だから安心しろ、この首を断てば、この胸を抉れば、容易に命を枯らす事ができる

と語ったように、彼女は強く、自身が〝人間〟であることを強調している。
それは原罪との戦闘中に言葉がつい漏れてしまうほどに、彼女の心に強く絡み付いているのだろう。
その原因は、子墨との会話の中に

――――……この姿のせいで、色々と酷い目にもあった、から……

とも現れているように、今までのトラウマに起因しているのであろうか、
更に、彼女自身その会話中に何度も述べたように、誰かを失うことに酷く恐怖を覚えている。
彼女の性格は、その名前にもあるように〝純粋な愛〟を強く感じる性格のであろう

それもまた、彼女の姿に関係しているのだろうか。

ヘイロン及びルイスとの交流の際には、わざわざ森の泉で、水浴びをしている姿が確認されている。
またその時は獣の姿であり、彼女の言葉から、あまり人の多い場所で、獣の姿にはならないようだ
あと、気持ち良さそうに水浴びした後に、大きく伸びをしたり、とどこか野生らしさも感じなくは無い。

また、人の姿で〝カノッサ機関〟に所属していることが、ヴァーデッドととの会話の中で明かされた。
どうやら通常のナンバーズと違い、原罪との会話の際に述べた〝Knights of Cydonia〟という特殊部隊の所属のようだ。

〝Knights of Cydonia〟……直訳すれば〝Cydonia〟の騎士であり、彼女自身も刀を扱う戦闘を重点的に行うこともあり
彼女の今に、深く関係しているようであろうか…………
また、新世界に〝Cydonia〟という小さな都市国家があったことは確認されている。

尤も、通常のナンバーズと別段変わった行動は行っていないようで、要人の暗殺や〝宝玉〟の回収と共に
通常のメイドが行うような行動も、そこで行っている、ということが彼との会話で窺えた。
また、その際、任務であろう要人の暗殺を結局は行わない、など、行動に謎が多い。

幾人との会話の中で、覚えていて欲しい、と繰り返し発言することが多く〝思い出〟という言葉に、強い感情を抱いているようだ

ドラサツキとの交流の中では世話好きな様子を垣間見せる。
悪いことは悪い、と言い、受け入れられたなら、優しい言葉で慰める、それはまさしく、完璧な〝従者〟と呼ぶに相応しいレベルで
あと感じ易い、という事実が、この交流の中でバレた。

リライズに助けられた時は、本来ならもう少し抵抗できた筈であるにも関わらず
男たちの手で押し倒される、といったように力不足な面が目立った。
これは、当時、月が雲に隠れて見えなかったことに起因しているのだろうか。

ブルーローズ達との交流では、半裸を男性に見られたのだが、そこまで取り乱しはしなかった。
以前のヘイロン達とは、大きな差がある、言葉からも、半裸を見られたことは沢山ある、と語ってたりする。
また、あまり知識が豊富でない、ということも事実の一つに付け加えられる。

黒笠 断罪との交流及び戦闘では、他者の死体
それも子供の死体に対して強い反応を見せた。それも、同じ組織であるにも関わらず、切りかかるぐらいに
けれども、断罪の事情を聞くと、彼女もまた、彼と同じ立場に立って、彼の身を案じた。
他者に想像で評価される苦痛、それを彼女は知っていた。

ラグナロクとの会話中では、彼の瞳に、というよりかは雰囲気に、ボーっと呆けることが多かった。
冷静沈着な性格の彼女にしては珍しく、理由を聞くと、以前に仕えていたお嬢様を思い出したと。
貴族である彼になるほど、という反応を見せながらも誰かに仕える気が無く、この姿は喪服と言った。

白髪 桜との交流では、彼の女性的な顔たちに、思わず女性と勘違いしていた。
それに彼が異性と知るとドキドキするぐらいに、可愛いものが好きな様子。

チェルシーとの会話では、何かしらやましい過去がある様子。
同時にお墓参りの旨を話し、喪主からは嫌われている、という旨の発言も為した。
――――……そもそも、お墓参りに〝カトレア〟の花を持っていく、というのも可笑しな話だ。
愛した女性……なのであろうか。

朝顔との交流では、彼女が櫻の国の出身であると知ると、懐かしそうな様子を見せた。
どうやら、彼女の故郷である〝Cydonia〟は、櫻の国の沿岸にある、小さな都市国家であった様子。
しかしながら、彼女の話では〝Witchcraft〟という悪法のせいもあり、あまり栄えてはいなかったみたいであった。
そして、クーデターの為滅亡、機関の実験地となった、とのことであったが……

刹那との邂逅の際は、ラグナロクとの会話でも述べたように、給仕服の意味を告げた。
かつて仕えていた主人への〝喪〟以前から微かに覗かせていた過去がある程度くっきりと輪郭を写すだろう。
あと、やっぱり女の子なようで、体重とか太るとかの発言にはシビア。

ブルーローズと二度目の邂逅、そして、通常とは違う色を見せる彼女の様子に違和感を覚えた。
そして、紡いだ言葉には確かな思いが隠されていた。

他者に刃を向けることは
――――――――自身の喉元に刃を突きつけるのと同じことなのでございます
それが愛する人であるなら尚更に、辛く、苦しい思いを感じているのです

……私事、で申し訳ございませんが――――少なくとも、私は知っております
愛した人の首へ、一刀を下ろすごとに、私の心の破片が崩落していく、苦しさを

愛した人も、その言葉の真意も、そこでは告げることは無かった。
ただ、彼女の今までを考えれば、その大体の輪郭を辿ることはできるかもしれない。
それが事実か否かは、まだ明らかにはなっていないが……

あと、なんだかんだでお姉ちゃんに、お母さんになりかけたのは秘密。

アポロニアとの邂逅では面倒見が良い、というかお節介な性格を覗かせた。
〝従者〟としてのスキルは十分に備えているようで、コーディネートをしたり、目測で体型を図ったり。
刹那との会話にもでてきたように、アポロニアにスタイル維持の方法を尋ねたり、とまだまだ若い。

エルフェスとの邂逅ではかつて騎士団の団長をしていた、との言葉が示すように
彼の剣の手ほどきをするなど、人の上に立っていた、という実績を感じさせる行いを為した。
けれども、彼に負けて泣き出すなど、やっぱり若い……

そして、彼に頭を撫でてもらい、母親にしてもられなかったと言う辺り
母親からの愛情に飢えている様子。

神鷹 空人との会話の中では祭りを知らなかったり
ナチュラルに微笑みながら失礼なことを言ったり、と中々普通じゃないところを覗かせた。

やっぱり彼女の〝母国〟に問題があるのだろうか

ブライト・ブライユとの会話の際、彼に名前を褒めてもらって純粋に喜んだ。
その名を数少ない、父が残してくれたものの一つと語る辺り何か意味深そうであるが……

ただ、やっぱり魔術系統は苦手なようで、戦闘中も相手の熟練されたそれに関心を抱いていた。

イミナ・ハルネアとの邂逅では〝従者〟として〝褒められること〟に喜びを感じると述べる。
それは徹底していて、褒められるたびに、それこそ美酒を注がれたかのように表情に喜びが混じった。

そしてそれが生まれた時からの〝従者〟としての教育の賜物である、とイミナに知られて
その生に満足しているか、と問われ、言葉の調子を変化させた。

……私はこの世に命を受けたときから、既に道を選択せねばなりませんでした
〝従者〟として、苦痛に満ちた生を選ぶか、それとも……雑巾のような死を選ぶか

そして私は生を選んだ後も、数々の〝私〟を失って参りました
泥水を啜り、恩人を殺し、自分を削り、祖国を裏切り――――そうしてかろうじて、私という者は存在しております

最早〝私〟を否定することは失ってきた全てのモノへの冒涜に過ぎないのでございます
剪定され続け、残った私という、醜悪な木――――……例えそれがどのような道を辿ろうとも
自身で自身を縊り殺すには、既にこの両手では足りないのですよ




★。、:*:。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜★。、:*:〝Ability / Δυνατ?τητα〟*:・'゜☆。.:*:・'゜★。、:*:。.:*:・'゜゜


身体能力は全ての面で優秀である彼女自身、戦闘においても近接戦闘を優先する。
主にメインの武器として、刀――――それも日本刀に代表される、細身の刀を扱うのを得意としている。

刀という武器自体が櫻の国でよく扱われる武器であり、彼女が使う流派も、居合いといった、櫻の国の流派に似ているように思える
彼女の出身地が櫻の国、もしくはその近くに存在する国、その可能性も無いとは言い切れないだろう。

後述するようにこの刀は能力のお陰で出し入れが簡単であり、彼女は不必要な時は徒手空拳で戦う。
人でなく、獣の力を宿しており、純粋な肉弾戦でも、中々の腕前を発揮しそうだ。

ただし、簡単な弱点、として、魔力の使用をあまり得意としていないことがあげられる。
現に、原罪との戦闘の際は、原罪が物理攻撃を得意とするだけあって、かなりの苦戦を強いられた。
一応は能力を使い、特殊攻撃も可能なのだが、少々の判断を必要とする辺り、安定した戦いが出来るとは言いがたい。

身体能力と共に、体力も高いのだろうが、精神面では、そこまでタフとは言えなさそうだ。
しかし、戦闘中に折れる事は無い、そこは踏んできた場数の違いか、窮地に追い込まれるほど強くなる、と言っていいだろう。
思考能力もそれなりに高く、全体的に中々のポテンシャルを秘めている。


★。、:*:。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜★。、:*:〝Last Shadow Puppets〟'゜☆。.:*:・'゜★。、:*:。.:*:・'゜゜


彼女の所有する、第一の能力。

一言で、述べるなら〝影〟を使役する能力である。

母なる太陽、父なる月、彼等から降り注ぐ灯りと、そして生まれる、影。
通常、質量も持たず、ただただ主の後を追従する、その影を彼女は使役し、扱うことが出来る。
当然ながら、灯りの数が増えれば増えるほど、影の数も増え、それだけ沢山の影を扱うことが出来る。

そして、一番の注目するポイントは、彼女の能力にのみ存在する、ある特性であろう。

彼女の影は、物体の性質を映すのだ。

炎の影は炎の性質を持ち、刀の影は刀の性質を持ち、水の影は水の性質を持つ。
これにより、臨機応変な対応が可能であり、彼女の戦術の幅を格段に広げている。

更に、彼女が影を使役できる範囲は広く、また、影が繋がっていれば、その性質は伝染していく。
このお陰で、小さな水の影から、大量の水の性質を持った影を使役することが可能になる。

また影自身を好きなように扱うことができるようで、盾にしたり、纏わり憑かせたり、と幅広い応用を魅せている。

弱点を考えてみた際、能力の発動が受身である点が一番目立つであろう。
すなわち、彼女の能力はどうしても、周囲の状況に影響を受け易い、ということである。

現に、戦闘の最中、水の性質を持った影を作り出すために、彼女はわざわざ血液を大量に流失させた
一歩間違えれば、自身の首を絞めかねない、そんな行為をとらねばならないほど、彼女の能力は中々制限がある、ということだ。

また、能力の種がばれた相手には、ある程度の予測を持って戦われかねない
故に彼女には、常識に嵌らない、様々な戦術を使用することが、強く要求される。
総じて、応用力の高い能力と言えよう。

――――そして、大事な点であるが、これは影が無いと使用できない
どうやら影に明確な規定はないようで、闇に紛れていようと、ある程度の影は使役できるのだろう

しかし、月が雲に隠れるなどして、一般的に言われる影が出来無いと彼女の能力も意味を失う
単純に便利なだけの能力とは、言いがたいだろう。


★。、:*:。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜★。、:*:〝Under Cover of Darkness〟*:・'゜☆。.:*:・'゜★。、:*:。.:*:・'゜゜


彼女の所有する第二の能力。

詳細は不明であり、詳しく彼女の口から説明されたことはない。
ただし、武器を取り出したり、隠したり、彼女の姿を変えたり、とそのような時に使用されている。

また、使用の際は、黒い影が彼女を覆ったり、と影に関する能力で在るのは予想できるだろう。


★。、:*:。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜★。、:*:〝How to Fight / Πώς να παλεψει〟*:・'゜☆。.:*:・'゜★。、:*:。.:*:・'゜゜


主に彼女は〝Last Shadow Puppets〟を戦闘に使用する。
尤も、使用するといっても、あまり多くは使用せず、自身の剣技のアクセントとして使用することが多い、か。

彼女の剣技の一番の特徴は、居合いを初めとした櫻の国流の刀を扱った戦い方であろう
特に彼女は居合いを頻繁に使用する、元々、女性であるため、絶対的な力では、男性に劣るため、であろうか
高速の剣技は音を置いてけぼりにするほどに早く、また、間合いも中々に広い。

その反面、純粋な接近戦では、どうしてもソレを得意とする人物と比べると遅れを取ることが多い
けれども、決して苦手、というわけではない、そもそも、近接戦闘自体が彼女の守備範囲にあるのだ。

更に、彼女の剣技の特徴的なところは、能力を使用した、手数の多さであろう。
単純に攻撃する際に、刀による攻撃と同時に、刀の影を使用することで、二の太刀を浴びせることができる。
また、刀の持ち方を変える事で、月光の一部を反射、一時的に、影を増やすことも可能になる。
攻撃力の不足分を、手数で補う、典型的なキャラといえよう。

決して思考力も低くなく、工夫して戦う力も中々に長けている。
一見すると弱点が無い様に見えるが、細かな部分ではちらほらと甘い部分も見つかるだろう。

しかしながら、絶対的な弱点として、攻撃の種類の少なさが上げられる。
確かに能力を使用することで、幅広い攻撃が可能なのであろう、しかし、彼女にもプライド、というものがある。
どうしても優先的に使用するのは、自身の握る、その刀であろう、故に、積極的に接近戦をしかけてくる。

落ち着いて対処すれば、彼女の攻撃のパターンの少なさが窺えるだろう、そして、その一つ一つに対処していけば
少しずつではあろうが、あっという間に彼女は直ぐに手詰まりとなり、勝負を優位に導くことが可能になる。

ただし、全体的にバランスの取れた、実力者であることは確かであろう、油断は禁物だ。


★。、:*:。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜★。、:*:〝Story / Ιστορία〟*:・'゜☆。.:*:・'゜★。、:*:。.:*:・'゜゜


6/17 深夜

……人通りが少なくなったから、久しぶりに夜を散歩していると、叫び声が聞こえた。
向かってみれば、思わず怒りを覚えそうな悪い人がいて、交戦状態に入ったの。

自分を〝ニンゲン〟じゃないと言う〝黒笠 原罪〟――――……正直言って、その気持ち、分からなくも無かった。
だって、私も〝ニンゲン〟の嫌なところ、いっぱい見てきたしね……でも、結局は武力で突き通せるのは我が侭だけだと思うよ。

戦闘になったけど、彼は強かったねー……うん、押され気味で、痛い思いも沢山したしね。
〝ダウンロード〟だったっけ、影から蟲を作る能力は、私のソレと、すっごく似てて、それでいて、強かった。

だけど最後の最後に〝Last Shadow Puppets〟で水を作って、何とかダメージを与えられたの。
……結局、見逃されちゃったなー……火が弱点、って言ってたから、次会った時は灯油ぶっかけちゃる(?)

6/18 お昼

路地裏で人の格好をして悪い人を成敗してたら〝子墨〟と会う事ができた。
彼女に彼女の家に連れてって貰ってそこで思わずお菓子をご馳走になったの。

な、なんだか……その、綺麗な人だったんだけど……どこか、昔から知ってるみたいだったねー
すっごく親しくしてもらって良かったけど……時々弄ばれて、恥ずかしかったもん
でも、仲良くなれたのは、とっても嬉しかったなーまた、撫で撫でしてもらいたいな。

――――だけど、あの人の奥にも、哀しい過去があるって、知っちゃった。
だから、単なる友達じゃなくて、もっと親しい友人として、あの人と接していきたいなぁ。
〝ともだちひゃくにんできるかな〟……なんてね。

6/18 深夜~6/19 早朝

…………えーっと、もぅ……今思い出しても、恥ずかしいよぉ……

森の中で水浴びしてたら、うん……〝ヘイロン〟って男の子に、ばったり会っちゃって……
私は水浴びの途中だったから素っ裸で……うぅ……でも、でも……それだけじゃなくってぇ……
その後〝ルイス〟って男の人にも観られて…………(悶絶中)

でも、話してみると二人とも良い人っぽかったり、というより、良い人だったなー
また会いたいな、次会った時にはヘイロン君の羽根についても知りたいし、ね。

6/19 お昼

路地裏で〝機関〟のお仕事をしてると〝ヴァーデッド〟君と偶然出会って、会話。
最初はお互いに警戒してたんだけど、徐々に打ち解けてきて、仲良くなれた。

でも、ふとしたキッカケで、彼の心の奥を覗いちゃって……それで、にてるなぁ、って思っちゃって
思わず、ごめんなさい、って謝ったら……怒られた?……ううん、注意されちゃった

……でも、微笑んでるのが一番似合ってる、って言われて、嬉しかったなー……
また会えたら、次会えたら、ホントの自分を、見せてみたいな。

6/21 早朝

噴水広場でドラ様、とサツキ様に出会いました。
二人ともきさくな方で、お話が弾み、良い一時を過ごせた、かに思えましたが……


――――……今思い出しても、頭が痛くて仕方がありません……
ドラ様に、胸を揉まれました、それも、思い切り、心地よく……

人前で、思わず声を荒げ、はしたない声を漏らしてしまって、正直言って、今でも非常に恥ずかしいです
今度からは、是非、もまれないようにしたいものです
そもそも、感じなければ、どれだけ良かったことでしょう……


6/21 夜

路地裏で襲われているところをリライズ様に助けていただきました。
やはり、影が無いと上手く身体が動きません、未だに、脚が痛みますし……

それでも、苦しい目にはあいましたが、彼女と知り合えたのは良い収穫でしょう
彼女の声にはとても安心させられます、彼女のお陰で、傷の痛みも、随分と忘れられました。

それに、私の正体を知っても、受け入れていただける……子墨の言葉を思いだしました
ひょっとすると世界は、もっと優しいのかも、しれませんね


6/22 お昼

森の中で泳ぐブルーローズ様達を発見、お邪魔させていただき、一時の水浴びを愉しみました。
彼女は私と同じ獣人で、思わず抱きしめてしまいました……恥ずかしい限り、です。

ですが、彼女に触れられると、胸の奥が、ぎゅっと、締め付けられるような、そんな心地よさでして
また、会いたいな――――素直にそう思えたのが、嬉しかったです。

――――けれども、彼女の出生の秘密、それを知ると、微かな後悔を覚えました
彼女の寝顔、この寝顔を見れるのなら、彼女を護るという行為も、苦には感じられないでしょうね


6/25 夜

街中を歩いていると、断罪という人物を発見、交戦状態に入りました。
彼がつれていた、子供たちの死体に――――反応してのこと、です。
後悔はしておりません、それが私の流儀でしたので……

――――ただ、彼のお話を聞くと、私もふと、過去の事を思い浮かべました。
彼を責める気はございません、むしろ、もっと親しくなりたいと、思ってしまうぐらいでして……


また、どこかで会えると、信じて願っておくことにしておきましょう。


6/26 お昼

街中で刀の整備をしているとラグナロク様が興味を示し、寄って来てくださいました。
恥ずかしながら、彼の瞳に、お嬢様を思い浮かべ、昔日を思い出してしまいました。
ええ、そうです――――覚えていないといけない、日々を……

彼はとても教養のある人物で、話していてとても為になりましたし、愉しくもありました
話を聞くと貴族であると、道理で彼女を思い浮かべることができたわけでした。

穏やかな昼下がり、良い交流に、微かに胸を揺らせた、ことです。


6/27 夜

街中でチンピラの方々と対峙しておりますと、桜様が助けに来てくださいました。
彼のお陰でチンピラを蹴散らし、お礼の品をいただいたのですが……どうやら、桜は男の子だったようでして
本当にびっくりいたしました、だって、私より可愛らしいんですもの、少々嫉妬心を感じてしまいました。

それでも良い人だったらしく、言葉の一つ一つに、彼の優しさを感じさせていただきました。
私の名にある、蘭の花を一筋、彼へと差し上げて……少しでも、私を覚えていてくださると嬉しく思います。


7/5 夜

仕事終わりにチェルシー様と邂逅、思わず正体を隠し会話を始めました。
どうやら彼女も人ではなかったようでして、私の本性を曝け出して、それでも、受け入れていただきました。
そして同時に、彼女の過去もまた、辿ることに。

私は言葉は上手くございません、心を落ち着かせる話術も持ってはおりません。
けれども、チェルシー様の、彼女の言葉に、元気付けられて、自信を頂いたのは事実です。
……少し、私に自信が持てました、有難うございました、チェルシー


7/9 夜

〝櫻の国〟内部の〝白天龍家〟と〝風森家〟のいざこざに、傭兵として参加して参りました。
久方ぶりの戦場、ということもあり、それなりに訓練のつもりではございましたが
……途中の〝機関〟の介入のためでしょうか、油断の気持ちが生まれ、相手の長に敗北しました。

おかげ様で右腕に酷い傷を負い、早々に戦線を離脱……全く持って、お恥ずかしい限りでございます

ところで……あの時、ほんの僅かな時間でございましたが、お力になっていただいた
あのご婦人――――どこかで会えたならば、御礼を言いたいものでございます。


7/11 夜

路地裏にて、数日前の傷に苦しんでいた所、朝顔様と遭遇。
正直言って、最初は……私もここまでか、と思ったものでございました。
けれども、話を聞くと……どうやら、同盟の方であったようでして、危ないところでした。

そして、彼女が櫻の国の方、と知り、少々国を思う気持ちを露にして……はしたないマネを……
ええ、分かっています――――気づかれては、知られてはいけないことで、あるということも
……また、同時に彼女もまた、秘密を抱えているようで、いらしたのですが……

追加して、右腕の傷の治療も行っていただきました。
まだ真新しい傷で痛む腕を、麻酔無しで、焼いて消毒し、そのまま針と糸で縫う。
気絶しそうなぐらいの痛み……よく耐えることができました。

それも恐らく、相手への信頼感があったから、でございましょう
――――……〝丈夫〟や〝強い〟わけではございません、それならば……


7/12 夜

……朝顔様のお陰で腕の治療は完了いたしましたが、まだ痛むのは事実
隠れるように路地裏でお食事をしていますと、刹那様、と邂逅いたしました。

終始会話を支配する首輪の鎖を彼に握られ、私はと言いますと、首に絡みつく
窮屈な首輪にあちらこちら、と思うがまま、の御様子でございました。
やはり――――人との交流は難しいものです

それでも、不快感はあまり感じられませんでした
これもまた、彼の魅力、というものでございましょうか
――――また、次の邂逅を楽しみにしておりますよ。


7/16 夜

ほんの数日前の、ことでしたか……後悔、と共に自身の浅はかさにも腹がたちます。
もう少し、注意が必要でございました――――戒め、として、心に刻み込む、といたしましょう。

逃げることができたのは幸いでしたが……その反面、刹那様に私の正体が明らかになったのも事実。
――――いえ、仕方在りません、これが私の選んだ道で、ございます

7/17 夜

不思議なものですね、つい数日前に大切な繋がりを失ってしまったのですが
今度は更に強い繋がりを、手に入れたというのは……

海にてブルーローズと邂逅いたしまして、彼女の様子に不審を抱きました。
そして、その真意を尋ねてみますと、どうやら彼女を左右する、大きな出来事がおきたようでして
不意に脳裏に浮かびました、私の〝過去〟と、彼女の〝保護者〟のヴィジョン。
――――彼女を護りたい、そう思ったのはきっと、必然なのでしょう

……あと、つい、キスしちゃったのは……不味かった、ですよね

7/18 昼

ふとしたきっかけでアポロニア様と邂逅し、そのまま彼女の服装のコーディネートをさせていただきました。
あまり自信はございませんでしたが、喜んでいただけたなら幸いでございましょう。
彼女の微笑が拝見できただけでも、十分に手間隙をかけた甲斐がございまいした。

そして〝カキ氷〟なるものを初めて頂き、その美味しさに思わず言葉を失ってしまい
……何だか彼女にお気を使わせてしまったようで……少々、恥ずかしさが……

7/24 夜

鍛錬を為していたエルフェス様に声をかけ、刀を少々手ほどきいたしました。
どうやら彼は十分な才能に恵まれているようでして、とても良いセンスを感じ
思わず、むきになったように、鍛錬を施してしまいました。

……結果は、ホントは尋ねて欲しく無いのですが……初心者の彼に負けてしまいました。
私もまだまだ鍛錬が足りません、思わず――――感情が抑えきれず、溢れ出てしまいまして……

彼の手の感触が……少々忘れられません……

8/4

少々私の不注意から神鷹様と出会い、お散歩を為しました。
……会話のペースを握られる展開はもう慣れっこでございます……

でこぴんされたり、と……何だか彼の前では少々、素の私を出してしまいそうになります
ですがきっと――――正体を明かしてしまいますと、刹那様のように、きっと……

彼のお陰で大会へのモチベーションも上がりました、頑張って……〝Cydonia〟の復興を

8/5

大会の予選に参加しまして、ブライユ様と手合わせいたしました。

流石に大会といっただけございましょう、予選とはいえ素晴らしい腕前にございました
爆発系の魔術を扱う戦い方は、今まで戦って来た方々の中でもかなりの上位に在ります。

結果としては勝利を致したのですが、満足できる内容にはございません
地力では劣っていましたが故……私の欠点が露わ、となりました。

次に出会う際は、是非お話をもっとしたい、と思いました。


8/6

大会の予選、という形にございましたが……刹那様と再び出会いました。
正直言って、あまり望んだ邂逅ではございませんでした……きっと恨まれていると思っていましたので

ですが、現実は嬉しいかな――――彼は以前と変わらず接して下さいました。
きっとこれが、彼の強さなのでしょう、どんな時も他者に優しく出来る、優しさこそが。

対戦してもそれが窺えました、何とか勝利いたしまたが……それ以上に得るものが沢山ございました。

8/7

再び予選にて、ローズと出会い、戦う機会を得ました。
ローズとは会話ばかりで、互いに戦うという行為とは無縁と思っておりましたが……
彼女の瞳に宿る気迫、或いは……覚悟、それらの感情が、対峙して伝わって参りました。

だからでしょうか、勝てる、と思っておりましたが、敗北を記してしまいました。
強かったです、それは肉体的なものもさることながら……精神的な意味でも
……彼女の周囲の環境が彼女を強くしたのでしょう、せめてその一人に、私があることを、ただ願うのみです。


8/7

予選にてタツミ様と出会い、戦いました。

常識外れの力による技に、ただただ圧倒されるばかりで、戦闘という形を上手にとれませんでした。
やはり私の無力をただ感じるのみにございます……

ですが、攻撃自体は悪くはございませんでした、ともすれば、後は精神的なものでしょうか
この大会を通じて、それを少しでも変えることができましたら、それ以上の望みはございません。


8/10

春霞の社にてイミナ様と出会いまして、しばし会話に耽りました。
やはり、巫女というだけございましょう、自身の心に正直になり、少々言葉を重ねすぎてしまいました。

……お恥ずかしい限りですが、彼女の前ではどうやら、甘えたくなってしまっています
私の恥部をさらけ出し、それを受け入れていただきたい、と思ってしまうぐらいに

いけません、文章が落ち着きません……とても可愛らしい方でして、またお話したいですね……

8/21

グラトン様とブラックハート様に出会い、少々の話をいたしました。
お二方、共に機関のナンバーズの一員らしく、ただならぬ威圧感の持ち主でして……

萎縮しながらも何とか私の用件を告げますと、協力をしていただけることになりました
純粋に嬉しいのでしょうが……やはり、怖さがあるのも事実です。

機関のナンバーズは……只者ではございませんね

8/26

白蘭様と出会いまして、買い物を致しました。
なにやら魅力的な品物を持っておられましたが……私としてはサービスを選びまして

肩揉みという、何が良いのか分からぬものですが……私には至福の時でございました
宜しければ、また一度経験したいものです



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〝Last Shadow Puppets〟――――〝The Last Shadow Puppets〟より

イギリスのロックバンド、Arctic MonkeysのVo.を中心としたデュオグループ。
曲調は聞けば分かるように60年代70年代のオールディーズの雰囲気が凄い!
ただ哀しいかな企画バンドであるため次のアルバムは無いのでしょうねー……

Last Shaow Puppets / The Age Of The Understatement



〝Under Cover of Darkness〟――――〝The Strokes〟の楽曲〝Under Cover of Darkness〟より

The Strokesはアメリカのバンド、とにかくお洒落でセンスが良いとしか……
ポップな中に色々と詰め込んでいて今すっごく注目されてるらしいですよ
個人的にはこの曲の収録されている4thアルバムよりその一個前が好きだったり……

The Strokes / Under Cover of Darkness







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最終更新:2011年08月31日 23:00