一説妙法(5)
今、平等大慧教菩薩法仏所護念の妙法華経をもって
主、親、師の事を説き明かせば
妙法華経の中には、教・行・証、是等皆具足しています
主とは、教の主の事で、即ち教主 です
親とは、行の親の事で、即ち行親 です
師とは、証の師の事で、即ち証師 です
教なければ行無し、行なければ証無し
主なければ親無し、親なければ師無し
平等大慧教菩薩法仏所護念の妙法華経は、大衆の為に説かれる約束なので
即ち、天上天下の大衆の為に説かれたものです。
此の故に、此の仏を天上天下唯我独尊の
主、親、師、即ち
教主、行親、証師、皆具足している由縁です。
此の仏に従い奉って、
妙法蓮華経譬喩品第三
『法を聞いて信受し、勤修精進して一切智・仏智・自然智・無師智・如来の知見・力・無所畏を求め、無量の衆生を愍念安楽し、天人を利益し一切を度脱する、是れを大乗と名く。』
此の事を
『求むるが故に名けて摩訶薩とす』
(第一義 序章終わり)